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From the economic column I wrote in the past

半導体株の売り場を考える

2023年5月31日

ここのところ半導体関連株が急上昇しています、長いことお客さんにもおすすめしてきたので僕もうれしいです。

以下はフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の年初来グラフですが、年初時点の2500に対し足元は3500を超えています。

(SOX指数、年初来の推移:マイクロソフトのサイトより転載)

この上昇は、半導体サイクルの先取りに加え、エヌビディアの好決算に支えられたものだと思います。足元これだけ急上昇すると、高所恐怖症から売りたくなるのが人情というものですが、僕はまだその段階ではないと思います。

現状の半導体関連株の上昇を子細に見ますと、この急騰を主導しているのは、AI半導体に絡んだ一握りの銘柄だということがわかります、アメリカなら上記のエヌビディア、日本ならアドバンテストに代表される生成AIがらみの銘柄群です。

以前メルマガでも書きましたが、半導体と一口に言ってもさまざまです、電源を制御するパワー半導体もあれば、半導体メモリもありますしイメージセンサーもあります、そしてその用途ごとに得意とする会社は異なります。

また半導体は宿命的に集積度を高める方向に進化せざるをえません、三次元的に積み重ねて集積度を高める進化(3D半導体)もありますし、波長の短いEUV(極端紫外線)を使って集積度を高める方法もあり、それぞれの分野ごと得意とする会社があります。

今は生成AIへの注目が高まっていますが、いずれ次の半導体サイクルのピークに向け、市場の注目は上記のような会社にも広がりを見せてゆくことになるでしょう。

以前この欄でお話ししたと思いますが、僕は次の半導体サイクルのピークは2025年央だと思います、株価は1年ほど先取りして動きますから、半導体関連株のピークは2024年の半ばあたりになるのではないでしょうか。

すでに先行した銘柄を今から追いかけるのではなく、半導体関連の川下企業やパワー半導体関連、3D半導体など注目度が低い株を今から買っておくのは良い作戦だと思います。

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