過去に代行落札した事例Example
本サービスは2017年4月に開始しましたが、2024年8月現在すでに1300枚ほどのコインを落札させていただきました。
以下に一例を挙げさせていただきますのでご参照ください。
フランス領インドシナ1931年の1ピアストル、試鋳貨(登録番号176)
落札時期 | 2024年8月 |
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お客様の総支払額 | 約980万円(注) |
状態 | NGC-PR67★(未流通のプルーフ貨) |
国内コイン商標準価格 | 類例なく想定不能 |
この銘柄の通常貨は、フランスがアジアでの貿易のため発行したピアストル銀貨で、1885年から1928年まで発行されました、貿易用銀貨なので多い年で1000万枚も発行されており、未流通の高状態でも20万円前後で入手できます。この銘柄はフランスが1931年に開催された植民地博覧会に出品するため、ごくわずかな枚数のみ贈呈用のプルーフ貨として発行された特別なコインです、つくりも細かく丁寧に仕上げられています。オモテ面の女神さまの下に年号として19まで刻印されていますが、これは贈呈用コインのため下二けたを割愛しているからです。状態は飛び切り良く、NGC社の単独最高鑑定であるばかりでなく★付です。★はNGC社の加点評価で、特にアイアピールが良いコインに与えられます。なおNGC社は本銘柄を4枚しか鑑定しておらず、このことからも本銘柄の希少性がわかります。カラフルなトーンも綺麗です、特にオモテはブルー系とオレンジゴールド系のトーンが混在していてきれいです。
なおこのコインの現品が2020年のヘリテージに出品され、USD 36,000で落札されています、この4年の間の相場上昇を考慮し、最大ビッドをUSD 48,000と設定してセリに臨みましたが、なんとかUSD 46,000で落札に成功しました、ちょっとヒヤヒヤしましたがまずまずの成果でした。トップ鑑定で美しく、将来性が高いコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ムガール帝国、ジャハンギール、ヘビー・モハール(登録番号175)
落札時期 | 2024年8月 |
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お客様の総支払額 | 約850万円(注) |
状態 | NGC-MS62(未流通-) |
国内コイン商標準価格 | 1000万円ほど |
ムガール朝4代目ジャナンギール時代の重量モハールです、ジャハンギールは即位の直後から金貨・銀貨の重さを20%増やしましたが、即位4年目にさらに5%増量しています、本貨はその時代のものだと思います、その後、国民から使い勝手の悪さを指摘する声が多く、即位6年目にはもとに戻しています。本貨は贈呈用に念入りに作られています、本貨は贈呈用に発行されたFr-755で、MS62ではありながら念入りに打たれています。なおKM価格はXF45が22,500ドル、FRはvery rareで表記無しです。なお2013年のNYオークションでEFが37,500ドルという記録があります。最大ビッドをUSD 42,000で本番に臨みましたが、ギリギリのUSD 40,000で落札できました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス1831年、ウィリアム4世のプルーフ・クラウン(登録番号174)
落札時期 | 2024年8月 |
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お客様の総支払額 | 約980万円(注) |
状態 | NGC-PR65 Cameo(完全未流通) |
国内コイン商標準価格 | 1200万円ほど |
発行数100枚、すべてプルーフ貨です。以前も同状態の個体にチャレンジましたが、USD55,000で競り負けました。あの個体も素晴らしいブルートーンでしたが、本貨も綺麗なトーンです。今回は何とかリベンジできてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ1907年20ドル金貨、ハイレリーフ(登録番号173)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約510万円(注) |
状態 | PCGS-MS63(未流通のプルーフ貨) |
国内コイン商標準価格 | 650万円ほど |
この銘柄はデザイナーの名前をとり「セントゴーデンス」と呼ばれます、セントゴーデンスは当時の大統領セオドア・ルーズベルトの「世界で一番美しい金貨を作れ」との意向のもとデザインされました、通常のコインに比べ立体的かつ念入りに作られています、ただし制作に高いコストがかかる点や、あまりに立体的すぎで使用に向かないなどの理由で、早くも製造過程が大幅に見直され、1908年からは立体感がなく、打刻も平板になっています。本貨はそれ以前のセオドア・ルーズベルトのオリジナル仕様で、ハイレリーフかつ念入りに作られた希少品です、発行数はわずか12,367枚で、当時アメリカの経済規模から考えると驚くほどの少なさです。この銘柄は国内のオークションでも時々出てきますが、MS63あたりが上限です。なおPCGS/NGCあわせ本銘柄を6000枚近鑑定していますが、本貨MS63は真ん中あたりの評価です。
ご注意いただきたいのはNGCとPCGSの違いです、アメリカでは圧倒的にPCGS社鑑定コインが好まれる傾向にあり、同じ評価でも相場に随分と差があります、感覚的にはNGCのMS63+とPCGSのMS63の売買相場が同等です。そのような観点で今回もPCGS社鑑定コインを提案しました。なおアメリカコインも希少銘柄中心に徐々に値上がりはしていますが、いまだ株価に比べて強い割安感があると思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オランダ、ズィーラント1666年のダブル・ドュカトーン(登録番号172)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約460万円(注) |
状態 | PCGS-MS62(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 600万円ほど |
初期の大型銀貨ドュカトーンです、通称「シルバーライダー」人気が高いコインで、最近値上りが急です、特にMSクラスは高値を付けます。本貨は2倍の重さのダブル・ドュカトーンで、しかも倍厚(ピエフォー)です、ダブル・ドュカトーンはレアですが、ピエフォーは激レアです、状態もよくカラフルなトーンが素晴らしい逸品でした。弊社は今年(2024年)の年初にダブル・ドュカトーンのMS62を落札しましたが、当時のハンマープライスはUSD12,000でした。本貨はトーンがきれいでしたし、ピエフォーでしたから、最大ビッドを21,000ドルとしました。結果は1ビッド差の20,000ドルで落札できました、ハラハラしましたが成功できてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン1848年、嗣徳通宝1両(登録番号171)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約960万円(注) |
状態 | NGC-MS61(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 前例がありませんが、売りに出されたら2000万円以上になるでしょう |
アンナンの銀貨は一般的に最大額面が7銭ですが、まれに8銭、9銭、1両も出てきます、1両は10銭です。2年程前僕は8銭、9銭にチャレンジしましたが、全部負けました。以下結果です。
- 8銭 PCGS-MS63⇒USD 100,000
- 9銭 PCGS-MS62⇒USD 110,000
なお本貨は高い部分に若干の流通痕がありますが、暗色のトーンに重厚感があり、手が加わった痕跡がみえません。打刻もはっきりしておりセンターもきっちりです、特別丁寧に作られたのだと思います。本オークションで出てきたアンナンの中でダントツの一枚でした、目利きの参加で競ると思いましたがこれ一枚でひと財産になると考え提案させていただきました。なおNGCはこの銘柄を2枚鑑定しており、あと一枚はMS62です。
結果は意外と安く決着しハンマープライスは40,000ユーロでした、オークションでは稀にこのようなエアポケットがあります、僕にとって会心の一枚になりました!
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア1860年ピアストル・プルーフ貨、ノロドム1世(登録番号170)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約600万円(注) |
状態 | NGC-PR65(完全未流通のプルーフ貨) |
国内コイン商標準価格 | 1000万円ほど |
めったに出てこないコインです、通常貨ですらオリジナル貨は高価ですが、このコインは贈呈用にホンのわずか発行されたプルーフ貨です、通常貨とは違ってノロドム1世の顔が大きく描かれているのが特徴です。なお本貨はGadouryによって出版されたJean Lecompteの本、Monnaies et jetons de l'Indochine françaiseのイラストの現品です。しかも状態が素晴らしくPR65はPCGS社の鑑定数8枚中、最高鑑定(PR65が2枚)です、動画では特に裏面が美しく、ブルー系のトーンがみえます。特別の一枚です。
なお先日(2024年6月)香港で開かれたオークションに出てきました、PCGS-AU58がHPベース8,500ドルです。それ以前の事例として2019年のヘリテージでPR64が15,500ドルの事例が有りました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ヴェネチア1735年3ゼッキーニのオゼッラ金貨(登録番号169)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約838万円(注) |
状態 | NGC-MS64(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 前例をみず |
オゼッラ(オセラ=Osele)金貨(および銀貨)は歴代ヴェネチア総督から、毎年ヴェネチア貴族(代表議会の議員)への贈答用にごくわずかな枚数が発行されたものです。本貨は1735年に発行された3ゼッキーニです、重さ10グラムほど直径は36ミリほどあります。本貨はNGCの評価でMS64ですが、これはオゼッラの中では最高クラスの高鑑定です。
3ゼッキーニの鑑定済みコインは滅多に出てきませんが、2023年8月のヘリテージに1719年のMS61が出てきて22,000ドルでした。MS64クラスなら2021年ヘリテージで、4ゼッキーニがUSD57,500でした。このあたりが参考になると思い、最大ビッドをEUR 55,000に設定して本番臨み、EUR 34,000で落札できました。良い結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
プロイセン1751年、ピアステル、フリードリッヒ大王の1ピアステル(ターレル)(登録番号168)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約340万円(注) |
状態 | NGC-MS61(極美状態+) |
国内コイン商標準価格 | 400-500万円ほど |
フリードリッヒ大王時代の大型銀貨はすべて人気が高く値も張ります、本貨は中国との貿易を目的にプロイセン王立アジア会社が発行した希少品です、ウラには二人の男性が立っていますが、向かって左はドイツの代表的なデザイン「野蛮人」、向かって右は中国人です、上記のように本貨は中国との貿易を目的に発行されたので、このような図柄になっています。この時代にヨーロッパで発行されたコインに、アジア人がデザインされているのは本銘柄だけです。僕も過去何回かチャレンジしましたが、いままで一枚も成功したことがありません。実物をみたところMS61の評価はオーバーグレードだと思いました、でもこの銘柄にしてはかなりの高状態なのは間違いありません、将来性高いと思い依頼者に提案しました。なおNGCは本銘柄を6枚鑑定しており、上からMS64/1枚、MS63/1枚、MS62/1枚、MS61/2枚です。
この銘柄は鑑定済みがなかなか出てきませんが、直近は以下の通りでした。
- 2023.11 PCGS-AU55⇒USD8,500
- 2022.8 PCGS-MS61⇒USD13,500
- 2021.10(AW26) NGC-AU53⇒825,000円
上記に加え、この間の本銘柄の人気化度合いを加味し、最大ビッドを320万円に設定しましたが、結果は280万円で落札成功しました。なお本例を含めこのサイトでは弊社が参加したロットのうち成功したコインのみを取りあげていますが、実際の成功率は40%ほどにすぎません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン嗣徳通宝4銭金貨1848-1883年(登録番号167)
落札時期 | 2024年6月 |
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お客様の総支払額 | 約460万円(注) |
状態 | NGC-AU58(極美状態) |
国内コイン商標準価格 | 500万円ほど |
オモテ/ウラとも適度な金サビが出ており自然な趣があるコインです、金は錆びませんが、金貨には強度を維持する目的で10%程度の銅や銀などが含まれるケースが多いです、金は腐食しませんが先のように一定割合で含まれる銅が金サビの原因です。ただし金サビは欠点とは言えず、好感を持って受けとめられることが多いです。本貨も程よい金サビが乗っており好感が持てました、摩耗もほとんどなくこの時代のアンナン金貨にしてはかなりの高状態です、図柄は文字ばかりでその点は瀧紋様に比べ人気はありません、でもその点を加味しても将来性が高いコインです。
なお本貨はNGCこの銘柄(SCH-406)の唯一鑑定品でした、嗣徳通宝4銭金すべてあわせるとNGCは61枚鑑定しており、本貨AU58は上位18位以内です。最近この銘柄を見ていませんが、2020年AW20に4銭金の「四美」NGC-MS63がHP360万円でした、また2023年銀座で同個体がHP560万円(+Buyer’s Premium16.5%+消費税10%)でした。
やや保守的に最大ビッドを380万円と設定してセリに臨みましたが、ハンマープライスはジャスト380万円でした、はらはらしましたが成功してよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
インド、フン族トラマナ王(AD490-515年)時代のディナール、珍品(登録番号166)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約110万円(注) |
状態 | ハダカVFクラス |
オークション会社の説明によると「以前はグプタ朝に制作されたと考えられてきたが、最近になってこの説に疑いがもたれるようになった、インドのある地方博物館に所蔵されている個体のウラ面に、発行者をフン族のトラマナ王(ToramanaⅠ、在位490-515年)とする銘文が刻印されていた」とのことです、現在ではグプタ朝ではなくフン族のトラマナ王が発行したとされています、たしかにグプタ朝は騎乗の王がデザインされているコインが多いですが少しタッチが違います。いずれにしても珍品です。現在の見解ではフン族トラマナで、Fr-228aです、フリードバーグのガイダンスはVF-EFクラスで10,000ドルです。めったに市場に出てこないコインですがが、様々な観点から考えて、弊社が設定した最大ビッドは8,000ドルでした、結果は4,800ドルで激安でした、おそらく多くの参加者は、このコインの希少性をご存じなかったのではないでしょうか。掘り出し物でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
クシャン朝ヴィマ・カドフィセス、ダブル・ディナール(登録番号165)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約800万円(注) |
状態 | ハダカAU(準未流通) |
国内コイン商標準価格 | 2017年に弊社が落札して以来、国内外で目にしていません |
クシャン朝3代目、ヴィマ・カドフィセス時代のダブル・ディナール、ダブル・ディナールはヴィマ・カドフィセス時代のみの発行で、めったに出てきません。僕が以前目にしたのは7年ほど前です、当時セリに参加しHP24,000ドルで落札しています、状態はほぼ同程度のハダカでした。なおそのコインは2014年にアメリカで開かれたオークションで31,000ドルで落札された個体の現品でした、図柄は少し違いますがこのあたりが参考になると考え、最大ビッドを38,000ドルに設定してセリに臨みました、最近のインドコイン人気もあり競合が多かったですが、なんとか36,000ドルで落札できました、ご依頼いただいた方はダブル・ディナールをずっとお待ちでしたので、とても良い結果だったと思います。次出てくるのは。また7年後ではないでしょうか。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ1904年10ドル金貨、プルーフ貨(登録番号164)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約1750万円(注) |
状態 | PCGS-PR65+ CAC(FDC) |
国内コイン商標準価格 | 2000万円以上 |
このタイプの10ドル金貨は1838年から1907年まで発行され続けましたが、本貨は贈呈用にごくわずか作られたプルーフ貨です、この銘柄のプルーフ貨は1859年が初年号で、それ以降は毎年20-110枚ほど発行されています、状態は良くCameoのCACですからかなりのレア品です、PCGS鑑定6枚中準最高鑑定です。
直近のオークション事例
本品の現品が2022年8月のヘリテージに出てきてHP USD 75,000で落札されています、思いのほか値上がり傾向が強く、今回の最大ビッドを修正提案にてUSD80,000に修正させていただきました。なお2022年1月のヘリテージには本貨の半分下のPCGS-PR65 Cameo & CACがUSD 70,000で落札されています。
修正提案で80,000ドルの上げたことが奏功し、本番では上限いっぱいで落札できました、アメリカのレアコインはNYダウに比べると、かなりの割安感があると思います、きっと良い投資になると思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ1836年、1ドル銀貨「ゴブレクト・ダラー」のプルーフ貨(登録番号163)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約520万円(注) |
状態 | PCGS-PR62(準未流通) |
国内コイン商標準価格 | 最近店頭では目にしていません |
アメリカの初期1ドル銀貨は1795年に始まり、その後数回のマイナーチェンジを経て1804年まで続きます、その後しばらく1ドル銀貨の発行は止まり、次に発行されたのは1840年です。36年ほども発行が止まっていたからでしょうか、1840年の正式発効に先立って、1836年から1839年まで試作的に作られた1ドル銀貨のことを、デザイナーの名前をとって「ゴブレクト・ダラー」と呼びます。ゴブレクト・ダラーは数度の改定を加えて発行されましたが、本貨は最初に発行されたオリジナル貨で発行数は1000枚とされています。この銘柄はプルーフ貨と認定されていますが、実際のところは通常の流通用に使用されたため、多くの個体は摩耗が進んでいます、PCGS社は本銘柄を330枚以上鑑定していますが(Detail鑑定除く)、本貨PR62は上位77枚以内に入ります。直近の落札事例をみますと、昨年(2023年)8月のスタックス・バウアーで35,000ドル(ただしCACラベル付き)、今年(2024年)1月のヘリテージで23,000ドルなどありますが、ここのところアメリカの希少コインが値上がりしていますので、最大ビッドを少し高めの25,000ドルに設定してセリに臨みました、結果はギリギリの24,000ドルでした、ハラハラしましたが成功してよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
中央アメリカ(グァテマラ)1846年8レアル(登録番号162)
落札時期 | 2024年4月 |
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お客様の総支払額 | 約75万円(注) |
状態 | NGC-MS63(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 100万円ほど |
中南米がスペインの支配を脱し、独立した後で発行された大型銀貨です、スペイン時代はスペイン王の肖像が描かれていましたが、独立後はこのように中南米の象徴である太陽(「サンフェース」)が描かれるようになります、デザインが面白く人気が高いコインです、民族的な特性かもしれませんが、この銘柄は状態が悪いものが多く、本貨のようにMSハイクラスは希少です。なおNGC社は本年銘を42枚鑑定していますが、うち上位鑑定は以下の通りです、MS64+(1枚)、MS64(1枚)、MS63(1枚=本貨)
実物を下見したところオモテ/ウラとも平ガネの不具合がありますが、これはこの時代の中年米コインでよくみられる現象で欠点ではありません、オモテはオリジナルの輝きが残っていますし、ウラは12時から2時の位置にかけバイオレット系のトーン塊がありきれいです、NGC社の評価MS63は妥当で希少な状態でした。
状態もよく人手が加わった痕跡もありません、加えて人気の銘柄なのでかなり競ると覚悟してセリに臨みましたが、案外と安く落札できてラッキーでした、魚い結果だったととても思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア1860年2フラン金貨、ノロドム1世試鋳貨(登録番号161)
落札時期 | 2024年2月 |
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お客様の総支払額 | 約400万円(注) |
状態 | NGC-MS64+(未使用) |
国内コイン商標準価格 | 500-600万円 |
この銘柄のオリジナルは1860年に発行されましたが、本貨は同じ極印で1899年に発行されたリストライクです。リストライクではありますが、この銘柄はカンボジアの国王によって、特別な機会のみ贈呈用に配られた希少品です。この銘柄は極印がかなり劣化していたため、未流通品でも図柄が明瞭ではありません、本貨はMS64+ではありますが、同様の特徴を示していました。最近アジアのコインは全般的に値を上げています、弊社は2020年に本銘柄のMS64を代行入札し、約190万円(お客様の総支払額)で落札しています(登録番号076)。あれから4年たちましたが、この銘柄も想定通り相場上昇中です。アジアのコインはこれからも積極的に提案してゆきたいと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、ポンメルン公国1620年ボギスワフ14世時代のターレル(登録番号160)
落札時期 | 2024年2月 |
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お客様の総支払額 | 約250万円(注) |
状態 | NGC-MS66(FDC=完全未流通) |
国内コイン商標準価格 | 350万円以下では入手できないでしょう |
初期ターレル最高状態のコインです。オモテは領主、ウラは公国の紋章を支え持つ二人に兵士で兜と鎧に身を包んでいます、写真だけではわかりづらいですが、深いブルーのトーンがきれいなコインでした。状態はNGCの評価でMS66です、本銘柄は本貨が唯一の鑑定ですが、1600年代のターレルすべてのなかでもトップ1%の高鑑定です。弊社は一年ほど前、ニュルンベルグ1624年の1ターレル、MS65+をハンマープライス10,000ドルほどで落札しています、これが参考になると考え最大ビッドを14,000ユーロに設定してセリに臨みましたが、11,000ユーロで落札できラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、ポンメルン(ポネラニア)公国1665年エルンスト・ボギスワフ14世時代の4ダカット金貨(登録番号159)
落札時期 | 2024年2月 |
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お客様の総支払額 | 約785万円(注) |
