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Prestigious coins collection

名品と呼ばれるコインはいくつもありますが、本サイトではページ数の制約がりますので、一枚数百万円から数千万円程度の高額かつ、投資対象として将来性の高いコインを10点ご紹介したいと思います。
現在の相場も記載せていただきましたが、これは2016年初頭における標準的な価格とお考え下さい。では早速ご紹介を進めてゆきましょう。

タイ 2バーツ、ラーマ4世金貨(UNC 1200万円)

タイのラーマ4世(在位1851年-1868年)の生誕60年を記念して造られたもので、直径は37ミリ、重さは約30グラムの大型金貨です。この金貨は4バーツから1/16バーツまでの7種の金貨からなるセットの一枚として発行されましたが、7種セットの完揃いの製造枚数は、わずかに7セットにすぎません。そのうち未使用品で現存が確認されているのは、タイの王室宝物館に収蔵されている2セットと、民間所蔵の1セットのみで、現在の相場は1億3000万円ほどになります。このコインは贈呈用のセット以外にも鋳造されましたが、いずれもその枚数はごくわずかです。2014年に起きたクーデターによって、一時タイ経済は低迷を余儀なくされましたが、ここのところ同国経済も安定を取り戻しつつあるようです、富裕層の拡大が進む同国で、今後ますますこの金貨の輝きは増すことになるでしょう。めったに姿を現すことはないのですが、市場にでてくるたびに高値を更新する逸品といえるでしょう、なおこの金貨と同時に造られた4バーツ銀貨(鄭明通宝)も希少なコインでありますが、こちらは極美品(EF)クラスを300万円ほどで購入することができます。

マリア・テレジア 10ソボレンドール(AU/UNC 2800万円)

1751年マリア・テレジア(オーストリア大公として在位1740-1780)治世のベルギーのアントワープで造られた金貨ですが、なんといってもこのコインで驚かされるのはその重さで、56グラムもあります。裏面はマリア・テレジアの夫である神聖ローマ皇帝フランツ1世(神聖ローマ皇帝としての在位1745年-1765年)で、両面とも肖像が描かれた珍しいコインといえるでしょう。
このコインと同時に造られた試鋳(注)の銀貨も数は限られていますが、この金貨はさらに希少性が高く、当時贈呈用にわずか10枚から20枚程度が造られたのみです、現在は博物館や民間に10枚程度残っているといわれていますが、いずれにしても極めて希少性の高い、中世コインの最高峰といってよいでしょう。

注)試しに枚数限定でコインを作ること

メキシコ 8エスクード カルロス3世“ラットフェイス”(EF 300万円)

このコインが造られた当時のスペインは、国力にやや陰りが見られましたが、それでもメキシコやチリ、ペルーなど中南米に広大な植民地を持っていました。このコインはカルロス3世(在位1759年-1788年)時代に、スペインの植民地であったメキシコで造られた大型金貨です。
カルロス3世の肖像が描かれた金貨には、さまざまなバラエティがあり、世界中のコレクターが好む収集対象になっています。
この金貨はいわゆる“ラットフェイス”と呼ばれ、希少なバラエティで値も張ります。スペインや中南米の金貨は、例えばイギリスやフランスの金貨に比べ割安感があり、投資対象としても有望ではないでしょうか。

プトレマイオス朝エジプト オクタドラクマ金貨(EF 250万円前後)

歴史上有名なアレクサンダー大王の死後、その3人の武将によって領土は分割して継承されることになります。このコインはそのうちの一人プトレマイス1世が建てた国、プトレマイオス朝エジプト(紀元前306年-紀元前30年)で造られた金貨です。重さは27グラムを超えており、古代ギリシャ・ローマを通じ最大の金貨の一つです。この金貨は同朝4代目のファラオであるアルシノエ2世(在位 紀元前277年-同270年)治下で発行されました。
このコインは鋳造以来すでに2200年以上の年月が経っていますが、今でも鋳造当時の輝きをとどめています。このコインを手にされた方は、きっとその輝きと存在感、歴史の重みに感慨を抱かれるのではないでしょうか。投資対象としても有望で希少性は高いのですが、それでも国内の主要なオークションには毎年必ず姿を見せます、今後の価格上昇が楽しみな金貨の一つといってよいでしょう。

神聖ローマ 10ダカット レオポルド1世 グラーツ鋳(UNC 2800万円)

