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Stories of coins and color stones

中国切手から占うコイン相場の今後

2018年7月10日

みなさんこんにちは。

僕はいろんなものを集めるのが好きで、
あれこれ収集しています。

コインやカラーストーンなどはこのメルマガを
お読みの方はご存知だと思いますが、ほかにも
紙幣や茶道具、絵画、19世紀のヨーロッパの缶や博物画、
トンボ玉、古代のガラス瓶なども好きです。

こうやっていろんなモノを集めてしますと、
それぞれに価格の変動があってとても勉強になりますし、
それによってより深く相場というものを知ることができます。

例えば昨今の中国切手です。

中国の切手が2000年以降に急騰したのをご存知の方は
多いと思いますが、一例だけ挙げさせていただくと

  • 1964年発行「牡丹小型シート」

という切手があります、1986年に発行された
中国切手カタログによれば、この切手の当時の価格は
18,000円とあります。

おそらく中国切手のピークは2012年ごろだったと思うのですが、
当時のカタログを引っ張り出してみますと、この切手の価格は
500,000円でした。

随分派手に値上がりしたものですね、この間27倍以上に
なっています。

今から振り返れば、2010年前後からすでに中国切手は
バブルだといわれていたものです。

ではその後の値動きはどうなったのでしょう、
バブルははじけたのでしょうか。

結論から申し上げればその通りで、
バブルははじけました。

手元に2018年版(これが最新です)の中国切手カタログが
あるのですが、上記「牡丹小型シート」の価格は270,000円と
ほぼ半値です。

50万円の高値でつかんだ人はさぞ悔しい思いをされた
ことでしょう。

一方でこの間の中国切手全体を見渡すと、
すべての切手がこのように値下がりしているわけではありません。

上記「牡丹小型シート」とほぼ同時期に発行された切手でも、
逆に2012年から2018年にかけ2倍から3倍、なかには30倍近くまで
値上がりした切手もあるのです。

数例挙げさせていただきますと

  • 1970年「現代京劇(6枚セット)」9,500円⇒25,000円
  • 1971年「パリ・コミューン100周年(4枚セット)」18,300円⇒43,000円
  • 1973年「革命的現代バレエ(4枚セット)」900円⇒18,000円

注)価格の左側数字は2012年カタログ価格、右側は2018年のそれ

上記の事実から私たちは、どのようなことを学ぶべきなのでしょう。

いくつかあると思うのですが、一つ目は「高くなりすぎたものは
いずれ調整が入り妥当な価格に戻る」ということではないでしょうか。

二つ目は逆で、「安すぎたものもまた、いずれ妥当な価格まで
値上がりする」ということです。

三つめは、この一つ目の現象と二つ目の現象は、
隣接した銘柄間で同時に進行することがあるということです。

もっとわかりやすく言えば、例えば同じ中国切手のなかでも、
値上がりする銘柄もあれば値下がりする銘柄もあり、
すべて同じ方向に動くとは限らないということです。

四つめは「高すぎる」「安すぎる」といった肌感覚は意外と重要で、
決して軽視してはいけないということではないでしょうか。

現物資産には例えば株でいうところのPERや債券でいうところの
利回りという概念がなく、高い安いを計る指標がありません、
だからこそこの肌感覚が重要ではないでしょうか。

思い返せば2010年当時、切手をよく知る専門家は、
中国切手のバブルをよく指摘していたものです。

さてさてこの中国切手のお話し・・・
昨今のコイン市場と何と共通点が多いことでしょう。

例えばあの有名なイギリスの5ポンド金貨「ウナとライオン」は、
今から15年ほど前にオークションで200万円ほどで落札されて
いたものです。

注)準未使用クラスです

そのコインが今オークションに出品されますと、
当時の15倍の3000万円を下ることはありません。

さらに向こう数年で数倍に値上がりすると煽る新興の
業者さんもおいでのようですが、果たしてどうでしょうか。

コイン収集やコイン投資はビットコインのような投機ではありません、
リスクを回避しながら行う推理ゲームの側面もありますし、
知的な趣味の側面もあります。

どのような領域のコインに投資するか、
どの国やどの時代のコインを買えばよいのかお迷いになったら、
さきほどの中国切手の例は参考になると思います。

では今回はこのへんで。