状態 | NGC-MS61(AU=準未流通) |
国内コイン商標準価格 | 1000-1200万円 |
ドイツの公国ポメラニアのコインです、肖像はエルンスト・ボギスワフ(1665-1678年)です。オモテは領主、ウラは公国の紋章です、サイズは34ミリほど、重さは13グラムほどで中型のダカットです。ここのところヨーロッパの古ダカットが値を上げていますが、この銘柄の希少性から考えて、まだまだこれから値上がりする可能性が高いと考え提案させていただきました。状態もミントステートで本番では随分と競りました、ヒヤヒヤしましたが事前にセットした最大ビッド一杯のEUR 34,000で落札できました、今回のオークションでも半分程度しか落札成功しませんでしたが、一番欲しかった本貨が取れてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
スペイン領イタリア、ファリペ4世の2ドッピア1630年(登録番号158)
落札時期 | 2024年2月 |
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お客様の総支払額 | 約220万円(注) |
状態 | NGC-MS 64★(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 300万円以上 |
スペイン統治下のイタリア(ミラノ)で発行された2ドッピアです、KM-49/Fr-724、直径28ミリ、重さ13グラム前後です、KMの評価はXFで4,000ドル、フリードバーグのほうはEFが4,000ドル。NGCの鑑定数は6枚、うち本貨MS64★は単独最高鑑定です。依頼者は以前からフェリペ4世のコインをお探しでしたが、このように素晴らしい状態のコインと巡り会えてよかったです、コインは一期一会ですね。なおこの銘柄の最近の落札事例は以下の通りです。
- 2019年8月 MS63⇒3,000ドル(かなり悪い)
- 2018年1月 MS63⇒3,800ドル(まあまあ)
- 2017年1月 MS63⇒4,000ドル(かなり良い)
- 2016年8月 MS62⇒5,500ドル(かなり良い)
今回の個体はかなり良いです、ウラ/オモテとも打刻も鮮明ですし摩耗もわずかです、上の事例のうち2016年8月が比較対象になりますが、もちろん本貨のほうが数段上です。あえて言えばセンターがずれており1630年の年号が見えない点ですが、それの点を考慮しても素晴らしい状態でした、無事入手していただいて僕もうれしかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オランダ1673年2ドュカトーン、「シルバーライダー」(登録番号157)
落札時期 | 2024年1月 |
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お客様の総支払額 | 約260万円(注) |
状態 | NGC-MS62(極美品+) |
国内コイン商標準価格 | 350万円ほど |
めったに出てこない、ダブルサイズのドュカトーンです、デザインの良さからドュカトーンは人気化していますが、この2ドュカトーンはめったに市場に出てきません、本貨は状態もよく資産性があるコインと考え提案させていただきました。本貨はわずかに流通痕がありますが、落ち着いたトーンで重厚感があるコインです。NGC社は本年銘を7枚鑑定していますが、本貨はダントツの最高鑑定です。最大ビッドを18,000ドルに設定してセリに臨みましたが、幸い12,000ドルで成功しました。この依頼者には5枚のコインを提案しましたが本貨含め2枚成功しました、まずまずの成果でよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カルタゴでBC350-320年にかけ発行されたスターテル(登録番号156)
落札時期 | 2024年1月 |
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お客様の総支払額 | 約480万円(注) |
状態 | NGC-MS★ Strike5/5,Surface3/5 Fine Style(未流通) |
国内コイン商標準価格 | 550-600万円 |
打刻は最高状態ですが、表面の状態は3番目の評価です、★はアイアピールの良いコインに与えられるプラスの評価です、また末尾にFine Styleとありますが、これはコイン全体にバランスが良い個体に与えられるプラスの評価です。このように★とFine Styleの両方が付くコインは稀で高値を付けます。Surfaceにやや難がありますが、それを加味してもかなりのレア状態です。この銘柄自体はデザインが面白く、またアフリカにあった古代カルタゴへの郷愁もあり人気があります。この銘柄の多くは馬の頭が切れていたり、摩耗が進んでいたりしますが、本貨はその点でもまれな状態でした。なお後世に同じデザインの銘柄が発行されていますが、こちらのほうが金の純度が高く希少性が高いです。最近の国内オークションでは、Ch AUクラスですらハンマープライス400万円ほどで落札されるようになっています。古代は派手な値上がりはありませんが、安定して値上がりする安全性の高い領域です、その点を踏まえ依頼者のポートフォリオに数枚組み入れています。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ペルー100ソル、1957年/特年の最高鑑定(登録番号155)
落札時期 | 2024年1月 |
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お客様の総支払額 | 約420万円(注) |
状態 | NGC-MS67(FDC/完全未使用) |
国内コイン商標準価格 | 500-600万円 |
ここ3年ほどジワジワ相場が上がってきましたが、昨年(2023年)8月のヘリテージでさらに火が付いた格好です。この銘柄は全体的に買われていますが、最近の傾向として、特年と高状態が高値を付けます、足元では並み年のMS65あたりでも70-80万円台(ハンマープライスベース)、MS66なら130万円(同上)を超えてきました、日本国内ではさらに高値を付けています。本貨は特年(550枚発行)かつ高状態なので、かなり競ると覚悟を決めてセリに臨みましたが、結果はハンマープライス20,000ドルで成功しました。なおNGC社による本年銘鑑定コイン36枚のうち、本貨MS67は最高鑑定でした。内訳はMS67が3枚、MS66が10枚、MS65は4枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
チェコスロバキア、1931年の10ダカット「ヴァンセラセス像」(登録番号154)
落札時期 | 2024年1月 |
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お客様の総支払額 | 約830万円(注) |
状態 | NGC-MS67ほか |
国内コイン商標準価格 | 1000万円 |
この銘柄は1929年から1938年にかけ発行されましたが、本貨1931年銘は1239枚の発行ですからこの銘柄の並年号です。大型の金貨でサイズは直径4.2センチほど、重さも35グラム近くあります。なおMS67は本年銘のNGC/PCGS合わせた最高鑑定です(MS67が4枚あります)、この銘柄は10年ほど前まで地金価格で買えたのですが、デザインの面白さと重量感、発行数の少なさから近年人気上昇してきました。
この銘柄のMS67は最近のめったに出てこず判断に迷いました、落札事例として1934年銘(1298枚発行)のNGC-MS66がハンマープライス38,000ドル、1935年銘(600枚発行)が同40,000ドルで落札されており、そのあたりを手がかりに最大ビッドを48,000ドルに設定してセリに臨みましたが、結果は40,000ドルで落札成功でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
マケドニア、アレキサンダー3世スターテルBC336-323年(登録番号153)
落札時期 | 2024年1月 |
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お客様の総支払額 | 約438万円(注) |
状態 | NGC-MS★ Strike5/5,Surface5/5 (UNC) |
国内コイン商標準価格 | 550-600万円 |
紀元前3331-323年、アレキサンダー大王時代のスターテルです。状態はMS★で、なおかつStrike(打刻の良しあし)、Surface(コイン表面の状態)ともに5点満ですから抜群の高状態です、なお★はアイアピール(見栄え)が特に良いコインに与えられるプラスの評価で、★が付くだけでコインの評価は高まります。
昨年(2023年)の10月、弊社はこの銘柄のCh MSを代行で落札しました(登録番号147)が、本貨はそのコインとほぼ同等の価値があります。この銘柄もジミに値上がりしてきましたが、今後も期待できると思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ミュシアのキュジコスで発行されたスターテル、BC450-500年(登録番号152)
落札時期 | 2023年11月 |
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お客様の総支払額 | 約120万円(注) |
状態 | NGC-Ch XF(XF) |
国内コイン商標準価格 | 150万円 |
現トルコの古代都市国家、ミュシアのキュジコスで発行された金貨です、材質は自然金で自然に存在する金と銀の合金です、一枚一枚金の純度が違いますが、写真を見る限り金の純度は高いほうでした。直径は2センチほど、重さは16グラムほどしかありませんが、これでも古代の金貨としては大型です、デザインの面白く人気がある領域です、さほどの値上がりは見られませんが、逆に言えば長期での投資に向いているコインです。なお本貨のデザインは『ひざまづいてマグロを持つ男』です。
上のようにこのコインは自然金なので、個体によっては銀の含有量が多く白っぽいものがありますが、下見したところで本貨は金の含有量が標準的で色合いも平均的でした、人類最初期の金貨なので、打刻時にできた裂け目がありますが、これはこの時代のコインによくみられるもので欠点ではありません、概して高状態でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン紹治通宝4銭銀(登録番号151)
落札時期 | 2023年11月 |
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お客様の総支払額 | 約175万円(注) |
状態 | PCGS-MS62(UNC-) |
国内コイン商標準価格 | 230万円 |
アンナンの中型銀貨4銭です。この時代のアンナンは残存数が少ないうえに、状態が良いものが少なく、このコインのようにMS62の鑑定が付くものは希少です。アンナンはその点が評価され、ここ5年ほど相場上昇中ですが、この時代のアジアは西洋基準の丸いコインがほとんど発行されておらず、人気が出るのはうなずけます。
実物を下見したところ変色や加工痕がなく、アンナンにしてはかなりの高状態です、事前ビッドは64万円どまりでしたが、予想通りライブでは積極的なビッドがたくさん入りました、この依頼者に弊社は3枚のコインを提案しましたが、最後の一枚が取れて良かったです、しかも予想より安く落札でき、依頼者にもお喜びいただきました、僕もうれしかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ペルー100ソル、1952年/大特年の高鑑定(登録番号150)
落札時期 | 2023年11月 |
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お客様の総支払額 | 約670万円(注) |
状態 | NGC-MS66PL(FDC/完全未使用)プルーフライク |
国内コイン商標準価格 | 想定不能 |
本貨は大特年1952年(126枚発行)の高鑑定コインです。
ペルー100ソルはここ3年ほどジワジワ相場が上がってきましたが、2023年8月の海外オークションでさらに火が付いた格好です。最近の傾向として、特年と高状態が高値を付けます、並み年のMS65あたりで70-80万円台(ハンマープライスベース)、MS66でも130万円(同)を超えてきました。なおNGC社による本年銘の鑑定数は14枚、うちPLは5枚のみ、本貨MS66 PLはPL5枚のうち準最高鑑定(うえにMS67 PLが一枚あるだけ)です。
大特年の高鑑定、しかもPLなのでかなり競ると覚悟して参加しましたが、意外と安く落札できました、ラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ1762年8エスクード「ラットノーズ」(登録番号149)
落札時期 | 2023年10月 |
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お客様の総支払額 | 約250万円(注) |
状態 | NGC-AU58(EF+) |
国内コイン商標準価格 | 300万円ほど |
カルロス3世の8エスクード、ラットノーズとよばれる鼻が長いタイプです、
AU58ではありますが1762年銘では最高鑑定です、この銘柄は意外と状態の良い個体が少なく、本貨AU58でも投資対象になりえます。オークション会社が設定したエスティメート(落札予想額)は3000ユーロでしたが、8月にAU55がでてきて10,000ドルでした。13,000ユーロなら五分五分でとれると考えて最大ビッドとしましたが、結果は11,000ドルでした、まずまずの結果で満足しています。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
英印ビクトリア/エドワード7世、VIPプルーフ貨セット8枚組(登録番号148)
落札時期 | 2023年10月 |
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お客様の総支払額 | 約650万円(注) |
状態 | PCGS-PR64ほか |
国内コイン商標準価格 | 類品がなく想定不能といたします。 |
1904年発行のオリジナルケース付きVIPのプルーフセットです。このセットが製造された正確な理由は不明ですが、英国インドのコインに関する本、Steven & WeirやPridmoreにも記録されていません。発行された理由の1つは、1904年に英国領インドで流通していた貨幣のサンプルだと考えられています。
PCGS社のサイトで確認したところ、ビクトリアの1ルピーは唯一鑑定品、エドワード7世のほうは2枚(本貨含む)鑑定していました。またオークション会社のコメントによるとこのセットにはオリジナルのケースが付いているとのことでしたので、オークション会社に連絡をとってケースの写真を入手しました。写真のように年号や詳しい説明分はありませんでしたが、このことからコレクター向けに大量に作ったものではなく、イギリスの植民地外務省の要請を受け、インドの造幣当局がサンプルとして作成したセットだと思います。ほんの数セットのみ作られたVIP向けのプルーフセットといえるでしょう、かなりの希少品ではあります。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
古代マケドニアBC323-317年、スターテル(登録番号147)
落札時期 | 2023年10月 |
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お客様の総支払額 | 約435万円(注) |
状態 | NGC-Ch MS Strike5/5,Surface4/5 Fine Style(UNC) |
国内コイン商標準価格 | 550-600万円 |
紀元前3331-323年、フィリッポス3世時代のスターテルです。フィリッポス3世はアレキサンダー大王の急死で後を継いだ人です、状態はCh MSですから抜群の高状態です、Ch MSはMSの中でも状態の良い個体に与えられる評価です、またFine Styleは全体的にバランスが良いコインに与えられるプラスの評価です、この銘柄の中では稀な高評価です。
実物を下見したところ打たれた当初の輝きが残っており、スレやキズもほとんど見えない希少な状態でした、この銘柄のMSクラス程度なら250-350万円ほどで入手できますが、本貨のように飛びぬけて状態のよい個体は青天井です、古代の金貨は安定的に値上がりしており、失敗の少ない領域です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ4世2バーツ(登録番号146)
落札時期 | 2023年10月 |
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お客様の総支払額 | 約360万円(注) |
状態 | NGC-MS64(UNC+) |
国内コイン商標準価格 | ここ数年、この銘柄のMS64を目にしていません、この銘柄は近年人気化しており想定不能といたします。 |
ラーマ4世時代は4バーツを筆頭に2バーツ、1バーツ、2/1バーツ、1/4バーツ、1/8バーツの銀貨を発行しました、最高額面の4バーツには鄭明通宝と書かれていますが、それ以外は象さんです。本銘柄2バーツは象が描かれたバーツの中で最高額面として人気があります。ネットの写真を見る限り少し黒ずんだように見えましたが、実際に現物を下見したところ汚れの付着はありませんでした、全体に黒っぽいトーンが乗っており、時代感があるコインでした、光源を変えると深いグレー系のトーンがきれいです、摩耗、スレ、キズなどなく打刻もシャープで大変良いコインでした。
状態はMS64でめったに出てこないレベルです、NGC社は本銘柄を160枚鑑定していますが、MS64は上位16枚に入ります。かなり競りましたが、弊社が事前に設定した最大ビッド320万円の1ビッドしたで取れたので良い結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス東インド会社1841年、ビクトリアのモハール(登録番号145)
落札時期 | 2023年9月 |
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お客様の総支払額 | 約440万円(注) |
状態 | PCGS-MS62(AU+) |
国内コイン商標準価格 | 500万円 |
狐顔のビクトリアです、同年発行の丸顔(S&W 3.××)のビクトリアとは別物で、こちらのほうが市場への出現頻度は低く値も張ります。ここのところインドのコインが値をあげており、本貨も最大ビッドいっぱいのUSD 21,000で何とか落札できました、このお客様分はインドに絞って3枚提案しましたが、成功したのは本貨1枚だけでした、でも全敗しなくてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ1743年フェリペ5世の8エスクード(登録番号144)
落札時期 | 2023年9月 |
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お客様の総支払額 | 約355万円(注) |
状態 | NGC-MS62(UNC-) |
国内コイン商標準価格 | 400万円以上 |
1743年に当時スペイン領だったメキシコで造られた8エスクード金貨です。状態はMS62ですからこのコインにしてはかなり良い状態です。以下はNGC社による1743年銘の上位鑑定分布です、MS64+:1枚、MS64:1枚、MS62:7枚、MS61:2枚、MS60:1枚、AU58:11枚、AU55:9枚、なお数字付鑑定の総数は36枚です。
この銘柄はスペイン本国及び同国の植民地で造られた最初の肖像コインとして人気があります。次のフェルディナンド6世まではさほど数が残っていませんが、カルロス3世、4世になると残存枚数が急に増え、AUクラス以下は相場の上昇はさほど期待できません、弊社は3年ほど前に本銘柄のAU58を4000ドルほど、MS64を17,000ドルほどで落札しました。あれから3年半が経ち、この時代の中南米大型金貨は随分と値を上げました、それでもまだ割安感が強いと考え提案させていただきました。このコインは何としても欲しいので、少し強めの設定にしました。成功してよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、ミュンスター1661年、6ダカット(登録番号143)
落札時期 | 2023年9月 |
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お客様の総支払額 | 約1990万円(注) |
状態 | NGC-MS63+(UNC) |
国内コイン商標準価格 | 2500万円ほど |
上空には雲に乗った聖人パウロが描かれており、地上はミュンスターの市街です。ミュンスターの前面は上記のように城郭と堀によって守られていて、フチの部分には年号1661がローマ文字で書かれています。また3時から6時にかけては領主CHRISTOPH BERN(クリストフ・ベルンハルト)の名前が刻印されています。状態は素晴らしくNGCの評価でMS63+です、本銘柄はNGC社によって7枚鑑定されていますが、MS63+は単独の最高鑑定です、次が62なのでホントにダントツの個体でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オランダ1751年、ユトレヒト14グルテン(登録番号142)
落札時期 | 2023年9月 |
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お客様の総支払額 | 約523万円(注) |
状態 | NGC-MS65(FDC) |
国内コイン商標準価格 | MS63くらいまでは出てきますが、MS65は出てきません、したがって想定不能といたします。 |
1751年銘ではNGCの単独最高鑑定、14グルテンすべて通算しても総鑑定数273枚のうち上位15枚に入ります。最近この銘柄は人気化しており、オークションのたびレコードが出ています、今年5月のヘリテージで同じお客様に提案(1761年NGC-MS64+)して参加しましたが、競り負け結果は20,000ドルでした。NGC/PCGS単独最高なので数字の設定は難しいですが、状態が飛び切り良くプルーフライク感もあります。今回は最大ビッド28,000ドルで参加しましたが、結果はUSD25,000でギリギリでした、同じお客様分2連敗を免れてよかったです。実物をご覧になってお客様にもお喜びいただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オランダ1751年、ユトレヒト1ドュカトーン(登録番号141)
落札時期 | 2023年8月 |
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お客様の総支払額 | 約147万円(注) |
状態 | NGC-MS62(AU+) |
国内コイン商標準価格 | 170-180万円 |
オランダのユトレヒトで発行された大型の銀貨です、デザインから「シルバーライダー」と呼ばれ人気があるコインです、特にこのコインのように状態の良いものは、最近値上がり基調です。この年の発行枚数は約1.8万枚しかありません。このコインはPCGSの評価以上に良いコインでした、このお客様は今回3枚セリに参加していただきましたが、本貨は唯一落札できました、最大ビッド9000ドルに設定して本番臨みましたが7400ドルで落とせました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治8年、旧5円金貨(登録番号140)
落札時期 | 2023年7月 |
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お客様の総支払額 | 約230万円(注) |
状態 | NGC-MS66+ PL(FDC) |
国内コイン商標準価格 | MS66+でかつPLは初見、想定不能 |
ザインが人気の明治旧金貨のうち、明治8年に発行された5円金貨です。明治旧5円金貨は明治3年から発行されています、最も市場によく出てくるのは明治5年と6年です、続いてよく出てくるのは明治3年と4年です、本貨は希少な明治8年で市場に出てくることはめったにありません、発行枚数も約18万枚で異例の少なさです。
さらに細かい話をしますと、明治8年は前期と後期があり希少性は後期のほうがちょっと上です、本貨は明治8年の後期ですが、状態はMS66+でかなりの高状態です、しかもPL(プルーフライク)の評価です、PLは通常化ではあるものの、「まるでプルーフ貨のように輝いが美しい」個体に与えられるプラスの評価です、最近はPL貨の人気が高く値も張ります。ご参考までにMS+66PLはPCGS社の最高鑑定です。明治旧5円のコレクターならいくらでも出すと思います、ハンマープライス190万円はラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
