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Stories of coins and color stones

2002年のオークションカタログから

2018年3月7日

みなさんこんにちは。

手元に日本国内で2002年に開かれた、
コインオークションのカタログがあります。

最近コインへの投資をお始めになった方や、
最近コイン商をお始めになった方々のために、
当時の落札価格を少し紹介させていただこうと思います。

まずはイギリスのコインから。

最初はあの有名な

1.「ウナ&ライオン」

こと、1839年に作られたヴィクトリアの5ポンド金貨です。

状態はEF程度でイマイチですが、
落札価格はなんとたったの150万円です。

他にも以下のような落札結果がみえます。

2.ジョージ4世の5ポンド金貨(UNC)が58万円
3.ジョージ3世の試鋳クラウン(通称「スリーグレイセス」)の
 UNCが98万円
4.1887年に発行されたビクトリアのプルーフ5ポンド金貨、
 UNCが24万円

注)EFは極美品、UNCは未使用品です。状態の良い順にUNC/AU
/EF/VF となります。

上記をご覧になると、最近コイン投資を始められた方なら
きっと驚かれるに違いありません。

ご参考までに、上記コインの最近の落札価格は
以下のようになっています。

1.「ウナ&ライオン」のEF-⇒860万円
2.ジョージ4世5ポンドUNC(PR63DCAM)⇒2480万円
3.ジョージ3世「スリーグレイセス」のUNC+(PR65)⇒1650万円
4.ビクトリア5ポンドプルーフUNC-⇒180万円

注)いずれも2017年のオークションの落札実績で、なるべく
2002年オークションと状態の近いロットを選びました。

このように2002年と2017年の落札結果を比べますと、
この間の値上がりには驚かされますが、今回のお話しは
これでお終いではありません。

イギリスの一部のコインほどではありませんが、
例えば中国やチェコ、ロシア、イタリアなどの幅広いコインは、
大幅に値上がりしてるのですが、
逆にほとんど値動きしていない銘柄群もあります。

例えばアメリカで1800年代後半に鋳造された1ドル銀貨や
貿易銀のプルーフ貨です、鋳造枚数は各年号とも少ないのですが、
落札価格は今だに30万円から40万円ほどで、
この間ほとんど値動きしていません。

あるいは神聖ローマで17世紀から18世紀あたりに
作られたターレルと呼ばれる銀貨も同様です。

このあたりの当時の落札価格はUNCクラスで20~30万円程度で、
今とほとんど変わりません。

もし皆さんが15年前にアンティーク・コインの将来性を先取りし、
1000万円の予算でコインを買っていたとしましょうか。

1000万円もあれば、当時イギリスのジョージ4世5ポンドや
スリーグレイセスなどを中心に7~8枚買えたはずですが、
そのコイン達は合計で現在2億円近くの値が付く可能性があります。

一方で神聖ローマのターレルや、アメリカの貿易銀などを中心に
買ってしまった場合どうでしょう。上記のように今だに1000万円の
まま動いていない可能性もあるのです。

このような考えますと、コインへの投資も株式投資と同様、
銘柄選びでその成果は、天と地ほどの差がつくことが
わかります。

ですからコインならなんだって儲かるわけではないのです、
株式投資と同じで、今人気化している銘柄を追いかけても
ろくなことはありません。

では今からコイン収集を始める場合、
いったいどのようなコイン群が有望なのでしょう。

たとえば過去15年の間に40倍以上になったジョージ4世が、
むこう15年でさらに40倍になるとは思えません。

おそらく期待できるのは、
このような手あかにまみれたコインではなく、

・希少性
・デザイン性
・鋳造された国の成長性
・そのコインの状態の良さ

という値上がりコインの絶対条件を備えたうえで、
なおかつ現状ではあまり見向きされていない、いわば出遅れた銘柄が
今後のスター銘柄になるはずです。

そのような銘柄を発掘して手に入れる楽しみが、
コイン投資にはあると思います。

では今回はこのへんで。