神聖ローマ帝国の版図グラーツで造られた大型の金貨です。この金貨はターレル銀貨の鋳型で作られた、いわゆる“金打ち(きんうち)”の貨幣で、ごく少数の関係者むけに贈呈用として造られたものです。鋳造枚数の記録は残っていませんが、おそらく20枚以内ではないでしょうか。残存枚数も極めて少ないのですが、その中でもこのコインは鋳造当時のまま未使用状態で残っており、現存する中でも最高状態の逸品です。3000万円ほどの価値がありこれ一枚でひと財産になるでしょう。
ちなみにこのコインの相場はVF-EFクラスの標準的なコインで1700万円前後、マウント痕のあるVFクラスでも1000万円程度と高額です。
肖像は神聖ローマ皇帝レオポルド1世で、名族ハプスブルグ家の出身です。唇が少し前に出た受け口は、当時のハプスブルグ家に見られる身体的特徴です。

スペイン 50レアル 1635年 フェリペ4世(EF 2000万円)

この銀貨の特徴はなんといってもその大きさです、当時流通していた最大の銀貨は8レアルですが、この銀貨はその約6倍の額面で重さも約170グラムあります。
このようなビッグサイズのコインは一般の流通用に造られたわけではなく、ごく少数の関係者への贈呈用に造られたものです。この50レアル銀貨は1609年から1682年にかけ断続的に造られました。各年号とも製造枚数はごくわずかなものですが、この1635年銘の鋳造は12枚、現存枚数は5-6枚と考えられています。当時のスペインの国力がうかがえる名品コインといってよいでしょう。
極めて入手が難しいコインの一つです。

ドイツ ニュルンベルグ 1745年 都市景観6ダカット(EF 1800万円)

ヨーロッパ中世の都市景観は、銀貨ではよくみられるデザインですが、同じ図柄の金貨にはめったにお目にかかれません。この金貨に描かれたフランツ1世は、奥さんのマリア・テレジアの尻に敷かれていたようで、目立った政治的な功績を残していません。が、この金貨のフランツ1世は実に堂々としています。裏面はニュルンベルグの風景です。
当時の街並み、そこで生活する人々の息づかい、空気感まで伝わってくる、まるで絵画のような金貨です。なお都市の上空に描かれた“プロビデンスの目”は三位一体の象徴で、神への信仰心を表現しています。
優れたデザイン性といい、また金融資産としての将来性といい、まさに都市景観コインの名品といってよいでしょう。

ザルツブルグ 10ダカット金貨 1565年(VF+ 850万円)

当時のザルツブルグは塩の交易で莫大な富を得ていました、その財力が基盤となり、この初期の10ダカット金貨は造られました。
ザルツブルグは現在のオーストリアにありますが、当時は神聖ローマ帝国の版図でした、したがってこのコインも神聖ローマのコインと分類されます。当時のザルツブルグはいわゆる領主と呼ばれる統治者がおらず、大司教の管轄区でした、そのためこのコインの表面は、当時の大司教である聖ルドベルトとヨハン・ジェイコブ・クゥエンの肖像です。
当時のザルツブルグの繁栄がしのばれる名品です。

イギリス 5ギニー金貨 ジョージ2世 1741年(EF 550-600万円前後)

1741年にイギリスで造られた大型金貨です。重さは40グラムを超え、ずっしりと重量感のあるコインです。この金貨の名称であるギニーは、アフリカのギニアに由来しています。当時ギニアでは金が産出され、その金で造られた金貨を“ギニー”と呼んだわけです。
ジョージ2世の5ギニーのうち、1729年から1741年に造られたものは、王の若年時代の肖像が描かれており、そのためヤングヘッドと呼ばれました。なお1729年銘にはE.I.Cの文字が書かれたバラエティがあります。E.I.CはEast India Company(イギリス東インド会社)のことで、東インド会社で産出した金で造られました。
このE.I.Cバージョンは、通常の1729銘に比べ30%ほど高い価格で売買されています。なおジョージ2世の5ギニーには、他にLIMAと書かれたバラエティもあります。

イギリス 5ポンド金貨 ジョージ5世 1911年(UNC 250万円)

ジョージ5世の5ポンド金貨は1911年のみ造られたプルーフ貨です、プルーフ貨は一般の流通用としてではなく、贈呈目的に造られたコインです。通常貨と違い、表面は鏡面仕上げになっており、細工も細やかです。このコインの製造枚数はわずか2812枚にすぎません。父親のエドワード7世と子のジョージ6世にも、5ポンドのプルーフ金貨はありますが、それぞれ発行枚数は8066枚、5500枚で、このコインに比べるとやや多めです。
そのためこのコインは、上記2つのコインに比べ高めの価格で売買されています。ご参考までに父エドワード7世の5ポンドプルーフの現在の相場は、UNCクラスで80万円前後。子であるジョージ6世の5ポンドプルーフは、同クラスで100万円前後です。