古代プトレマイオス朝エジプト、プトレマイオス2世(BC285-246年)時代のオクタドラクマ(登録番号139)
落札時期 | 2023年5月 |
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お客様の総支払額 | 約850万円(注) |
状態 | NGC-MS Strike5/5 Surface3/5(AU) |
国内コイン商標準価格 | 1000万円-1200万円 |
肖像はアルシノエ2世、ウラはダブルのコルヌコピアです、この銘柄は古代最大の金貨です、当時のエジプトはアフリカで採掘された豊富な金を輸入(もしくは略奪)し、古代では珍しく大型の金貨を発行することができました、古代のレアな金貨は近年値上がり中ですが、本貨もその希少性にふさわしい値が付くようになってきました。本貨はほとんど摩耗がなく状態も良く素晴らしい状態でした、持っておく価値があるコインと考えて提案させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
帝政ローマ、ルキウス・ヴェルス(AD161-169)時代のアウレウス(登録番号138)
落札時期 | 2023年4月 |
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お客様の総支払額 | 約450万円(注) |
状態 | NGC-Gem MS Strike5/5 Surface3/5(UNC+) |
国内コイン商標準価格 | 600万円以下では買えないでしょう |
Gem評価の素晴らしい状態でした、Gem MSはMS鑑定の中でも宝石のように美しい輝きを持つコインに与えられるプラスの評価でめったに出てきません。ルキウス・ヴェルスのアウレウスは比較的状態の良い個体が残っていますが、それでもGem評価は多くありません。世界の歴史遺産といってよいでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン1841年、嗣徳通宝5銭銀貨(登録番号137)
落札時期 | 2023年5月 |
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お客様の総支払額 | 約710万円(注) |
状態 | NGC-MS63(UNC) |
国内コイン商標準価格 | 状態が素晴らしく1000万円以下では買えないでしょう |
オモテに5匹のコウモリが描かれた、いわゆる「ファイブ・バット」で人気がある銘柄です、通常の嗣徳通宝5銭銀貨より希少です。自然なトーンが重厚感を与えておりアンナン大型銀貨のなかでも最高峰のコインです。4月に香港で開かれたオークションで、同銘柄・同状態が2枚出てきましたがハンマープライスは38,000/44,000ドルでした、本貨は打ちがシャープですし、トーンもこっちのほうがきれいです、そのあたりを踏まえ弊社は最大ビッドを50,000ドルと設定してセリに臨みましたが、36,000ドルで落札することができました。上記4月香港オークションでも、弊社はアンナンの大型銀貨に何枚もチャレンジしましたが、ことごとく失敗しています、今回は安く落札できたのでお客様はラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、ニュルンベルグ、オーストリアのチャールズ1624年の1ターレル(登録番号136)
落札時期 | 2023年5月 |
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お客様の総支払額 | 約180万円(注) |
状態 | NGC-MS65+(FDC) |
国内コイン商標準価格 | 国内でこれほど高状態のターレルを弊社は見たことがありません。 |
初期ターレルの最高状態のコインです、しかもNGC社唯一鑑定で最高鑑定です、打ちもシャープで得難い状態です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ、1907年セントゴーデンス20ドル、ハイレリーフ(登録番号135)
落札時期 | 2023年5月 |
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お客様の総支払額 | 約780万円(注) |
状態 | PCGS-MS65(FDC) |
国内コイン商標準価格 | 1000万円以下では買えないでしょう |
ルーズベルト大統領、肝いりのハイレリーフ金貨です、1908年以降の通常貨とは違い、超立体仕上げの金貨です、発行枚数は12,367枚の希少コインです。この銘柄はPCGS社によって4400枚ほど鑑定されていますが、MS65は上位10%に入る高鑑定です。アメリカの希少コインはようやく永い眠りから目覚め、値を上げ始めました。それでも同期間のアメリカ株に比べると強い割安感があります、実際に弊社では本サービス開始した5年前からアメリカの希少コインをお勧めしてきましたが、多くのコインは含み益が拡大しつつあります、この銘柄も将来が楽しみです。なお弊社が設定して最大ビッドは40,000ドルでしたが、上限いっぱいの40,000ドルで落札成功しました、ヒヤヒヤものでしたが取れてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
コロンビア1795年発行、8エスクード(登録番号134)
落札時期 | 2023年5月 |
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お客様の総支払額 | 約160万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 200万円前後 |
カルロスの顔あたりがホンの少しすれていますし、胸のあたりがやや弱打ちですが、でもこれはこの銘柄の大半に見られる特徴です、ウラは特に素晴らしく、この銘柄にみられる中央あたりの弱打ちも見られません。ウラ/オモテとも輝きが素晴らしいですし、セミ・プルーフライクといっていいでしょう。なおこの銘柄は1795の5が4の上に上打ちされた、いわゆるオーバーデートです、この4/5年のみの鑑定は1枚だけですが、ほかの年号あわせてもNGC-MS64は最高鑑定の部類に入ります。ここ5年ほどで、この時代に中南米で発行された大型金貨は随分と値をあげました、弊社はこの点を以前から指摘して、皆さんにこの時代の8エスクードをお勧めしてまいりましたが正解だったと思います。本貨はこの時代の8エスクードの中でも最高鑑定の部類に入ります、それだけでなく数字以上に良いコインでした、お客様にとって大変良い投資になるはずです。最近はコインの相場がジリジリ上がっており、このお客様に同時にて提案したコイン8枚のうち、成功したのは本貨一枚でした、それだけ手間のかかる仕事ではありますが、ウラを返せばお客様はそれだけ良い買い物をされたことになります、弊社は今後もこのスタンスを維持します。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス1848年、ビクトリア試作フローリン(登録番号133)
落札時期 | 2023年3月 |
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お客様の総支払額 | 約450万円(注) |
状態 | PCGS-PR66(FDC) |
国内コイン商標準価格 | 国内でPR66を見たことがありません |
1848年発行の試作フローリンです、フローリンですから直径22ミリほどの小さな銀貨ですがコレクターには人気があります、発行枚数は不明ですが市場に頻繁にでてくるというものではありません、昨年10月のオークションワールドに5枚まとめて出てきました、落札価格は以下の通りです。
- SEC-2917 RR:NGC-PR64+★ CAMEO→380万円
- SEC-2928 RR:PCGS-PR63→150万円
- SEC-2930 RR:PCGS-PR63 CAMEO→240万円
- SEC-2935 RR:PCGS-PR63 CAMEO→160万円
- SEC-2944 RR:NGC-PR62→110万円
そのほか以下最近の落札事例です。
- 2022年1月
NGC-PR63+ →GBP11,200(240万円/総支払額ベース) - 2020年11月
NGC-PF65 CAMEO →GBP9,000(200万円/総支払額ベース)
本貨PF66は本銘柄の最高鑑定です。特にウラは渋いトーンが乗っていてきれいなコインでした、最大ビッドを32,000ユーロにして競りに参加しましたが22,000ユーロで落札できました、最近の本銘柄(ビクトリアの試鋳フローリン)は値上がり傾向が強く、この価格での落札はとても良い結果でした。近年のコイン相場の上昇にともなって弊社の代行入札の成功率も下がってきました、成功確率50%を目標に最大ビッドを提案していますが、最近ではせいぜい40%どまりです。ウラを返せばお客様はそれだけ安く手に入れていただいたことになります、これからもこのスタンスを崩さないように励みます。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ1797年、初期10ドル金貨(登録番号132)
落札時期 | 2023年2月 |
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お客様の総支払額 | 約1700万円(注) |
状態 | PCGS-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 類例を見ず |
わしが羽を広げたデザイン、いわゆる「ラージ・イーグル」10ドル金貨です、重さ16グラム強、直径32ミリほどの中型の金貨です、世界的に見れば中型の1/2オンスサイズですが、当時のアメリカは経済規模が小さく、これでも初期アメリカの最大の金貨です、アメリカで正式な金貨をつくり始めたのは1795年です、その後僅かにデザインを変え、この10ドル最高額面金貨は1804年で発行が終わっています、したがってわずか10年間しか造られなかった大変希少な金貨です。1797年銘は前半がスモール・イーグル(ウラの鷲が羽を半分閉じている)の方が稀少で発行枚数は3,615枚、後半がラージ・イーグル(鷲が大きく羽を広げている)で発行枚数は10,940枚と少し多いです、ただしこの10,940枚はこの時代の通常貨金貨にしては異例の少なさです。
アーリー・イーグルは上記のよう1804年に発行が停止されましたが、次にアメリカで金貨が発行されるのは1838年になってからです、したがってアメリカ人はこのアーリー・イーグルを34年も使っていたことになります、それだけに状態の良い個体は少なく、本貨MS62は希少な状態です。なおPCGSはこの銘柄を207枚鑑定していますが、MS61は上位16枚に入る準高鑑定です。最大ビッドを11万ドルに設定してセリに臨みましたが、9万ドルで落札に成功しました、依頼主さんはこのコインの入手を強く希望されていましたが、予算内で成功して僕もホッといたしました。希少性とアメリカコインの割安感から考えて、将来性の高いコインだと考えて提案しました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治旧5円金貨、明治5年(登録番号131)
落札時期 | 2022年11月 |
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お客様の総支払額 | 約119万円(注) |
状態 | NGC-MS67 |
国内コイン商標準価格 | 国内でMS67クラスが売りに出ることは稀です。 |
明治5年の5円はよく出てきますが、これほどの高状態の個体はめったに出てきません、PCGS社は明治5年を123枚鑑定していますが、本貨MS67は最高鑑定7枚のうち1枚です。今回は旧5円が欲しくて何枚か下見をしましたが、本貨は輝きも素晴らしく、摩耗・キズ・ヘアラインなどもなく大変すばらしい状態でした。最大ビッド105万円でセリに臨みましたが、92万円で落札できてよかったです、旧5円の高状態は最近見直し買いが進んでおり、これからの値上がりも期待できます。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ナポレオン3世5フラン1865年(登録番号130)
落札時期 | 2022年11月 |
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お客様の総支払額 | 約196万円(注) |
状態 | NGC-MS66PL |
国内コイン商標準価格 | 国内でこの状態の5フランはまず出ないでしょう |
この銘柄自体は市場によく出てきますが、本貨のような高状態なコインは稀にしか出てきません、NGC社による評価MS66はこの年号の最高鑑定(2枚あります)であるばかりでなく、ナポレオン5フラン全年号の中でも最高鑑定です。さらに本貨はプルーフライクです、プルーフは贈呈用に特別丁寧に枚数限定で作られたコインですが、プルーフライクは初期のダイで作られ「まるでプルーフ貨のような嫌いな出来栄え」のコインに対して与えられるプラスの評価です、最近は偶然の産物であるプルーフライク貨に対して人気が高まっています、この銘柄のMS63程度なら10万円前後で入手できますが、本貨は状態が飛び切り良いだけでなくプルーフライクです、将来の資産性が高いと考え提案させていただきました、予想通り随分競りましたが想定内のビッドで収まりよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イタリア、ナポリ&シシリー共和国1831年30ドゥカティ(登録番号129)
落札時期 | 2022年11月 |
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お客様の総支払額 | 約180万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 200万円以上 |
肖像はフェルディナンド2世です、1オンスほどもある大型金貨です、金の純度がほぼ100%ですからキズが付きやすいコインですが、この個体はそんななかでも状態が素晴らしく希少な状態のコインです。ここのところ徐々に値上がり中で現在の価格には割安感があると考え提案させていただきました、なお本貨NGC-MS62はNGC鑑定3枚中の最高鑑定です。事前に設定した最大ビッドより随分と安く落札できました、大変良い結果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン、明命通宝7銭銀貨1834年発行(登録番号128)
落札時期 | 2022年10月 |
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お客様の総支払額 | 約180万円(注) |
状態 | NGC-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 250万円前後 |
5年ほど前から弊社が注目し続けてきたアンナンです、ここ5年ほどで5倍ほどに値上がりした印象ですが、中国コインと違って発行枚数、残存枚数共に少なく、この銘柄もNGC社によって30枚しか鑑定されていません、値上がりにしっかりとした理由があるコインです。
事前に設定した最大ビッドは10,500ドルでしたが、ギリギリの10,200ドルで落札に成功しました。このお客さまはアジアコインが少し手薄でしたので、今回は本貨を含みアジア中心に提案させていただきました、このコインも将来楽しみです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア、1ティカル銀貨1847年発行、厚手タイプ(登録番号127)
落札時期 | 2022年10月 |
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お客様の総支払額 | 約126万円(注) |
状態 | NGC-MS61 |
国内コイン商標準価格 | 国内でMSクラスが売りに出ることは稀です。 |
カンボジア1800年代唯一の大型銀貨です、「厚手」と「薄手」がありますが本貨は厚手です、市場への出現率は厚手の方が少なく、薄手3に対して厚手が1程度の割合です。この銘柄は状態の良いものが少なく、本貨MS61はNGC社の総鑑定数22枚のうち上位6枚に入ります。近年アジアコインは全般的に人気化していますが、この銘柄はカンボジアにとどまらずアジアを代表するアンティークコインだといえるでしょう、そのような見立てでお客様に提案させていただきました、値は張りますが持って置く価値のある一枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ1877年貿易銀1ドル、プルーフ貨(登録番号126)
落札時期 | 2022年10月 |
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お客様の総支払額 | 約95万円(注) |
状態 | NGC-PF64 |
国内コイン商標準価格 | 110万円前後 |
長い間ほとんど値動きが無かったアメリカコインですが、この2年ほどは急速に値を上げつつあります、本貨は毎年ごく僅かずつ発行されたプルーフ貨で特に値が張りますし、将来性もあります、なお本年号は510枚にのみの発行です。3年ほど前ならこの年号/状態なら50万円で落札できましたが、とてもではありませんが今はその値段では入手できません。同じオークションで1876年銘のPR64も出品されていましたが、下見したところ、オークション会社のカタログコメントに反し、圧倒的にこちらの方が状態は良かったです。それを踏まえお客様には、こちらを提案させていただきました、結果は事前に設定した最大ビッド78万円ジャストで落札できました、緊張しましたが上限いっぱいで落札できてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治4年、旧5円金貨(登録番号125)
落札時期 | 2022年10月 |
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お客様の総支払額 | 約80万円(注) |
状態 | NGC-MS66 |
国内コイン商標準価格 | 100万円 |
このところ海外のオークションで、本貨を含む日本の明治金貨が人気化しています、旧5円は明治3年が初年号で、本貨同4年銘とあわせこの2年号が高値を付けます、現物を下見したところ、この個体の状態の良さは際立っており、最大ビッドを68万円に設定してセリに臨みました。結果は66万円でなんとか競り勝つことができました、いい結果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
インドで1687年に発行された、ムガール帝国アウランゼーブ時代のモハール金貨(登録番号124)
落札時期 | 2022年8月 |
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お客様の総支払額 | 約43万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 45万円前後 |
一昔前まで見向きもされませんでしたが、ここ数年でジワジワ人気が出て値もあげています、このコインは状態も良く希少性が高いです、NGC社によってこの銘柄は2枚しか鑑定されていません、うち本貨MS64は最高鑑定です。インドの経済的発展によってさらに人気が出ると思います。事前に設定した最大ビッドは2300ドルでしたが2100ドルで落札成功しました、この時点でお客様のご予算に達しましたので、このお客様分は完了しました、登録番号123/124と失敗することなく連続で成功となり、珍しいケースです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
インド1924年ハイデラバード、1アシュラフィ金貨(登録番号123)
落札時期 | 2022年8月 |
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お客様の総支払額 | 約50万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 55万円前後 |
最近人気が出てきたインドのハイデラバードです、状態も良く今後さらに人気が集まる可能性があります。3年ほど前なら20万円台で入手できましたが、最近のアジアコインの人気化に伴って、このコインも値上がり中です。振り返れば以前が安すぎました、古代クシャン朝のディナール(金貨)が、金の地金価格で入手できるなんて、どう考えてもヘンかでした。アジアの経済成長に伴って、このエリアのコインはまだまだ値上がりすると思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
プトレマイオス朝エジプト、オクタドラクマ金貨(BC270-268年)(登録番号122)
落札時期 | 2022年8月 |
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お客様の総支払額 | 約448万円(注) |
状態 | NGC-Ch AU Strike5/5 Surface 4/5 Fine Style |
国内コイン商標準価格 | 550万円前後 |
紀元前270年ごろの古代エジプトで発行された、古代最大の金貨です。描かれているのは2代目皇帝の王妃アルシノエ2世です、ここ数年で2倍ほどに値上がりしてきましたが、希少性から考えてまだ割安感があります。本貨はNGC社の鑑定通り素晴らしい状態でした、オリジナルの輝きをシッカリととどめていながらも磨き痕がなく好感が持てるコインでした、なおNGC社のラベルにFine Styleとなるのは、全体的にバランスが良いコインに与えられるプラスの評価です、事前に設定した最大ビッド22,000ドルちょうどで落札できラッキーでした。なおこのお客様には今回のオークションで10枚提案しましたが、成功したのは本貨をふくめ2枚に終わりました、購入ご希望額に達しませんでしたので、9月以降のオークションで追加のご予定です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
コロンビア、1801年8エスクード、カルロス4世(登録番号121)
落札時期 | 2022年8月 |
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お客様の総支払額 | 約117万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 170万円前後 |
カルロス4世の大型金貨です、たくさん残っているありふれたコインですが、このコインのように未使用クラスは希少品です、ここ5年ほどで随分値が上がりましたが、それでもこのコインのような状態の良い個体には割安感があります、事前に設定した最大ビッド7200ドルに対し5750ドルで落札できました、本貨は輝きが素晴らしく素晴らしい状態でした、鑑定会社のグレードが同じでも、輝きの無い個体やくすんだ色あいの個体は、値が付きませんし手放すときに不利です、数字のみにとらわれず、そのコインの美しさや輝きなど見極めて購入しなければなりません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イタリア、ベネチア1414-23年発行、1ダカット金貨(登録番号120)
落札時期 | 2022年8月 |
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お客様の総支払額 | 約40万円(注) |
状態 | NGC-MS66 |
国内コイン商標準価格 | 50-60万円 |
ベネチア総督トマ・モチェニーゴ時代、コイン自体はありふれていますが状態はかなり良いです、ウラ面に描かれたキリスト像は、顔まではっきりと見える高状態ですし、周辺に刻印された文字も切れずにきっちりと打たれています。なかなか市場に出てこない高状態を評価して、お客様に提案させていただきました。最大ビッドを2500ドルに設定してセリに臨みましたが2000ドルで落札できました、とても良い結果でした。このお客様には本オークションで8枚提案しましたが、成功したのは本貨含め3枚でした。これは最近の平均的な成功率です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ4世1863年8バーツ金貨(登録番号119)
落札時期 | 2022年7月 |
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お客様の総支払額 | 約197万円(注) |
