スマートフォン版に切り替える

Stories of coins and color stones

Buy and Holdで儲けるコイン投資

2017年7月

投資の世界では、売るのに手間がかかったり、売却時の手数料がかさむということは確かに欠点なのですが、かえってそれが良い結果に結びつくこともあるものです。

例えば僕は株式投資をかれこれもう40年ほどやっているのですが、今にして思えばBuy and Hold・・・成長性の高い株を持ち続ける手法が一番儲かったように思います。株式投資の長所は流動性において優れている点です。僕が株式投資を始めたころ(親の口座を借りて株の売買をやっていました)、株の売り買いにはそれなりの手数料がかかったものです、当時はネット証券などという便利なものが無く、証券会社の店舗に出向いたり、電話で売買するしかありませんでした。記憶の中の手数料は一回数万円と今から思えば驚くほどの値段でした。それでも当時の感覚としてはさほどのものではなく、みな気軽に売買していたように思います。

いいかえれば昔から株式は流動性が高いといった長所を備えていたといってよいでしょう。ただしこの流動性の高さという長所は、必ずしも良い結果に結びつくとは限りません。

例えば買った株が少し上がっただけでうれしくなっていまい、すぐ売ってしまったり・・簡単に売買できるものだから、十分に銘柄の研究をせずやたら売り買いしてみたり・・・。これは僕だけかもしれませんが、昔はずいぶん苦い経験をしたものです。

なまじ流動性が高いから、このような間違った姿勢が身についてしまうという側面もあるのではないでしょうか。逆に流動性が低ければどうでしょう、株を買う前に十分会社を研究するでしょうし、その結果買った株は多少値上がりしても、逆に値下がりしても持ち続けることができるはずです。もちろん毎回大儲けできるというわけではありませんが、株式投資はある意味で統計の世界です。何十年もこのような投資を積み重ねてゆけば、きっと良い結果が得られに違いありません。

コイン投資にもこれは当てはまると思います。コインは株やETFと違って簡単に売買できるわけではありません。また売買のコストもそれなりにかかるものです。ですから必然的に長期で保有することになるわけで、これがかえって好結果につながるといってよいでしょう。ご参考までに以下はアメリカのコイン鑑定会社PCGS社が作った、PCGS3000呼ばれるコイン指数で、過去40年にわたりアメリカの3000銘柄のレアコイン相場を指数化したものです。

(PCGS社サイトより)

また次のグラフはイギリスの大手コイン商Stanley Gibbons社(ちなみに上場しています、コイン商が上場するなんて、イギリスのコイン市場の大きさがわかります)が作成しているGB200コイン指数で、これは同国のレアコイン200銘柄のオークション落札価格を指数化したものです。青い線がGB200です。

(Stanley Gibbos社サイトより)

二つのグラフを見る限り、コインを長期間保有していると報われることがわかります。特にアメリカのコインのほうは短期的にみればソンをする期間もありますが、それでも10年間の保有を前提とすれば、どの時期に投資を始めても儲かったことがわかります。

このようなことから考えて、コイン投資の場合も流動性の低さがかえって収益を拡大させる側面もあると思います。コインの世界でもBuy and Holdが一番儲かりそうです。