状態 | NGC-63+ |
国内コイン商標準価格 | 250万円前後 |
この銘柄のMS63+はかなり良い状態です。直径22ミリ/重さ7グラム、NGC社の評価は妥当ですが、オモテ/ウラともセンターがやや弱いですが、これはこの銘柄によくみられる特徴です。なおこの銘柄のカタログ価格はMS60クラスが10,000ドルです。昨年(2021年)11月スイス開催のオークションで、本銘柄のMS63-64が出品されました、内訳はMS64(1枚)、MS63+(1枚)、MS63(5枚)でした、落札額はMS64が11,000スイスフラン、MS63+が10,000、MS63が8,500-10,000でした、これが参考になります。実はこのロットの前に同銘柄の2.5バーツ金貨と4バーツ金貨が出品されていました、ご依頼人のg希望もあり、今回は以下内容にてセリに参加しました。
- 最大ビッド(ケース1:2.5バーツ/4バーツのうち1枚でも成功):10,500ドル
- 最大ビッド(ケース2:2.5バーツ/4バーツ両方失敗):12,000ドル
上記のように、直前の2枚の結果によって本ロットの最大ビッドを変えるという変則のセリでしたが、幸いにも上記「ケース1」となったため、本ロットの最大ビッドは10,500ドルに設定してセリに参加しました、結果は10,000ドルで落札でき大変良い結果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア1ティカル銀貨1847年、厚型タイプ(登録番号118)
落札時期 | 2022年7月 |
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お客様の総支払額 | 約108万円(注) |
状態 | PCGS-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 150万円前後 |
カンボジア1800年代唯一の大型銀貨でもです、厚手と薄手がありますが本貨は厚手です、厚手のほうが稀少性は高く値も張ります。この銘柄は状態の良いものが少なくAU58でもかなりの高状態です。数年前ならこの程度のコ哀でも10-20万円で買えたものですが、最近人気化しています。
このコインは数字付の個体でもクリーニングされたものが多いですが、このコインは磨かれた痕跡もなく自然なトーンが乗っています。直近の落札事例として2021年12月に海外で開かれたオークションでAU55が3500ドルで落札されました、本コインはそれを上回る状態ですし、この間のアジアコインの値上がりもありました。それを踏まえ最大ビッドを6000ドルに設定させていただきましたが、落札価格は5500ドルでした。何とか落札することができてよかったです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
チベット1909年発行、1スラン大型銀貨(登録番号117)
落札時期 | 2022年7月 |
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お客様の総支払額 | 約216万円(注) |
状態 | NGC-AU55 |
国内コイン商標準価格 | 前例を見ず |
最近急速に人気化してきたコインです、ライオンのデザインも面白いです、アジアのコインは全般的に見直し買いが続いており今後楽しみなコインです。通常のライオン銀貨は5ショー(5 SHO)で、このコインの半分のサイズです、このコインは1スラン(1 SRANG)でめったにでてきません。地味な銀貨ですが投資対象としては面白いです。最大ビッドを15,000ドルに設定してセリに臨みましたが、11,000ドルで落札に成功しました、とても良い結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ、1904年20ドル金貨「リバティヘッド」(登録番号116)
落札時期 | 2022年6月 |
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お客様の総支払額 | 約157万円(注) |
状態 | NGC-MS66 |
国内コイン商標準価格 | 前例を見ず |
アメリカを代表する大型金貨です。このコインはアメリカで最初に発行された20ドル金貨で、1850年から1907年まで57年にわたりほぼ同じデザインで造り続けられました。
オモテは自由の女神の頭像であることから「リバティヘッド」と呼ばれ長らく親しまれつづけた金貨です。1904年銘は最も一般的な年号ですが、このコインのようにMS66となれば超希少品です、MS64ですら希少品でめったに市場に出てきません。
下見した結果、少し金サビがありましたが、この程度の金サビはコインの評価にはマイナスではありません、またこのコインのオモテ面によくみられる女神の顔のスレやキズがなくMS66は妥当です。先日アメリカで開催されたオークションで、同年号のMS66がハンマープライス13,500ドルで落札されています、総支払額は約240万円でした。日本ではアメリカのコインは人気がなく、アメリカより安く入手できることが多いです、一方でそのアメリカでレアなコインの相場は近年上昇に転じており、このコインのように希少な状態の個体は将来有望だと考え入札を提案いたしました、以下はアメリカの大手コイン鑑定会社PCGS社が開示するアメリカのレアコイン指数(PCGS-3000)です。ご覧のようにアメリカコインは2020年の直近底値(54,000)から、足元6月の70,000まで、約30%値上がりしています。きっと良い投資になるでしょう。
(PCGS-3000の直近10年間のグラフ、PCGS社サイトより引用)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア1ティカル銀貨1846年(登録番号115)
落札時期 | 2022年6月 |
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お客様の総支払額 | 約78万円(注) |
状態 | PCGS-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 100万円前後 |
カンボジア1800年代唯一の大型銀貨でもです、厚手と薄手がありますが本貨は薄手です、この銘柄は状態の良いものが少なくAU53でも高状態です。数年前ならこの程度のコ哀でも10-20万円で買えたものですが、最近人気化しています。
このコインは数字付の個体でもクリーニングされたものが多いですが、下見の結果、写真より状態が良かったです、さらにこのコインは磨かれた痕跡もなく、自然なトーンが乗っていました、それを踏まえ最大ビッドを78万円に設定させていただきました、結果は65万円で落札できたのでマズマズの結果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
香港ヴィクトリア女王1867年1ドル銀貨(登録番号114)
落札時期 | 2022年6月 |
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お客様の総支払額 | 約133万円(注) |
状態 | NGC-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 160-180万円前後 |
イギリス極東貿易銀の走りです、日本の円銀や次世代の「ブリタニア」に比べ発行枚数が少ない人気のコインです、写真では少しクリーニング痕があるように見えたのですが、下見したところ実物にはクリーニング痕がなく、きれいな薄い金色が買ったトーンが乗っていました、NGCの評価AU58以上に良いコインでした。この銘柄は数字付の個体が少なく、AU58程度でも十分に希少品です、アジアのこの時代の大型銀貨は値上がり中で、このコインも将来性抜群です。どうしても持ってほしいコインでしたので、最大ビッド150万円と強めの提案をさせて頂きましたが、結果は110万円で成功です。僕にとっても満足できる結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治9年発行、貿易銀(登録番号113)
落札時期 | 2022年6月 |
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お客様の総支払額 | 約133万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 160-180万円前後 |
同時代のアジア大型銀貨の上昇に引っ張られる格好で、日本の明治銀貨も値上がりが急です、なかでも貿易銀は明治8年から10年までしか発行されておらず、発行枚数も少ないです、世界コイン市場における位置づけは、(登録番号114)の香港ヴィクトリアの1ドル銀貨に似ていますし相場帯も同程度です。実はこの2つの銘柄は同じ鋳造機で造られた姉妹コインです、明治新政府は香港で不要になった中古の鋳造機を輸入して本貨をつくりましたが、同じ鋳造機を使って香港政府は「香港ヴィクトリアの1ドル銀貨」をつくっていたのです、すみません、余談でした。貿易銀は近年急速に値を上げており、今後楽しみな銘柄です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
海峡植民地1904年エドワード7世の1ドル銀貨(登録番号112)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約40万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 50万円前後 |
海峡植民地は現在のシンガポールとマレーシアをあわせた地域です、このコインも貿易決済用で大量に作られていますが、発行期間が短かったこともあり将来性は高く最近人気化しています。状態はMS63ですからこの銘柄にしては十分な高状態です。事前にセットした最大ビッドは2300ドルでしたが、ハンマープライスはギリギリの2200ドルでした、どうしても欲しいコイン出ったので良い結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス貿易銀、1929年PCGS-MS66(登録番号111)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約170万円(注) |
状態 | PCGS-MS66 |
国内コイン商標準価格 | たぶんこれほどの高状態の個体は国内で売られていないと思います。 |
イギリスが極東貿易のために発行した貿易銀で肖像にちなんでブリタニアと呼ばれます、近年メキメキ人気化しています。希少な状態で何とMS66です、MS65あたりまでは市場に時々目にしますが、MS66となれば一期一会です。値は張りますが大変期待が持てるコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
チベット3スラン1935年、PCGS-MS65(登録番号110)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約75万円(注) |
状態 | PCGS-MS65 |
国内コイン商標準価格 | たぶんこれほどの高状態の個体は国内で売られていないと思います。 |
最近人気のライオン3スランです、この年銘はPCGSによって530枚ほど鑑定されていますが、本貨MS65は上位15枚に入ります、アジアの近代コインは値上がりが急で、この銘柄も人気化してきました、最大ビッド4000ドルに設定しましたが、結果はジャスト4000ドルでした、このコインもハラハラしました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
香港1867年「シティホール・ダラー」PCGS-PR62(登録番号109)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約680万円(注) |
状態 | PCGS-PR62 |
国内コイン商標準価格 | 800万円前後 |
贈呈用に造られた特別版のメダリック1ドル銀貨です、なかなか出てきません、昨年6月に国内オークションでAU58が出てきましたが、ハンマープライス305万円で落札されています。最大ビッド40,000ドルで臨みましたが36,000ドルで落札できました、あと2ビッドだったのでヒヤヒヤしましたが、なんとか成功しました。ここのところ成功率が40%程度まで落ちています。それだけ相場が上がったということです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ領東アフリカ15ルピエン金貨、NGC-MS64(登録番号108)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約155万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 200万円前後 |
大変人気が高い象さんのコインです、4月の国内オークションにMS62が出てきて総支払額ベース73万円で落札されました、NGC-MS64はNGC鑑定192枚のうち上位6位に入ります、この上にはMS65が一枚があるのみです。なお昨年5月、同一個体がHハンマープライス8000ドルで落札されています。
この一年の相場上昇を加味し、今回の最大ビッドを10,500ドルに設定して参加しましたが、8,250ドルで落札できました、とても良い結果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
レスボス島ミティレーネ1/6スターテル金貨BC521-478年(登録番号107)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約64万円(注) |
状態 | NGC-Ch AU Strike5/5,Surface3/5 |
国内コイン商標準価格 | 70万円前後 |
見たものを石の変えるといわれる怪物ゴルゴンです、このコインはゴルゴンが摩耗しているものが多いのですが、これくらい状態がいいとホントに恐ろしいです。古代ギリシャ人はゴルゴンを魔除けとして用いてきたので、コインのデザインにしたのだと思います、ウラ(右側)はライオンの皮を冠ったヘラクレスで蔭刻(凹凸が逆)されています。小さなコインですが、ルーペで見ると無限の景色が広がります、小さなコインを好む収集家も多いのですよ。過去何度も挑戦してきてやっと取れたコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
インド・ガンガスの1パゴダ金貨、AD1100年-1327年(登録番号106)
落札時期 | 2022年5月 |
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お客様の総支払額 | 約20万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 30-40万円前後 |
中世インドで発行された1パゴダ金貨です。ゾウさんのデザインのかわいらしいコインで人気があります、1パゴダなので1センチほどの小さいコインですが、状態の良い個体です。MS62という評価以上に状態は良いコインで、上側がゾウさん面です、これほどきれいにインド象が打たれた個体は稀です。
近年インドのコインは古代から近代まで値上がり中です、このコインも出世候補と考え提案させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ領ニューギニア、極楽鳥5マルク、プルーフ貨(登録番号105)
落札時期 | 2022年4月 |
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お客様の総支払額 | 約310万円(注) |
状態 | NGC-PF63 |
国内コイン商標準価格 | 350万円前後 |
1894年に発行された5マルクです、極楽鳥の微細なデザインが人気です。このコインには通常貨とプルーフ貨がありますが、本貨はプルーフ貨の方です。プルーフ貨の発行枚数は23,000枚ですが、うち19,000枚は溶解されており現存数は多くありません。状態はNGC社の評価でPF63でしたが、下見したところ数字以上に状態がよいコインでした。金色がかったトーンが両面に乗ってましたし、エッジもシャープで素晴らしいコインでした。ハンマープライスは240万円でしたからラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
プトレマイオス朝エジプト、クレオパトラの80ドラクマ銅貨(登録番号104)
落札時期 | 2022年4月 |
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お客様の総支払額 | 約56万円(注) |
状態 | NGC-Ch F Strike4/5,Surface3/5 |
国内コイン商標準価格 | 80万円前後 |
紀元前51-30年あたりに発行された中型の銅貨です、肖像はクレオパトラ女王です、クレオパトラは18歳で王位につき39歳で亡くなっていますので、この肖像は39歳より前のものです。クレオパトラのコインは銀貨と銅貨あわせ数銘柄ありますが、いずれも人気があり値が張ります。本貨は決して状態がよくはありませんが、市場にはなかなか出てきません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
フィリピン1ペソ、1908年プルーフ貨(登録番号103)
落札時期 | 2022年1月 |
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お客様の総支払額 | 約43万円(注) |
状態 | PCGS-PR64 |
国内コイン商標準価格 | 50-60万円 |
アメリカ統治下で発行されたプルーフの銀貨です。この銘柄は1903年から1912年まで発行されました。通常貨の発行枚数はバラつきがあり、少ない年で11,000枚、多い年(1908年)は2000万枚以上も発行されています。したがって1908年銘は値が張りませんが、本貨は通常貨ではなくプルーフ貨です。プルーフ貨は1903年から1908年まで毎年ごく僅かずつ発行されていますが、本貨1908年銘は500枚と1905年(471枚)に次ぐ希少年号です。
近年アジアの金貨銀貨が急速に値を上げていますが、フィリピンはやや出遅れ感があります。同国の経済発展に伴って、いずれ本貨のような希少コインは水準が訂正させると考えて、お客様に提案させていただきました。本貨の状態はPCGSの評価でPR64です、同社の鑑定分布では、平均よりやや上にとどまりますが、上記のように希少性が高く、今後期待が持てるコインです。事前に設定した最大ビッド35万円を超えてしまいましたが、それは1ビッドで取れる確信があったからです、結果的に36万円で取れて良かったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
古代マケドニア、アレキサンダー大王のスターテル金貨、BC336-BC323年(登録番号102)
落札時期 | 2022年1月 |
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お客様の総支払額 | 約350万円(注) |
状態 | NGC-MS Strike5/5,Surface4/5 |
国内コイン商標準価格 | 400万円以上 |
古代を代表する金貨です、重さは8.6グラムほどしかありませんが、当時としては大型の金貨です、古代マケドニアのアレキサンダー大王時代(BC336-323年)に発行されたもので、オモテ面はアテネ神、ウラは勝利の女神ニケです。状態は素晴らしく市場になかなか出てこないレベルです、オモテのアテネのホホやヘルメットの隆起部分、ウラのニケの顔や胸など、この銘柄で摩耗しやすい部分がきれいに残っています。弊社でも過去数枚この銘柄を代行入札してまいりましたが、特に状態の良いMSクラスの値上がりは急で、ここ5年ほどでオークション相場は3倍ほどに値上がりした印象です。ふり返れば5年ほど前が安すぎました、紀元前の金貨の中では比較的多く残っている銘柄ではありますが、それでも2300年も前から伝わる歴史遺産です、これからも大切に伝えてゆきたいものです。弊社はこのコインの最大ビッドを21,000ドルに設定してセリに臨みましたが、結果はピッタリ21,000ドルでした。我ながらいい読みでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス、ヴィクトリア5ポンドのクラウン銀貨、プルーフ貨1893年(登録番号101)
落札時期 | 2022年1月 |
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お客様の総支払額 | 約166万円(注) |
状態 | NGC-PF66 |
国内コイン商標準価格 | 200万円以上 |
依頼主はすでに同銘柄の金貨版(5ポンド、PF65 CAM)をお持ちですが、このコインとセットでお持ちになると手放すときに有利だと考えて提案いたしました、すでにお手持ちの5ポンドも極めて高状態ですが、このコインはNGC-PF66ですからさらに状態は良いです、NGC社の鑑定済みコインでは本貨のうえにPF67が2枚あるだけです。事前に設定した最大ビッド11,500ドルに対し、ジャスト10,000ドルで落札に成功しました、ラッキーだったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オランダ、ユトレヒト1756年ドュカトーン「シルバーライダー」(登録番号100)
落札時期 | 2022年1月 |
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お客様の総支払額 | 約175万円(注) |
状態 | NGC-MS65+ |
国内コイン商標準価格 | 250万円以上 |
「シルバーライダー」と呼ばれる人気の銀貨です、状態の良いものは特に人気があります、2020年8月の海外オークションで本貨MS66が8500ドル、MS65が5250ドルで落札されました。あれから一年以上たっており、この銘柄はじめシルバーライダーは人気化し相場はだいぶ上がっています、近年の本銘柄、特に高状態の個体の水準訂正を考慮して、最大ビッド10,500ドルで本番に臨みましたが、ハンマープライスはジャスト10,500ドルでした。これほど高状態の個体は滅多に市場に出てきません、今後期待が持てるコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
トラウトソン、1620年パウル・シクスタス1世5ダカット(登録番号099)
落札時期 | 2021年8月 |
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お客様の総支払額 | 約740万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 類品なく想定不能 |
オーストリアのトラウトソンで1620年に発行された5ダカット金貨です、肖像はパウル・シクスタス1世。たいへん珍しいコインです、フリードバーグカタログには残存2枚と紹介されていますが、過去のオークション事例から3枚と推定できます、もちろんNGC社最高鑑定です。同社は本貨以外にもう一枚鑑定していますが、状態はAU50に過ぎません。この時代の5ダカット全体でも、本貨のようなMS評価は稀です。最大ビッドを65,000ドルに設定してセリに臨みましたが、競合少なく幸いにも46,000ドルで落札に成功しました。
このお客様のご依頼で何度か同時代のヨーロッパの金貨にチャレンジしましたが、運悪くいずれも設定した最大ビッドを上回り失敗してきました、今回は最大ビッドを大幅に下回る価格で落札でき、とてもラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
古代ポントス王国、ミトラダテス6世テトラドラクマ(登録番号098)
落札時期 | 2021年8月 |
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お客様の総支払額 | 約118万円(注) |
状態 | NGC-MS Strike4/5,Surface4/5 |
国内コイン商標準価格 | 180万円ほど |
紀元前に黒海の南部にあった古代ポントス王国では造られたテトラドラクマ銀貨です、肖像はミトラダテス6世です、男前のミトラダテスが大きく描かれたこのコインは人気があり、オークションのたびに高値を更新しています、このお客様に代わって過去何度かこの銘柄のセリに参加しましたが、その都度失敗してきた銘柄です。今回は3度目のチャレンジでやっと落札できました。MSクラスですので札が伸びると予測し、事前に設定した最大応札額は11,000ドルでしたが、今回は7,500ドルで落札できました。おめでとうございます!
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ1744年、フェリペ5世8エスクード(登録番号097)
落札時期 | 2021年8月 |
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お客様の総支払額 | 約178万円(注) |
状態 | NGC-MS61 |
国内コイン商標準価格 | 230-250万円 |
このコインは1744年に当時スペイン領だったメキシコで造られた8エスクード金貨です。状態はMS61ですからこのコインにしてはかなり良い状態です。以下はNGC社による1744年銘の上位鑑定分布です、MS64+:1枚、MS63:2枚、MS62:1枚、MS61:6枚、AU58:6枚、AU55:9枚、なお数字付鑑定の総数は33枚です。
この銘柄はスペイン本国及び同国の植民地で造られた最初の肖像コインとして人気があります」。次のフェルディナンド6世まではさほど数が残っていませんが、カルロス3世、4世になると残存枚数が急に増え、AUクラス以下は期待できません、弊社は昨年1月に本銘柄のAU58を4000ドルほど、MS64を17,000ドルほどで落札しました。あれから1年半が経ち、この時代の中南米大型金貨は随分と値を上げました、それでもまだ割安感が強いと考え、お客様に提案させていただきました。今回のハンマープライスは11,000ドルでしたので大変良い結果だったと思います。フェリペ5世の時代はイギリスのジョージ2世と重なりますが、,ジョージ2世の5ギニーならAU58でも400-500万円ほどの値が付きます。希少性においてさほど差があるとは思えず、まだ本コインの割安感は残っているといえるでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
プトレマイオス朝エジプト、オクタドラクマ(登録番号096)
落札時期 | 2021年7月 |
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お客様の総支払額 | 約267万円(注) |
状態 | NGC-XF Strike5/5,Surface2/5 |
国内コイン商標準価格 | 300万円前後 |
プトレマイオス朝エジプトで、紀元前270年前後に発行されたオクタドラクマ金貨です、重さは27グラム以上もあり古代最大の金貨です、表面はアルシノエ2世(同朝2代目の王様プトレマイオス2世の妻)、ウラは富の象徴コーヌコピアです。状態はNGCの評価でXFとマズマズです、このコインもまた他の古代金貨同様に値上がり中です、2300年も前に造られた古代の遺物が、この程度の価格で手に入るのは不思議な気がします。派手な値上がりは期待できませんが、安定的に相場が上昇すると考えてお客様に提案させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
コロモ諸島で1890年に発行された5フラン銀貨(登録番号095)
落札時期 | 2021年7月 |
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お客様の総支払額 | 約51万円(注) |
状態 | PCGS-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 70万円ほど |
コモロ諸島はアフリカの東海岸の沖合にある島で1886年にフランスが保護領化しました。本貨はその直後に発行されたコインです。このコインは発行枚数の少なさ(2050枚)とデザインの面白さでコインコレクターに人気のある銘柄です、表面はコモロ諸島で昔から使われてきた弓と矢など、そしてフランスによる統治以降フランス人によってもたらされた銃やナイフなど、さまざまな武器が描かれています。世の中に多くのコインがありますが、武器の歴史が描かれているのはこのコインだけではないかと思います。最大応札額を43万円と設定してセリに臨みましたが、ほぼ上限の42万円で落札に成功しました、良い結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツのレゲンスブルグ、フランツ1世の8ダカット(1745-1765年)(登録番号094)
落札時期 | 2021年7月 |
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お客様の総支払額 | 約2780万円(注) |
状態 | NGC-MS61 |
国内コイン商標準価格 | 類例なし |
フランツ1世時代に発行された大型の都市景観ダカットです、状態は準未使用級でほとんど摩耗は見られません。ウラ面に描かれた都市の中央にはドナウ川が流れており、当時のレゲンスブルグの様子が細密に描かれています、直径4.5センチ近くもある大型金貨ですので、ルーペでみると都市の遠景から近景の細部まではっきりと見える素晴らしいコインでした。本銘柄には6ダッカト、8ダカット、10ダカットがりいずれも大変希少性が高く、資産性と芸術性を併せ持った素晴らしいコインです、セリに参加するにあたり僕は2300万円の上限を設定しましたが、落札値はズバリ2300万円、ヒヤヒヤものでした。きっとよい資産になるでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オーストリアのザルツブルグで1583年発行、2ダカット(登録番号093)
落札時期 | 2021年7月 |
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お客様の総支払額 | 約102万円(注) |
状態 | NGC-MS64+ |
国内コイン商標準価格 | 150万円ほど |
ダカットは1500年代初頭から発行され始めましたが、このコインはザルツブルグで発行された初期のダカットです。状態はNGC社の評価で64+です、この銘柄は1569年から1586年まで発行されましたが、他の年号をあわせてもNGC社の評価64+は最高鑑定です。サイズは2ダカットではありますが、ご覧のように全く使用感のない素晴らしい状態のコインでした。意外と安く落札でき、お客様にとってはラッキーな結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治3年に発行された旧5円金貨(登録番号092)
落札時期 | 2021年7月 |
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お客様の総支払額 | 約51万円(注) |
状態 | PCGS-MS65 |
国内コイン商標準価格 | 55-60万円ほど |
以前から僕は旧明治金貨に割安感があると申し上げてきました、このコインは状態も素晴らしく長期的にお持ちいただく価値のあるコインだと考えて提案させていただきました。旧明治5円金貨は明治3年銘(本貨)と同4年銘は、それ以降の旧5円に比べ大型で発行枚数も少なく(あわせて約27万枚)、高値で売買されています。旧明治金貨への注目度が高まることによって、この傾向は今後さらに強くなると思い提案させていただきました。なお明治5年銘は105万枚、同6年銘は310万枚以上発行されています。新5円と合わせねらい目だと思いますよ。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ナポレオン3世100フラン、1868年パリ鋳(登録番号091)
落札時期 | 2021年4月 |
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お客様の総支払額 | 約108万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 120万円前後 |
フランスで1868年に発行された100フラン金貨です、このコインは有冠タイプで鋳造所はパリです、本貨は1868年ですから発行枚数2,315枚しか発行されていません、ナポレオンの有冠パリ鋳の中では2番目の稀少年号ということになります。昨年あたりからナポレオン100フランは随分と値を上げていますが、それでもまだ評価不足だと考えてお客様に提案させていただきました、札は意外に伸びましたが弊社がセットした最大応札額の範囲で落札できました、この銘柄のMS63以上の個体はめったに市場に出てきませんし、相場も上昇傾向にあります、これからも期待できるコインだと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ4世の2バーツ銀貨1863年(登録番号090)
落札時期 | 2021年4月 |
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お客様の総支払額 | 約55万円(注) |
状態 | NGC-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 70万円ほど |
タイのラーマ4世時代に発行された2バーツです、オモテ面にゾウさんが描かれた人気のコインです、5年ほど前ならAU58程度で20万円ほどで買えたものですが、近年のアジアコインの相場上昇もあり値が上がってきました、状態はAU58でこの銘柄にしてはマズマズの状態です、今後さらに相場上昇が期待できることからお客様に提案させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ローマ帝国、ヴァレンティアヌス1世(AD364-375年)のソリダス金貨(登録番号089)
落札時期 | 2021年4月 |
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お客様の総支払額 | 約41万円(注) |
状態 | NGC-ChAU |
国内コイン商標準価格 | 50-60万円ほど |
ローマ帝国初期の皇帝ヴァレンティアヌス時代のソリダス金貨です、状態はNGCの評価でCh AUでした、この時代のソリダスにしては十分な状態です、時代が下るにしたがってソリダスのデザインは簡素になってゆきますが、この時代はまだ皇帝の横画が写実的で帝政ローマ初期の趣を残しています。歴史好きにはたまらない一枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
チェコ・スロバキア「クレムニカ鉱山、再開記念」記念10ダカット1934年(登録番号088)
落札時期 | 2021年3月 |
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お客様の総支払額 | 約1190万円(注) |
状態 | NGC-MS66 |
国内コイン商標準価格 | 類例なし、想定不能 |
比較的新しいコインですが、すでに発行後90年近くが経とうとしています、発行枚数わずかに64枚という大変希少性の高いコインです、さらに状態がNGC社の評価でMS66です、もともと発行枚数が少ないので、同社による鑑定総数も18枚しかありませんが、本貨の評価66は、MS68に次ぐ2番目の高鑑定です。チェコの近現代コインはデザインが優れたものが多いですが、このコインも素晴らしい出来栄えです。弊社はこのコインの将来性を高く評価しており、過去何度かオークションにチャレンジしてまいりました、このオークションの前月にも、本貨より1グレード下のMS65のセリに参加しましたが、1ビッド差で負けてしまいました、今回は事前に設定した最大ビッドをわずかに上回りましたが、なんとか競り落とすことができてよかったです、値は張りますがそれだけ将来性のあるコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
チリ1832年8エスクード(登録番号087)
落札時期 | 2021年3月 |
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お客様の総支払額 | 約210万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 250-300万円ほど |
チリのサンチャゴで発行された大型の金貨です、この時代の中南米はスペインによる支配から脱し、独自デザインの大型金貨が発行されます、このコインも太陽と火山が描かれておりデザイン的にも人気があるコインです、状態も素晴らしくMS62の高評価です、これを上回る状態はNGC社に1枚あるだけで、PCGS社ではAU58が最高評価です。なお2021年1月にアメリカで開かれたオークションでは、MS63+がハンマープライス38,000ドルで落札されています、このコインの落札価格の最大値を弊社は18,000ドルに設定しセリに参加しましたが、13,000ドルで落札することができました、依頼者はラッキーだったと思います、世界的に見てこの時代の中南米の大型金貨は過小評価されていると思います、今後さらに期待できるコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
イギリス東インド会社、1841年ヴィクトリア、モハール金貨(登録番号086)
落札時期 | 2021年1月 |
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お客様の総支払額 | 約217万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 250万円ほど |
「フォックスフェイス」と呼ばれるタイプのモハールです、ヴィクトリアの横顔が狐に似ていることからこの名でよばれています。近年インドの近代コインは急速に人気が高まっていますがこの銘柄も値を上げています。発行枚数はわずかに5960枚で、ヴィクトリアの後期タイプに比べても発行枚数は少ないです、この銘柄の平均的な状態は55から58ですので、本貨のMS62は極めて高状態だといえるでしょう、写真でもお判りいただけるようにオモテ面、ウラ面ともにオリジナルの輝きを残しており大変美しいコインでした。発行枚数も少なく今後まだまだ価値の上がるコインだと思い、お客様に提案させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
帝政ローマ、トラヤヌスのアウレウス金貨、AD98-117年(登録番号085)
落札時期 | 2021年1月 |
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お客様の総支払額 | 約230万円(注) |
状態 | NGC-AU、Strike5/5、Surface4/5、Fine Style |
国内コイン商標準価格 | 300万円 |
ご覧のように摩耗がほとんどなく、未流通状態の素晴らしいコインでした。特に表面のトラヤヌスがしっかりと強く打たれており希少な状態のコインです、この時代のコインによくみられるネガティブ・コメントも付いておらず欠点のないコインでした。このようなことからオークション前から人気が集まるのは予想できましたが、弊社が設定した最大応札額210万円に対し、ハンマープライスは190万円に収まりました。このお客様には本貨を含め3枚の候補を提案させていただきましたが、最後の一枚で落札に成功しました、とてもラッキーだったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ、1868年8エスクード金貨(登録番号084)
落札時期 | 2021年1月 |
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お客様の総支払額 | 約125万円(注) |
状態 | NGC-MS65 |
国内コイン商標準価格 | これほど良い状態のコインはまず市場に出てきませんが、もし出てくれば150万円以下で売られることはないでしょう |
この銘柄は1824年から1871年まで造られていますので、市場では良く出てくるコインなのですが、本貨のように高い状態のコインは希少です。NGC社の鑑定分布をみても全ての年号あわせ1200枚以上のコインが鑑定されていますが、MS65超えはMS66が4枚あるだけです、MS65も9枚しかありません。コインの状態もMS65にふさわしく素晴らしいでした、オモテ・ウラともにフィールド部分(注1)はプルーフライク(注2)でした、おそらく初期打ち(注3)だったのでしょう、将来に期待が持てる逸品です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
注1)何もデザインされていない地の部分
注2)まるで贈呈用に造られたプルーフコインのような輝きを持つコインを指します
注3)コインは同じ刻印から大量に造ますので、徐々に刻印側が摩耗してゆきます、そのような刻印で打たれたコインは当然ながら造りが悪くなります、初期の刻印で打たれたコインは出来がよく、それだけで価値があります。
チェコ1929年10ダカット(登録番号083)
落札時期 | 2021年1月 |
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お客様の総支払額 | 約900万円(注) |
状態 | NGC-MS67+ |
国内コイン商標準価格 | これほど良い状態のコインは店頭に出ないでしょう |
このコインは発行枚数の少なさとデザインの美しさから最近メキメキ人気化している銘柄です、発行は1929年から1951年までですが本貨1929年銘は初年度です。
NGC社の鑑定分布をみると1929-1951年トータルで183枚の検定実績がありますが、67+は2枚だけ、その上には68が2枚あるだけです。もちろん1929年銘だけを見ると総鑑定数26枚中ダントツの1位です。これほどの高い状態のコインは探しても手に入れられるものではありません、まさに一期一会です、事前に設定した最大ハンマープライスの上限いっぱいで落札できました、ヒヤヒヤしましたが良い結果が出て僕も満足です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オーストリアで1479年に発行されたグルディナー銀貨、通称「結婚グルディナー」(登録番号082)
落札時期 | 2021年1月 |
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お客様の総支払額 | 約225万円(注) |
状態 | NGC-XF45 |
国内コイン商標準価格 | この銘柄の数字付きコインはめったに出てきませんが、もし市場に出てくれば300万円をくだることはないでしょう。 |
ヨーロッパのコインが永い眠りから目覚め、最初期に発行された大型銀貨です。描かれているのは神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世とその奥様マリーです、この夫妻は仲が良いことで有名でしたが、このコイン発行の3年あと、マリーは落馬事故で亡くなりました・・・、二人の結婚を祝して発行されたこのコインは、いまでも多くの人々の記憶に残っています。僕はこのコインが好きで何度もオークションにチャレンジしましたが、この度ようやく落札に成功しました、お客様にご入手いただいて僕もうれしかったです。なおこのコインの評価はXF45ですが、この銘柄に関しては数字が付いているだけで十分な希少性があります、なおNGC社の数字付鑑定は6枚のみです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナンで1848-1883年に発行された5銭銀貨、嗣徳通宝(登録番号081)
落札時期 | 2020年12月 |
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お客様の総支払額 | 約300万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 店頭にはまず出ないでしょう |
このサイトでたびたび紹介させていただいてきたアンナンの大型銀貨です、このコインはここ1年でまた人気が高まった印象です、オークションではこのようにMS63クラスになりますと300万円を超えるようになってきました。もともと数が少ないうえに、顕彰用に穴があけられたものや、磨かれて数字が付かないものが大半です。まれに数字が付くものがあっても、このようにMS63ともなれば格別な希少性です。
最近はCleanedやExcessive Hairlineで数字が付かないコインですら、オークションでは30万円以上の値を付けるようになってきました、今後も価値上昇に期待したいと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナンで1841-1847年に発行された5銭金貨、紹治通宝(登録番号080)
落札時期 | 2020年12月 |
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お客様の総支払額 | 約870万円(注) |
状態 | NGC-AU58 |
国内コイン商標準価格 | 店頭にはまず出ないでしょう |
このコインも1800年代にアンナンで発行されたものですが、ご覧のように金貨です。アンナンの大型コインは金貨・銀貨ともに稀少性が高く価値がありますが、僕の印象では金貨により出遅れ感があるように思います。
ご覧のようにこのコインは金貨でしかもNGC社の鑑定でしっかりと数字が付いています、本サイトや本で何度かお話ししたように、アンナンのこの時代の大型コインで大きな欠点がなく数字が付くコインは、それだけで十分な希少性があります。このコインは5銭金貨ですが、弊社がこのコインを代行落札した前の月(2020年11月)、モナコで弊社は同銘柄の10銭(1両)金貨を代行落札しております、そのコインもしっかりと数字が付いており、状態はNGC社の評価で55でした。その10銭のお客様総支払額は約1000万円でしたので大変良いお買い物でした。本貨の額面は5銭ですが10銭と5銭にはさほどの値差はありません、お客様がお支払いになった金額は約870万円でやや割安感があります。上記でお話ししたようにアンナンの金貨は出遅れ感が強いともいます、二枚とも将来に大きな期待をもてるコインだと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ領ニューギニア、極楽鳥5マルク、プルーフ貨(登録番号079)
落札時期 | 2020年10月 |
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お客様の総支払額 | 約340万円(注) |
状態 | PCGS-PR64 CAMEO |
国内コイン商標準価格 | 450-500万円ほど |
きれいに極楽鳥がデザインされた有名なコインです、通常貨とプルーフ貨がありますが、このコインはプルーフです、もちろんプルーフ貨のほうが高値で売買されます。このコインのPF63までは時々市場に出てきますが、PF64はめったに出てきません、さらにおもて面がカメオ状に美しいコインに対して付記されるCameo評価です、ハンマープライスの最大を380万円としてセリに参加しましたが、ラッキーなことに280万円で落札できました。オークション会社の手数料11%(税込み)、弊社代行手数料税込み8.8%(「資産運用設計契約」をお結びいただいてますので、通常価格11%ではなく8.8%とさせていただきました)を含め、お客様の総支払額は340万円におさまりました、昨今コイン価格が上昇していますが、安くご入手いただけ僕もうれしいす。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
グァテマラ8エスクード、1778年カルロス3世1778年、ヌエボ・グァテマラ鋳(登録番号078)
落札時期 | 2020年10月 |
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お客様の総支払額 | 約122万円(注) |
状態 | PCGS-AU53 |
国内コイン商標準価格 | めったに見ませんが、南米大型金貨への見直しが進む現在なら、おそらく100万円台の半ばの値が付くでしょう。 |
このコインはスペインの植民地だったグァテマラで1778年に発行された8エスクード金貨です、状態はご覧のようにAU53ですのでよくありません、でもグァテマラのこの時代のコインはペルーやチリ、メキシコなど同時代に他の南米諸国で造られた8エスクード金貨とは違ってほとんど残されていません。ですから極めて希少で値もはります、フリードバーグの世界の金貨カタログ(Gold Coins of the World/9th edition)ではEF程度のコインの相場が12,000ドルとなっています、ペルーやチリ、メキシコでもカルロス3世が描かれた全く同じデザインのコインがあり、30万円も出せば手に入ります、が、本貨グァテマラの8エスクードは特別です。ご参考までにですが造られたコインの都市は裏面の6時の位置に書かれたミントマーク(鋳造所を表す刻印、本貨はヌエボ・グァテマラ)で判別します、他は全く同じデザインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
フランス、ナポレオン3世の5フラン(プルーフ貨)(登録番号077)
落札時期 | 2020年10月 |
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お客様の総支払額 | 約155万円(注) |
状態 | NGC-PF63+ |
国内コイン商標準価格 | PR63+はこの銘柄にしてはマズマズの状態です、300万円前後の値札が付くでしょう。 |
このコインはよくある通常貨の5フランではなく、贈呈用に極わずかつくられたプルーフ貨です、とても丁寧に造られています。このコインの通常貨ならこの状態で7-8万円も出せば手に入ります。オークション主催者が説明文で書いているように、NGC社によってこのコインのケースに書かれた表現は間違っています、本来はProof(贈呈用に特別丁寧に造られたコイン)とすべきところ、NGC社はEssai(見本貨)と鑑定してしまったようです、なおこのコイン関してはProofとEssaiの価格差はありません。ただしラベル間違いはコイン商にとって扱いづらいようで、競合が少なく安値で落札できました。オークションにはプロのコイン商がたくさん来ていますので、彼らが札を入れてこなければ安値落札のチャンスがあります。本来250万円の値がついても不思議ではありません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
カンボジア1860年(リストライク)贈呈用2フラン金貨(登録番号076)
落札時期 | 2020年10月 |
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お客様の総支払額 | 約190万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | めったに市場に出てきませんが、でてくれば230-250万円ほどでしょう。将来楽しみなコインです。 |
このコインはオフメタル(Off Metal)といって、もともと他の金属で造られたコインの刻印を用い金属のみを変えて打たれたコインです、このコインのオリジナル貨は2フラン銀貨です。ケースにRestrikeとありますが、少しややこしいですが、このOff Metal貨にもオリジナルがあり、それを再度鋳造したコインという意味です、おそらくはある程度の枚数を造ったのだと思います。近年カンボジアはじめアジアのレアコインの見直しが始まっており相場も上昇中です、フランスの造幣局に委託して造ったものなので、特に裏面はきれいなデザインです、このコインには倍のサイズの4フラン、さらにその上には1ピアストル(このコインの5倍サイズ)まであります、なので本貨はせいぜい中ぐらいのサイズではありますが、将来人気化すると思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ最初期の10ドル金貨、通称「ラージ・イーグル」(登録番号075)
落札時期 | 2020年9月 |
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お客様の総支払額 | 約460万円(注) |
状態 | PCGS-MS62 |
国内コイン商標準価格 | ここ数年目にしていませんが、おそらく店頭に並ぶとしたら600万円ほどの値札が付くでしょう。 |
このコインはアメリカの初期10ドル金貨で、通称「ラージ・イーグル」です、ラージ・イーグルは裏側に描かれたタカが大きく羽を広げたデザインで、タカが羽を遠慮がちに広げた「スモール・イーグル(1795年-1797年)」に続いて造られたものです。発行年は1797年から1804年と短く、すべての年号合わせても12万枚ほどしか造られていません。本貨1799年銘は37,449枚です。
日本国内では大手のオークションでもラージ・イーグルが姿を見せることはめったにありません、さらにこのコインのように高い数字が付くものは稀です。アメリカの希少コインはここ10年ほど眠ったままでほとんど値動きが見られません、逆に言えば1980年代以降、先行して値を上げたアメリカコインには、イギリスはじめヨーロッパのコインからみて徐々に割安感が出てきているように思います、そのような観点で僕は本コインをお客様に推奨させていただきました。ハンマープライスは30,000ドルで想定以下の価格で落札することができました、初期アメリカのイーグルは発行枚数が少なく残存枚数も限定的です、しかもMS以上の評価が付く個体は稀です、今後楽しみな一枚になりました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカ、「パナマ・太平洋博覧会記念」50ドル金貨(角型)(登録番号074)
落札時期 | 2020年9月 |
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お客様の総支払額 | 約990万円(注) |
状態 | PCGS-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 1,200万円ほど |
1915年にメリカで開かれたパナマ太平洋博覧会を記念して造られた大型50ドル金貨です、丸型と8角型があります、どちらもわずかしか造られていませんが、発行枚数は丸型が483枚、本貨の八角型は645枚です。この銘柄の平均的な状態は62-63ですので、本貨のPCGS-MS63は平均よりやや状態が良いといえます。
このコインの特徴はいくつかあるのですが、一番の特徴はサイズと重さです、50ドルという額面からお分かりのように、この時代の大型金貨20ドルの2.5倍の重さがあります、サイズもデカく4.3センチです。二つ目の特徴は発行枚数の少なさで、これについては上記で触れた通りです、3つ目の特徴はデザインでご覧のように素晴らしい出来栄えです。
アメリカを代表する金貨としてこれからもコレクターの注目を集めるのは間違いないと思います、初期10ドル金貨や1907年のハイレリーフ20ドル金貨と並び、資産価値の上昇が期待できるコインです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アメリカで1907年に発行されたセント・ゴーデンス20ドル金貨(登録番号073)
落札時期 | 2020年9月 |
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お客様の総支払額 | 約520万円(注) |
状態 | PCGS-MS65 |
国内コイン商標準価格 | 今なら600万円ほどでしょうか。 |
ルーズベルト大統領の「世界一美しい金貨を造れ」という指示によって造られた金貨、ハイレリーフ(超立体)できれいなコインです、通常使用には適さず1907年一年間のみ造られました、発行枚数は12,000枚強で希少なコインです、一般的な状態はMS62-63程度ですが、このコインはPCGSの評価でMS65です。日本国内で稀にMS64までは出てきますが、MS65ともなれば数年に一枚の高鑑定コインです。なお1908年以降も、このセント・ゴーデンス20ドルは1933年まで造り続けられますが、ハイレリーフ仕様で造られたのは1907年だけです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、アウグスグスブルグ都市景観1ターレル(登録番号072)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約100万円(注) |
状態 | NGC-MS63+ |
国内コイン商標準価格 | 状態が飛び切り良いので120万円ほどでしょうか。 |
このコインは1744年にドイツのアウグスブルグ自由都市で発行された1ターレル銀貨です、表面は当時の神聖ローマ皇帝カール7世(在位1742-1745年)、裏面はアウグスブルグの都市景観です。アウグスブルグの上空には都市景観コインでたびたび登場する「真実の目」です。都市景観コインはコレクターが多いジャンルですが、このコインのようにMS63を超える個体はめったに市場にでてきません、特にフィールド部分がプルーフライクで素晴らしいコインでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ブラジル4000レイス最高鑑定(登録番号071)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約94万円(注) |
状態 | NGC-MS66 |
国内コイン商標準価格 | 店頭で売られることはないでしょう |
1771年にブラジルで発行された4000レイスです、同時代の最高額面コインは有名な20,000レイスで、以降順に12,800レイス、10,000レイス、6,400レイス、そしてこのコインの4,000レイスと続きます。もちろん一番人気は20,000レイスですが、12,800レイスも鋳造所によって高値で売買されます。ですから一般にはこの4,000レイスはさほど魅力のあるコインとは言えないのですがMS66ともなれば別です。
1771年のMS66はNGC社の鑑定分布では断トツ一位ですが、他の年号をあわせても最高鑑定です(2020.9月現在)、ご覧のように非の打ちどころのない素晴らしい状態でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
フランス50フラン、プラチナ・ピエフォー1977年(登録番号070)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約213万円(注) |
状態 | NGC-PR66 ULTRA CAMEO |
国内コイン商標準価格 | 今なら250万円ほどでしょうか。 |
フランスのプラチナ・ピエフォーを本欄で紹介させていただくのは二度目です、最初は2018年4月で、その時はPCGS-SP65を落札いたしました、当時はコイン全般に今と比べて相場が安くハンマープライスベースで7500ドル前後だった記憶があります、今回は状態が一つ上の66ですが、それでもハンマープライスベースで14,000ドルと2倍近い価格での落札となりました。鋳造枚数に関して言えば前回の1974年銘が18枚、今回の1977年銘は19枚でほとんど差はありません。つまりこの銘柄はこの2年で倍ほどの相場になったといえるでしょう。でも僕はまだ買えると考えました、確かにプラチナ相場は相変わらず低迷していますが、このあたりの高額希少コインになりますと、地金相場など関係ありません、状態と希少性が主な価格の決定要因です。ほかに発行国の経済力やデザインも価格に影響を与えます。このあたりを総合的に考えて、僕はこのコインの将来性は十分あると考えました。将来的には1830年から1845年までロシアで発行された12ルーブルのプラチナ貨のような位置づけになってゆくと思います、ちなみに12ルーブルの発行枚数は少ない年で2枚、多い年で1463枚、現在の相場は状態の良い希少年なら軽く1000万円を超えます。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、ブラウンシュバイク3ターレル(登録番号069)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約167万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | この状態のコインはめったに見ませんが、店頭に出てくれば200万円をくだるとはないでしょう。 |
ファンの方も多いと思いますが直径7センチを超える大型ターレルです。このコインは3ターレルですが、4ターレル以上の超大型もあります。大きさもさることながら僕はこのコインのデザインが好きです、表面は「リュートを弾く少女」で裏面はブラウンシュバイクの紋章を少しアレンジしたものです。特に表面が素晴らしですね、僕はこのコインを長らく探していたのですがやっと巡り合えました、少女が立っている大地にはなんとカタツムリがいます、周囲の農村の風景も牧歌的でなごみますし、少女の髪が流れているのも農村に吹く風を感じさせてくれます、そして空にはお日様です。通常サイズだとここまで細かく鑑賞することはできませんが、3ターレルにもなりますとご覧のように細部まで見れますので美術品として楽しむこともできます。
この大型ターレルでもケースに入って数字が付くことは決して多くは無いのですが、MS62ともなればさらに稀です。将来儲かるかどうかは別にして、このような希少かつ素晴らしいコインを手にする喜びを、お買いになった方には味わっていただければと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
神聖ローマ、フェルディナンド3世ターレル、1657年(登録番号068)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約43万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 50-60万円 |
このコインは神聖ローマ時代に今のオーストリアで造られた1ターレル銀貨です、鋳造年は1657年で神聖ローマ皇帝フェルディナンド3世時代です。この時代のターレルの状態ですがMS63あれば良いほうで、それ以上例えば本貨のようにMS64ともなれば、なかなかお目にかかることはできません、表面も素晴らしい状態ですが特に美しいのが裏面です、造られてすでに350年以上も経っていますがフィールドはプルーフライクで造られた当時の輝きが残っていました、きっと代々大切に保管されてきたのでしょう、そのような美しい銀貨を入手できたお客様はラッキーでした、ハンマープライスは意外に伸びず2800ドル、総支払額ベースでも40万円とちょっとです。もう長い間ターレルの相場は動いていませんが、きっと見直される時期が来ると思います、その時に最初に買われるのは、このコインのように状態がよく、かつ「時代がある」コインだと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ5世試鋳2バーツ、ニッケル貨(登録番号067)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約116万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | おそらく今後も国内コイン商の店頭には出てこないでしょう。 |
このコインは著名なアジアコイン収取家である、ノーマン・ジェイコブズの収集品です、本貨はタイのラーマ5世統治下で発行された試鋳のニッケル貨です、このコインの通常貨は最近人気化しており、MS63程度のコインでも70-80万円ほどの値をつけますが、贈呈用に鋳造されたこのコインは、鋳造枚数も少なく値が張ります。3年ほど前に国内のコインオークションで見ましたが、それ以来久々に市場に出てきました。通常貨以上に将来性の高いコインです。ご覧のように通常のゾウさん2バーツに比べ大変精巧に造られており、シャープな印象を受けます。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ5世試鋳2バーツ、銅貨(登録番号066)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約170万円(注) |
状態 | NGC-MS65 |
国内コイン商標準価格 | 上記ニッケル貨と同様おそらく今後も国内コイン商の店頭には出てこないでしょう。 |
このコインは上のニッケル試鋳貨と素材が異なり銅製です、状態はさらに素晴らしくNGC社の鑑定でMS65です、当然ながら上記ニッケル試鋳貨と同じく、NGC社による唯一の鑑定品です。上記のニッケル試鋳貨よりさらに希少ですし、状態も完全未使用といってよいほど摩耗がありません、アジアコイン収集化家とってはどうしても入手したいコインでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ・ザクセン、フェルディナンド3世統治下で1513年に造られた、3ダカット(現存二枚)(登録番号065)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約690万円(注) |
状態 | NGC-VF Details/ Mount Removed |
国内コイン商標準価格 | 前例を見ず、想定不能 |
ドイツのルネッサンス芸術が生み出した宝石のように美しい金貨です、造られたのは世界のコインがようやく中世の呪縛を解かれ、自由で美しい発展を見せ始めた「コインの黎明期」1500年代の初期です、1600年代に入ると大型かつ重厚で美しいダカット(金貨です)が現ドイツやオーストラリア、ハンガリーなどの諸公国から発行され始めますが、このコインはそこから100年も前に造られたものです。表面は宗教改革で有名なマルティン・ルターがウルトラ・ハイレリーフ(超立体)状に刻印されており、裏面は単頭の鷲、わしの頭を挟んで15と13、すなわち本貨が造られた年号1513が刻印されています、コインの周囲には当時のローマ王Maximilian Ⅰの文字が見えます。
なおこのコインはフリードバーグカタログに掲載されたコインの原品(そのもの)です、なにしろこのコインは現存数たった2枚ですので、カタログ製作のときにも大切な存在です。ご参考までにもう一枚のほうは本貨より状態は良くEFの評価ですが、2008年にニューヨークで開催されたオークションに出品され92,000ドルで落札されています。
本貨はマウン外しのDetail評価ですが、ここまで希少性が高いと関係ありません、落札頂いたお客様にはこの歴史的名品をぜひ大切にしてほしいと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
オーストリア、ザルツブルグで1616年に造られた4ダカット(登録番号064)
落札時期 | 2020年8月 |
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お客様の総支払額 | 約465万円(注) |
状態 | PCGS-MS63 |
国内コイン商標準価格 | コイン商の店頭に出てこない好状態のコインですが、もし出てきたなら600万円前後の値札が付くでしょう。 |
本コインはザルツブルグのマルクス・シティックス(在位1612-1619年)統治下で造られた初期のダカットです、同時に発行されたダカットは4,5,6,8,12,14ダカットの6種で、本貨4ダカットは最小額面です。でも状態はMS63未使用級で素晴らしく、刻印も丁寧に打たれており素晴らしいコインでした。なおMS63はPCGS-NGC併せても最高の評価です(2020.9月現在)。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
タイ、ラーマ4世の鄭明通宝(登録番号063)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約315万円(注) |
状態 | NGC-AU55 |
国内コイン商標準価格 | 400-450万円 |
このコインはタイのラーマ4世の生誕60年を記念し、1864年に造られた4バーツ銀貨です、同時に2バーツ以下の銀貨も作られていますが、もちろんこのコインが最大で存在感がある立派なコインです、僕は2016年に書いた本「アンティーク・コインと実物資産で手堅く運用する(クロスメディアマーケティング刊)」でこの銘柄を推奨いたしました、当時「EF程度で300万円ほどが相場」と書きましたが、それはもう一昔前の話になってしまいました。このコインのお客様の総支払額は約316万円でしたが、もしコイン商の店頭に並ぶなら軽く400万円を超えるでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ロイス・ゲーラ侯国1843年2ターレル銀貨、ハインリヒ62世治世25周年記念(登録番号062)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約84万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | 100万円以下で手に入れるのは難しいでしょう。 |
このコインは1843年にドイツで造れられた2ターレル銀貨です、この2ターレルについては以前も本サイトで紹介させていただきましたが、重厚かつ精緻な造りで、どのコインをみても感心させられます、2ターレルの相場は銘柄と状態によって異なりますが、一般的に申し上げEF程度なら10万円前後、本銘柄のように激レア銘柄なら、そうは支払額ベースで100万円ほどがオークションの目安です。本個体は発行枚数わずか500枚で、同時代にドイツおよびオーストリアで発行された2ターレルのうち、もっとも希少性が高い銘柄です。NGC社の本銘柄総鑑定数は4枚に過ぎませんが、MS64は66に次ぐ2番目の高鑑定です(2020年8月現在)。このコインのMS64は不思議なことに国内オークションでたびたび姿を見せますが、ハンマープライスで68万円とよい成果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
バビロニア、ダブルダリック金貨BC328-311年(登録番号061)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約57万円(注) |
状態 | NGC-VF Strike4/5 Surface3/5 |
国内コイン商標準価格 | 店頭でめったに見ることはありませんが、お店に並ぶとすれば100万円前後の値札が付くでしょう。 |
アケメネス朝ペルシャ時代のダリック金貨「走る王」は市場によく出てきますが、このコインは「走る王」のデザインを踏襲しながら2倍の重量に造られたダブルダリックで、市場にめったに出てきません。近年ペルシャのダリックは値上がりが著しいですが、不思議なことにこのダブルダリックは値動きしていません、そのような点も考慮しながらお客様に推奨させていただきました。この銘柄は一般に状態が悪いものが多く、本コインのNGC-VFは標準的な状態です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ルクセンブルグ試鋳50フラン、盲目侯ヨハン死去600年金貨(登録番号060)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約154万円(注) |
状態 | NGC-MS66(FDC) |
国内コイン商標準価格 | 前例を見ず、想定不能 |
日本人には知られていませんが、ヨハン・フォン・ルクセンブルグはルクセンブルグの英雄です、王位継承後に病気で完全に失明しましたが、その後も戦場をかけ続け1346年に戦死したそうです。死後600年経って肖像が刻印されたコインが発行されるなんて、よほど人気があるのでしょう、日本で言うならば聖徳太子級かもしれません。このコインは試に金で打たれた金打ちの贈呈用コインです、造られた枚数はわずか25枚に過ぎません。NGCの鑑定総数は本貨を含め2枚のみ、もちろん本貨MS66は最高鑑定です。過去の事例がないので最大応札額の設定には悩みましたが、ハンマープライスは125万円で、ギリギリ事前に設定した最大応札額のなかに収まりました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ドイツ、レーゲンスブルグ都市景観ターレル1754年(登録番号059)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約32万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 35-40万円ほどか・・・ |
本コインは18世紀に発行された都市景観コインのうち一枚です、発行はドイツ南部の都市レーゲンスブルグです。表は当時の領主フランツ1世、裏面は手前にレーゲン川と石橋、その向こうに見える二つの塔はレーゲンスブルグ大聖堂で、いまでもほぼこの図柄のままの中世の景観が残っているそうです。コインの景観が今でも実際に見られるなんてすばらしいですね。
実は僕はこのコインを下見しいっぺんで気に入りました、この時代のターレルは白っぽく変色したものや、逆にまだら状にクロ錆が乗ってしまったものが多いのですが、このコインは均一に古色を帯びたトーンがのっており、フィールド部分もプルーフライクで素晴らしいコインでした、NGCによる評価はMS62に過ぎませんでしたが、数字では表現できない味があるコインでした。ハンマープライスは25万円でしたが、もちろんそのあたりの評価は加味されていません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン嗣徳通宝7銭金貨(登録番号058)
落札時期 | 2020年7月 |
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お客様の総支払額 | 約542万円(注) |
状態 | NGC-AU Details |
国内コイン商標準価格 | 店頭で売られることはないでしょう |
このコインはアンナン(いまのヴェトナム)の嗣徳時代(1848-83年)に造られた7銭金貨です、表面・裏面とも凝った意匠で大型金貨の中でも人気の高い銘柄です。PCGS社の鑑定はAU-Details :Clean(洗浄)ですが、下見したところさほど強いミガキ痕も見られず、やや厳しい鑑定だと感じました。鑑定人によってはMS60以上の数字を付けるかもしれません、ちなみに本コインでMS60以上の評価なら、現在でも800万円以上の値が付くでしょう。そのような見立てもあり僕は事前に510万円の最大応札額を設定しましたが、ハンマープライスは440万円で落札できました。前回のオークションでアンナンの7銭金貨AU-Detailが440万円で落札されていたこともあり、今回も440万円でセリが止まったのだとおもいます、前回の明命通宝と比べ、本貨はよほど状態がよく、その点で大変ラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
1970年にインドネシアで発行された、独立25周年コインセット(10枚組)(登録番号057)
落札時期 | 2020年4月 |
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お客様の総支払額 | 約290万円(注) |
状態 | NGC-PR68 CAMEO~64CAMEO |
国内コイン商標準価格 | 国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、10枚セットで売りにでれば350万円以上の値が付くでしょう。 |
写真の金貨は金貨銀貨10枚セットのうちの一枚で20,000ルピアです、このセットはインドネシア独立25周年を記念して鋳造されたもので、金貨5枚、銀貨5枚からなります。鋳造枚数は銘柄によって異なりますが、金貨のほうはいずれも2000枚台と現代記念コインとしてはやや少ない部類に入るでしょう。デザインとサイズは様々ですが、ヒンドゥー教の神様ガルーダが描かれた写真の20,000ルピアは特に意匠が素晴らしく、5センチを超える大型金貨です、これ一枚だけでもオークションの落札価格はしばしば200万円を超えます。近年アジアの希少コインは値上がりが目覚ましく、このコインセットも大変有望なコインといえるでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
アンナン7銭金貨、明命通宝(明命15年、1834年)(登録番号056)
落札時期 | 2020年4月 |
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お客様の総支払額 | 約338万円(注) |
状態 | NGC-XF Details |
国内コイン商標準価格 | 国内でアンアン大型金貨はめったに出てきませんが、もし売られるとすれば350-400万円の値が付くでしょう。 |
近年値上がりが顕著なアンナンの大型金貨です、写真でお分かりのようにリム(コインのフチ)に切れ込みがありますし、全体的に洗浄されています。なので数字は付かないのですが、アンナンの大型金貨に関しては、あるというだけで稀であり、将来性もあります。一昨年の国内オークションで、まとまってアンナン大型金貨が出てきましたが、その時点でUNCクラスの個体には1000万円近い値が付いていました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
ミャンマーで1852年に発行された1キャット銀貨のプルーフ貨(登録番号055)
落札時期 | 2020年4月 |
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お客様の総支払額 | 約193万円(注) |
状態 | NGC-PF62 |
国内コイン商標準価格 | めったに市場に出ませんが、店頭に並べば200-250万円の値が付くでしょう。 |
この1キャットの通常貨は最近メキメキ値上がりしています、ミャンマーの経済力が付いてきた点や、アジア諸国コインへの見直し買いの影響だと思います、通常貨でもMS63クラスなら店頭価格は30万円を超えますし、MS64なら100万円ちかい値が付きます。このコインは通常貨ではなく、関係者にごく少量配るために造られたプルーフ貨です。写真をご覧いただいてお分かりのように。クジャクの目がはっきりと見えますし、ボディの羽毛も胸あたりまで残っています。想定の上限値までセリましたが、将来大変有望な希少貨です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
帝政ローマ、ハドリアヌス(在位AD117-138)のアウレウス(登録番号054)
落札時期 | 2020年1月 |
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お客様の総支払額 | 194万円(注) |
状態 | NGC-XF、Strike 5/5,Surface 5/5 Fine Style(VF+) |
国内コイン商標準価格 | 国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、売りにでれば250万円以上の値が付くでしょう。 |
このコインは古代帝政ローマのハドリアヌス(在位AD117-138)統治下で造られたアウレウス金貨です、ハドリアヌスは5賢帝の3番目の皇帝です、先帝のトラヤヌスはローマ帝国で最大の版図を築いたことで有名ですが、ハドリアヌスも現在の中東の一部をの除き、大きな領土を維持しました。このコインの裏面には「AFRICA」という文字とともに、象頭の冠を被った上半身裸の女神と、その横に伏せるライオンが描かれています。これはハドリアヌスが紀元128年から129年にかけアフリカ大陸にもつ領土を巡視したことを記念して造られたコインです、おそらく広大な領土を統治していたことを誇示するためのものでしょう。なおハドリアヌスのアウレウスは次の皇帝アントニヌス・ピウスやそれに続くマルクス・アウレリウスリウス・アントニヌス帝に比べ残存数が少なく値も張ります。またこのコインは裏面のデザインも人気があり、希少性の高い銘柄です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
1979年フランスで発行されたピエフォー金貨12枚フルセット(登録番号053)
落札時期 | 2020年1月 |
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お客様の総支払額 | 約238万円(注) |
状態 | NGC-PR67からPR69(いずれもFDC) |
国内コイン商標準価格 | フルセットが売りに出たのは見たことがありませんが、でてくれば300万円ほどの値がつくでしょう。 |
このセットはフランスで1979年に発行されたピエフォー(倍圧)の金貨セットです、最高額面の50フランは単独で市場に出てくることが多く、このようにフルセットの状態で出てくることは決して多くはありません。このピエフォーのシリーズはフランスが1974年から1980年にかけ枚数を限定して発行したものです、最高額面の50フランは枚数が少なく、最も数多くつくられた1980年ですら鋳造枚数は500枚です。なお1979年銘はそれに次ぐ400枚が造られております。なおこのセットに含まれるコインの状態はPF67からPF69ですが、標準的なセットよりやや高状態だといえるでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
中国清朝、大清銀幣(登録番号052)
落札時期 | 2020年1月 |
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お客様の総支払額 | 約111万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 国内でこのグレードの個体はめったに出てきませんが、売りに出れば150万円を超えるでしょう。 |
このコインは清朝末期の中国、1911年に発行された一円銀貨です。表面には大きく描かれた龍の絵でこれは皇帝の象徴です。裏面には「宣統三年」と書かれておりますが、これは西暦1911年が当時の皇帝であった宣統帝統治下の3年目であったことを表します。なお宣統帝は映画「ラストエンペラー」で有名な溥儀で、のちに日本軍によってつくられた傀儡国家、満州国の皇帝になった人です。大清銀幣の文字の上に見慣れない文字が書かれていますが、これは満州文字で清朝の公用文字です。
この銘柄は他の中国コイン同様、このように鑑定会社のケースに入ったものは決して多くはありません、なぜなら鑑定に出しても数字が付く個体が少なく、保有者が鑑定に出したがらないからだと思います。ですからこのコインのような鑑定会社のケースい入り、なおかつ高い評価のコインは稀で今後の相場上昇に期待が持てます。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ、1736年8エスクード金貨、フェリペ5世(登録番号051)
落札時期 | 2020年1月 |
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お客様の総支払額 | 63万円(注) |
状態 | NGC-AU58(EF+) |
国内コイン商標準価格 | 80-90万円 |
このコインは1736年に当時スペイン領だったメキシコで造られた8エスクード金貨です。状態はAU58ですからこのコインにしては良いほうです。スペイン本国及び同国の植民地で造られた最初の肖像コインとして人気があるコインです。次のフェルディナンド6世まではさほど数が残っていませんが、カルロス3世、4世になると残存枚数が急に増え、希少性がなくなります。フェリペ5世の時代はイギリスのジョージ2世と重なりますが、ジョージ2世の5ギニーならAU58でも400-500万円ほどの値が付きます。希少性においてさほど差があるとは思えず、本コインの割安感が際立っています。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
メキシコ、1742年8エスクード金貨、フェリペ5世(登録番号050)
落札時期 | 2020年1月 |
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お客様の総支払額 | 約275万円(注) |
状態 | PCGS-MS64(UNC) |
国内コイン商標準価格 | 類品をみず |
このコインも上記コインと同じく、メキシコの8エスクード金貨です。状態はMS64と抜群でした。なおPCGSによる本銘柄の鑑定枚数は51枚ですが、MS64は本個体の1枚のみ、それ以上の鑑定評価はMS65が一枚あるだけです。ご参考までに以下MS63が一枚、MS62が2枚と続きます。いかにこのコインがレアかがわかります。ちなみに裏面にあるM(さらにその上に小さな〇)はミントマークといって鋳造所を表します。このミントマークから、本コインがメキシコシティで鋳造されたことがわかります、それ以外はスペイン本国のコインと変わりません。希少なフェリペ5世8エスクードの中でも選りすぐりの一枚です、いずれ本コインが見直され、適正相場で買い手が付く日が来るでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(8~10%+税)、消費税(10%)込みの総額です。
明治旧20円金貨(明治3年)(登録番号049)
落札時期 | 2019年4月 |
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お客様の総支払額 | 802万円(注) |
状態 | PCGS-MS64(未使用+) |
国内コイン商標準価格 | 900万円 |
このコインは明治新政府が発行したコインのなかで最高額面の20円金貨です。鋳造枚数は46,000枚ほどですが、その大半が昭和恐慌の際に採られた金の輸出解禁によって、海外に流出して溶かされてしまったといわれてます。なんとかその難関を潜り抜けた明治の金貨たちも、太平洋戦争中に政府によって大量に接収されたうえ、終戦とともにそのままGHQの管理下に移されてしまいました。1950年のサンフランシスコ講和条約によってそれらは日本政府に返還されましたが、そのまま大蔵省の金庫に保管され続けることになります。それらが再び日の目を見たのは平成17年です。当時の政府によって、保有するすべての明治金貨をオークションで販売することとなりました。当時オークションで販売された金貨は3万枚あまりにのぼりましたが、この旧20円金貨は全体の0.3%以下(94枚)のみに過ぎません、このことからもこの旧20円金貨の稀少性がわかります。この大量売り出しにより、明治金貨は大きく値崩れを起こしましたが、それも一時のことでした。現在では逆に売り出し前の相場を超え、高値を付けるケースが増えてきました。中でもこの旧20円金貨は稀少性が高く、おそらく鋳造した46,139枚のうち数百枚ほどしか残っていないのではないかと思います。不思議なことに多くの日本人は、このように素晴らしい金貨がわが国でかつて造られたことを知らないのですが、稀少性、デザインに加え歴史的な物語性という点でも、世界に誇れる素晴らしい金貨だと私は思います。値は張りましたが、ご依頼いただいた方には大変素晴らしいコインを手に入れていただいたと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
古代リュディアBC610-BC546年、1/3スターテル金貨(登録番号048)
落札時期 | 2019年4月 |
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お客様の総支払額 | 約58万円(注) |
状態 | NGC-AU( strike 5/5, surface 4/5)/極美品 |
国内コイン商標準価格 | 70~80万円ほど |
このコインは紀元前7世紀から同6世紀にかけ、古代リュディア王国で鋳造された1/3スターテル金貨です。このコインは世界初の鋳造コインとして知られており、デザインはリュディア王家の紋章であるライオンですが、その額の上に星が乗っかっているのが特徴です。造りは決して精巧とは言えませんが、逆にそれがこの黎明期コインの味になっています。色が少し白っぽいのは、当時は金を精錬する技術がなく、自然に採掘された金と銀が含まれる自然金(「エレクトラム」)で造られていたからです。エレクトラムの当時の発掘量はさほど多くなかったようで、このコインの重さは4.7グラムほどにすぎません。なおこのコインの標準的な状態は、NGC社の鑑定ベースでEF程度ですから、本個体はやや状態の良いほうに属します。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
古代キレーネ、アレキサンダー大王統治下、BC322-308年、スターテル金貨(登録番号047)
落札時期 | 2019年4月 |
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お客様の総支払額 | 約151万円(注) |
状態 | NGC-AU( strike 5/5, surface 4/5)Fine Style, edge marks |
国内コイン商標準価格 | 国内ではオークション、店頭ともにめったに出てきませんが、売りに出れば200万円を超えるでしょう。 |
このコインは紀元前に現在のリビアにあった国、キュレーネ王国で発行されたスターテル金貨です。キュレーネはアレキサンダーによって征服されましたが、アレキサンダーの死亡(BC323)に伴って後継者の一人が建てた国、プトレマイオス朝エジプトの統治を受けました。キュレーネの金貨は意外に少なく、僕もこのコインは久々に見ました、ご依頼いただいた方は古代がお好きな人でしたので、その方にふさわしいコインだと思います。表面は4頭立て戦車をゆっくりと進めさている馭者のデザインです。古代のコインにはよく見られる構図ですが、右上にお陽さまが照っていて面白いですね。裏面はゼウスの座像ですが、右手の上のタカが止まっています。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
ペルー100ソル、1962年(登録番号046)
落札時期 | 2019年5月 |
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お客様の総支払額 | 約35万円(注) |
状態 | NGC-MS67(完全未使用) |
国内コイン商標準価格 | きわめて状態が良いので40万円ほどで売られるでしょう。 |
このコインは1950年から1970年にかけペルーで造られた100ソル金貨です。この金貨には二つの特徴があります。まずはその重さで46.8グラムもあります、金の純度は90%ですので、一枚当たり1.35オンス以上の金が含まれています。現在の金価格は税抜き1オンス=1330ドルほどですので、金の地金価格だけでも21万円(税込み)ほどにもなります。二つ目の特徴は発行枚数に少なさです、前年銘合わせても90,000枚ほどしか造られていません。特に希少なのは1952年(126枚)、1958年(101)です。本個体の1962年は9,678枚作られており年号別にみると多いほうのですが、それでもMS67は稀少で、鑑定総数96枚のうち以下のように最高鑑定です。
このペルー100ソルは、今のところ現代コインとみられており安値に放置されていますが、稀少年号や本個体のように状態の良いものは、今後の値上がり期待があります。
(NGC社サイトより転載)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
ペルー、1958年フェルディナンド6世、8エスクード(登録番号045)
落札時期 | 2019年5月 |
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お客様の総支払額 | 約28万円(注) |
状態 | NGC-AU53(極美品) |
国内コイン商標準価格 | フェルディナンド6世の数字付きはさほど残っておらず、 店頭に並ぶなら30万円台の後半になるでしょう。 |
このコインはペルーのリマで1758年に造られた8エスクード金貨です。肖像はフェルディナンド6世(在位1746-1760年)です、この次の王様であるカルロス3世以降の8エスクードはたくさん残っていますが、フェルディナンド6世の8エスクード金貨は、それほど多くは残されていません。このコインはNGC社の鑑定でAU53ですが、実際にはこの数字以上に状態は良く、あきかかにアンダーグレードです。評価の低さもあって安く落札でき、逆にラッキーでした!
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
1888年、ハンブルグで造られた1/2ポルトガロッサー(登録番号044)
落札時期 | 2018年10月 |
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お客様の総支払額 | 約82万円(注) |
状態 | NGC-MS62PL |
国内コイン商標準価格 | コイン商の店頭に並べば130~150万円ほどの値をつけるでしょう。 |
このコインは、1888年にハンブルグで造られた1/2ポルトガロッサーです、ポルトガロッサーは、ハンブルグの銀行が出資者向けにごく少量のみ配布した一種のメダルで、公式に鋳造されたコインではありません。一般的にメダルはコインに比べ安いのですが、デザインの面ではコインよりよほど優れたものが多いです。このメダルも特に表面が美しく、僕が好きな銘柄の一つです。二頭のライオンが抱いているのはハンブルグ市の紋章で、裏面には市の庁舎が刻まれています、特に表面のライオンには見とれてしまいます。NGC社による本個体の評価はMS62PLですが、僕は少しアンダーグレード(評価不足)と感じました。ポルトガロッサーは、2012年に加治さんの本で紹介されて以来一時相場が急騰しましたが、ここ数年は落ち着いた値動きです、そろそろ買ってもいいと考えて、お客様に提案いたしました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
BC神聖ローマ、バイエルンで造られた5ダカット金貨、マクシミリアン1世1640年鋳造(登録番号043)
落札時期 | 2018年10月 |
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お客様の総支払額 | 457万円(注) |
状態 | NGC-MS62 |
国内コイン商標準価格 | 550-600万円 |
このコインはヨーロッパ全土を巻き込んだ「三十年戦争」のさなか、1640年にバイエルン(ババリア)で鋳造された5ダカット金貨です。表はマクシミリアン1世の立像、裏面はバイエルンの都市景観です。本コインは国内のオークションにも時々出てきますが、不思議と国内でMS級の高評価コインを目にすることはありません。ですから本個体は、久々に国内オークションに出てきた未使用級のコインだったわけです。海外ではMS63/64あたりの個体も出てきますが、現在の標準的な落札価格は、日本円で550~670万円ほどです。そこから考え、僕が設定した本コインの最大落札額は470万円でしたが、幸いハンマープライス380万円で落札することができました、ごく細かいヘアラインはありましたが、それ以外に欠点の無い良いコインでした。まずまずの成果だったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
アンナン(現ヴェトナム)嗣徳通宝7銭銀貨、1848-1883年(登録番号042)
落札時期 | 2018年12月 |
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お客様の総支払額 | 90万円(注) |
状態 | NGC-MS62(鑑定唯一品) |
国内コイン商標準価格 | アンナンのMS級は、国内コイン商の店頭で見ることはありませんが、あえて言うなら130-150万円ほどでしょうか。 |
このコインは19世紀中葉から末にかけ、アンナンで造られた7銭銀貨です。当時のアンナン貨幣は同時代の日本や中国などと比べ進んでおり、このような西洋基準の大型の金貨や銀貨が少量つくられていました、フランスによる植民地支配を受けた影響でしょう。ただしこのような大型の金貨銀貨は日常の決済に用いられたものではなく、ごくわずかな枚数が、顕彰用もしくは贈呈を目的に造られたと考えられています、王様が功を挙げた臣下に与えたこれらコインは、鋳造時の状態のまま保管されるケースはまれで、大半はコインの上下に穴をあけ首からぶら下げられました。ですから本個体のように穴が開いていない個体は稀なのですが、MSの評価がつく個体はさらに稀です。なお本個体はNGC社による唯一の鑑定品(2019年2月現在)です。予想されるアジアの発展によって、本個体も大きな値上がりが期待できると考え、お客様に提案させていただきました。めざせ300万円!!
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
神聖ローマ2ターレル、ブラウンシュバイク・ヲルフェンビュッテル1850年ヴィルヘルム(登録番号041)
落札時期 | 2019年1月 |
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お客様の総支払額 | 77万円(注) |
状態 | NGC-MS67+(最高鑑定) |
国内コイン商標準価格 | 当然国内外のコイン商の店頭で、このような素晴らしい状態の個体は売られません、あえて価格をつけるなら100万円ほどでしょうか。 |
このコインは1850年にドイツで造れられた2ターレル銀貨です、この2ターレルについては以前も本サイトで紹介させていただきましたが、重厚かつ精緻な造りで、どのコインをみても感心させられます、2ターレルの相場は銘柄と状態によって異なりますが、一般的に申し上げEF程度なら10万円前後、FDCのレア銘柄(鋳造枚数500枚程度の銘柄もあります)なら100万円ほどが落札相場の目安です。本個体(1850年)は8万枚弱が発行されており、2ターレルのなかでも比較的数の多いほうですが、この個体の状態には驚かされます。NGC社の評価でMS67+はもちろん本銘柄の最高鑑定かつダントツなのですが、おそらくすべての2ターレル合わせても、MS67+はトップもしくはトップクラスでしょう。実は本個体は1年前にも同じオークションに出品されていましたが、スタートが6000ドルと高く、不落になった経歴があります。今回はスタートを4800ドルに下げてきましたので、僕は躊躇なく応札しました。大変良い買い物でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
イタリア、ヴィットリオ・エマニュエル3世1923年、ファシスト政権樹立1周年記念、試鋳金貨(登録番号040)
落札時期 | 2018年12月 |
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お客様の総支払額 | 305万円(注) |
状態 | NGC-PROOF Details(推定鋳造枚数5~10枚) |
国内コイン商標準価格 | 想定不能 |
このコインはヴィットリオ・エマニュエル3世統治下のイタリアで、1923年に造られた試鋳の金貨です。ヴィットリオ・エマニュエル3世は優柔不断な人だったらしく、ムッソリーニによるファシスト政権の樹立を許してしまいましたが、コインに関しては人並み外れた知識と情熱があり、数々の名品コインを鋳造しました。本コインはファシスト政権樹立一周年を記念して作られた金貨ですが、通常貨ではなくマット仕上げ(つや消し仕上げ)のプルーフで、発行枚数は5枚から10枚程度と考えられる超レアコインです。本コインには当然ながら通常貨もありますが、そちらは未使用状態でも30万円から50万円ほどで手に入れることができます。なお本個体はスクラッチ(ひっかき傷)があるため、NGC社の評価はDetails(瑕疵あり)ですが、下見したところ、そのスクラッチはホンの軽微なもので、鑑定人によってはPR64と評価しても不思議ではないレベルのものでした。今回ヴィットリオ・エマニュエル3世の試鋳貨幣が、他に2枚出品されましたが、それらはいずれも、電話で参加してきたスイスのコイン商によって、800~975万円で高額落札されました、彼らは本個体のDetails 表記をみて札を抑えていましたが、僕は現物をジックリ見ています。それが僕の勝因でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
1839年ヴィクトリアの1ポンドプルーフ貨(登録番号039)
落札時期 | 2018年8月 |
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お客様の総支払額 | 704万円(注) |
状態 | PCGS-PR65 Cameo |
国内コイン商標準価格 | 最近オークションでは時々姿を見せますが、コイン商の店頭ではめったに見られません、あえて標準的な価格をつけるとすれば1000万円ほどではないでしょうか。 |
このコインは、1839年のヴィクトリア女王の戴冠記念として発行されたコインセットのうち1枚です。有名な「ウナ&ライオン」もセットのうちの1枚です。PCGS社の鑑定済みでPR65 Cameo の好状態です。全体にうっすらとトーンがかかっていますが、角度によってはブルーから赤紫、ときに金色も帯びる素晴らしいトーンでした。私はこのコインの最大応札額を47,000ドルに設定してオークションに臨みましたが、落札価格はジャスト47,000ドルでした。ヒヤヒヤものでしたが、依頼者の喜ぶお顔を見ることができ報われました。なお本銘柄はPCGS社NGC社合わせて72枚の鑑定実績がありますが、落札時点でPR65を上回る個体は2枚だけです。僕にとっても記憶に残る一枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
古代イオニアBC625-550年、スターテル金貨(登録番号038)
落札時期 | 2018年8月 |
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お客様の総支払額 | 391万円(注) |
状態 | NGC-AU55(strike 4/5, surface 4/5) |
国内コイン商標準価格 | 類品を見ず、想定不能 |
このコインは紀元前625-550年古代イオニアで造られたと考えられる、スターテル金貨です。人類最古の鋳造金貨としては、BC700-550年ごろ鋳造されたリュディアのスターテルが有名ですが、古さという点ではこのコインも負けてはいません。デザインされているのはライオン(もしくはヒョウ)です、古いだけあって稚拙さが目立ちますが、それがかえってこのコインの良い味になっています。本コインの重量は約16.5グラムもあり、古代最大の金貨といえるでしょう。先ほどのリュディアの金貨は1/3スターテルですが、本コインの重さはその3倍にもなります。なお鋳造された都市は不明で、本コインはカタログにも掲載されていません、おそらく世界の唯一品ではないでしょうか。オークションにおける本コインのスタートビッドは25,000ドルの設定でした、これに対し僕が設定した最大応札額は32,000ドルでしたが、なんと他に応札者がおらず、スタートビッドの25,000ドルで落札できました、ご依頼者はとてもラッキーだったと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
古代マケドニア、アレキサンダー大王統治下、BC336-323年、スターテル金貨(登録番号037)
落札時期 | 2018年8月 |
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お客様の総支払額 | 127万円(注) |
状態 | NGC-MS(strike 5/5, surface 5/5)Fine Style |
国内コイン商標準価格 | 150万円から160万円ほど |
このコインは紀元前336年から323年、古代マケドニアのアレキサンダー大王時代のスターテル金貨です。ただし実際は大王死後のセレウコス1世時代にバビロンで鋳造されたと考えられています。表面は知恵の女神アテネ、裏面はニケの立像です。このコインは比較的多く残っていますが、このように好状態の個体は決して多くはありません。価格は近年少しずつ上昇してきましたが、それでも2000年以上も前のコインです、状態の良いコインは割安感があり、趣味の収集としても投資対象としても面白いと思います。古代コインコレクターにとっては、外せない一枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
マレーシア500リンギット1976年プルーフ金貨(登録番号036)
落札時期 | 2018年6月 |
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お客様の総支払額 | 110万円(注) |
状態 | NGC-PR69 Ultra Cameo |
国内コイン商標準価格 | 状態は標準以上のPR69ですので130万円ほどはするでしょう |
このコインはマレーシアで1976年に発行された500リンギット金貨のプルーフです、鋳造枚数は少なく508枚のみです、この年に同じデザインの通常貨も発行されましたが、枚数が少し多く2894枚です。枚数の少なさからこのコインのプルーフのほうが高値で売買されています。この銘柄の一般的なグレードはPR68ですので、本個体のPR69は状態が良いほうです、ハンマープライスは7000ドルちょうどでした。なお同時にPR68の個体も出品されていましたが、そちらは6000ドルで落札されました。今はまだ現代コインですが、すでに発行から40年以上が経ちます、アジア諸国のコインのうち、鋳造枚数が少なく状態の良いコインは今後が楽しみです。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
中国、清朝の江南省で発行された7銭2分銀貨(1904年)(登録番号035)
落札時期 | 2018年6月 |
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お客様の総支払額 | 340万円(注) |
状態 | NGC-MS66(最高鑑定かつ唯一) |
国内コイン商標準価格 | 類品を見ず、想定不能 |
このコインは清朝末期の1904年に、江南省で作られた7銭2分(1ドル)銀貨です、このコイン自体は数がたくさん残っており決して珍しくはありませんが、本個体のようにMS66ともなれば話は別です、この銘柄の鑑定済みコインの平均的なグレードは50程度です、本個体のMS66はNGCの最高鑑定ですが、その次はMS64までありません、まさにダントツの一位です。中国コインの最近の値上がりには目を見張りますが、このような希少コインは今後も値上がりするでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
イギリス、ヴィクトリアのプルーフ5ポンド金貨ほか10枚セット、オールド・ヘッド(登録番号034)
落札時期 | 2018年7月 |
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お客様の総支払額 | 491万円(注) |
状態 | PR62 Deep Cameo 他 |
国内コイン商標準価格 | 状態はまずまずですから1000万円ほどはするでしょう。 |
左記は10枚のプルーフコイン・セットのうちの一枚、5ポンド金貨です。このコインセットは1893年にイギリスの王立造幣局で1893年に作られました、ヴィクトリア女王のプルーフコイン・セットは1887年にも作られていますが、当時の肖像はヴィクトリアがまだロングヘアだったときのもので、「ジュビリー・ヘッド」と呼ばれます、これに対して本銘柄の肖像は、ご覧のようにヴェールを冠っており「オールド・ヘッド」と呼ばれています。両者ともプルーフの贈呈用コインですが、ジュビリー・ヘッドは797枚、オールド・ヘッドが773枚と、いずれもごくわずかな枚数のみの発行でした。このように鋳造枚数に大差はないのですが、現在の売買相場はオールド・ヘッドのほうが3割がた高値です。なお本コインセットはすべてのコインがNGC社によって鑑定されており、同社による評価は以下の通りです。
- 5ポンド:PF62 Ultla Cameo
- 2ポンド:PF63 Ultla Cameo
- 1ポンド:PF65 Ultla Cameo
- 1/2ポンド:PF63 Ultla Cameo
- クラウン:PF62
- 1/2クラウン:PF62
- フローリン:PF63
- シリング:PF63
- 6ペンス:PF63+
- 3ペンス:PF63
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
フランス、1974年ヘラクレス50フラン、プラチナ貨、ピエフォー・プルーフ(登録番号033)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 121万円(注) |
状態 | PCGS-SP65 |
国内コイン商標準価格 | 160万円ほどの値で売られるでしょう。 |
このコインはフランスで1974年に鋳造された倍厚(ピエフォー)のプラチナ貨です、この現代50フランシリーズは、この1974年に始まり1980年まで毎年続きますが、各年の鋳造枚数は以下の通りです。
- 1974年:18枚
- 1975年:10枚
- 1976年:6枚
- 1977年:19枚
- 1978年:25枚
- 1979年:30枚
- 1980年:34枚
上記のように各年銘とも発行はごくわずかで高い希少性があります、また本個体はシリーズの初年号で、他の年号に比べ(発行枚数6枚の1976年を除き)高値で売買される傾向にあります。状態はPR65とこの時代のプルーフ貨にすればやや低いのですが、発行枚数の少なさと、初年号のプレミアを評価し応札を決めました、オークションのスタート価格は90万円に設定されていましたが、幸いにも競合がなくスタート価格で落札できました、きっと昨今のプラチナ価格の影響があるのでしょう、ただし本銘柄の良さはプラチナという素材にあるわけではなく、発行枚数僅か18枚、しかも初年号という希少性にあります。将来性のある一枚です。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
イギリス、1893年ヴィクトリア5ポンド、オールド・ヘッド(登録番号032)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 101万円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 130万円ほどの値で売られるでしょう。 |
このコインはイギリスのビクトリア女王統治下で発行された5ポンド金貨です、2つ上のコインは贈呈用のプルーフ貨ですが、こちらは通常貨です。プルーフ貨の773枚に対し、この通常貨のほうは20,000枚の鋳造でした。通常貨にも本コインのようなオールド・ヘッドと1887年に発行されたジュビリー・ヘッドの2つのタイプがあり、後者は54,000枚とオールド・ヘッドに比べ3倍近い枚数が鋳造されました。残存枚数ベースでは両者の差はさらに広がり、おそらくオールド・ヘッドとジュビリー・ヘッドの比率は4対1以上の開きがあるように感じます。市場の価格も当然開きがあり、例えばオークションの落札価格も3対1ほどです。ご参考までに以下はNGC社のオールド・ヘッド5ポンド金貨の鑑定分布ですが、ご覧のように本個体のMS63(赤丸部分です)の上にはMS64の3枚があるのみです。なお、2行上はビクトリアのジュビリー・ヘッド5ポンド金貨で、こちらはMS64以上の個体が47枚もあります。本個体のようにオールド・ヘッドの5ポンドMS63は希少なコインといえるでしょう、なお本個体はめだって大きなキズもなく、ヘアラインも少ない良いコインでした。
(NGC社サイトより転載)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
イギリス、1893年ヴィクトリア、クラウンプルーフ貨、オールド・ヘッド(登録番号031)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 61万円(注) |
状態 | NGC-PR65 |
国内コイン商標準価格 | 80万円ほどの値で売られるでしょう。 |
このコインは1893年にイギリスで鋳造されたクラウン銀貨です、贈呈用に作られたプルーフ仕上げになっており鋳造枚数はわずか1312枚です、これに対して本コインの通常貨のほうは200万枚以上も作られており、このプルーフ貨の希少性がよくわかります。本コインのPR64までは市場でよく目にしますが、PR65以上の個体を目にすることは稀です、さらにこの個体はほとんどキズやヘアラインがなく、美しいブルートーンがのった素晴らしいコインで、僕はアンダーグレード(評価不足)だと感じました、設定した最大応札額は55万円でしたが、実際に落札できた金額(ハンマープライス)はそれを10万円下回りました。良い投資だと思います。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)消費税(8%)込みの総額です。
帝政ローマ時代、アントニヌス・ピウス(AD138-161)のアウレウス金貨(登録番号030)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 134万円(注1) |
状態 | MS(Strike 5/5,Surface4/5)Fine Style(未使用級)(注2) |
国内コイン商標準価格 | これほど好状態の個体はめったに市場で見ませんが、あえて言えば250万円ほどでしょう。 |
このコインは帝政ローマの五賢帝の一人、アントニヌス・ピウス統治下で発行されたアウレウスと呼ばれる金貨です、当時は金の産出量が少なく、本コインもサイズは約20ミリ、重さは7.5グラムほどに過ぎませんが、当時としては標準的なサイズの金貨です。この銘柄はアウレウスの中では多く残っているほうですが、それでも本個体のようにMSの評価がつくコインは稀です、鋳造されて1900年近くたっていますが、輝きといい、摩耗のなさといい、まるで昨日作られたばかりのコインのようです。過去の落札事例から、私は最大11,000ドル(お客様の総支払額ベースで175万円)まで競るつもりでしたが、8,500ドルで落札できました。とてもいい買い物でした。
注1)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。
注2)PCGS社は古代コインの鑑定をいたしません、本コインはNGC社によって鑑定されたコインです、同社は古代コインに対して数字を用いたグレーディングを行わず、上記のようにMS,AU,EF,VF・・・というように、あらましの評価のみをいたします、一方でそれを補う意図があるのでしょうか、上記のようにStrike(打刻の良しあし)、Surface(表面の状態)に対しそれぞれ5段階で評価を加えます、5が最高です。さらに同社は全体的なコインのバランスに対してもプラスの評価を加える場合があります、本コインのケースに記載されたFine Styleがそれです。
古代プトレマイオス朝エジプト、テトラドラクマ(登録番号029)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 94万円(注) |
状態 | AU(Strike 5/5,Surface4/5)Fine Style(極美品級) |
国内コイン商標準価格 | これほど好状態の個体はめったに市場で見ません、標準的な価格は150万円ほどです。 |
このコインは古代のプトレマイオス朝エジプトの、プトレマイオス2世(BC285-246)統治下で作られたテトラドラクマ金貨です、この上に2倍の大きさのオクタドラクマ(=8ドラクマ)金貨がありますが、このコインはその半分のサイズです。半分といっても直径21ミリ、重さは14グラム近くもありますので古代としては大型の金貨です。プトレマイオス朝エジプトは、アレキサンダー大王の急死に伴い、大王の武将の一人プトレマイオス1世がエジプトの建てた国です。向かって左側は二代目ファラオであるプトレマイオス2世とその夫人、右側の裏面には初代ファラオであるプトレマイオス1世とその夫人が描かれています。国内のオークションやコイン商の店頭で、本個体のようにAU評価されたコインはめったに見ませんが、海外の大手オークションでは毎回2~3枚は出てきます。本コインは値動きも安定していて割安感もあるコインです、最大予算を8,500ドルで臨みましたが6,000ドルで落札できました。良い成果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。
ペルー8エスクード1763年カルロス3世ラットノーズ(登録番号028)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 約110万円(注) |
状態 | NGC-MS61(最高鑑定) |
国内コイン商標準価格 | 国内コイン商の店頭で、たまに裸のコイン(鑑定会社のケースに入っていないコイン)は見かけますが、ケースに入ってしっかりと数字のついた個体は稀です、さらにMS61評価はおそらく他の年号を通しても国内で唯一品ではないでしょうか、あえて相場をつけるとすれば200万円をくだることはないでしょう。 |
カルロス3世の8エスクードはたくさん残っていますが、このコインは“ラットノーズ”と呼ばれる希少なタイプです、鋳造されたのは本国スペインが当時支配していたペルーです、ペルーのラットノーズは1763年から1768年にかけて作られていますが、本コインのように状態の良いコインにはめったにお目にかかれません。裏面のエッジに平がねのわずかな剥離がありますが、当時のスペイン植民地コインは鋳造技術に難があり、この程度の“できキズ”はよくあります。仮にこのできキズがなければ、さらに高いグレードが与えられたでしょう。本個体はNGC社によってMS61とグレードされていますが、同社の鑑定済みコインでは最高の評価となっています、以下ご参照ください。
もちろん同グレードの落札実績はありませんでしたが、AU58クラスで6,000ドルから6500ドルという過去の落札事例から、僕は最大応札額を9,000ドルと設定しましたが、実際には7,000ドルで落札することができました、お客様の総支払額は(弊社へのアドバイス料10.8%を含めても)110万円でした、たいへんよい投資だと思います。
(NGC社サイトより加工し転載)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。
イギリス、ヘンリー6世1422年-1430年、ノーブル(登録番号027)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 約64万円(注) |
状態 | NGC-MS63(最高鑑定)、極美品+ |
国内コイン商標準価格 | もしMS63の鑑定済みコインが出てくれば、おそらく100万円を下ることはないでしょう。 |
本コインはイギリスの中世ヘンリー4世の時代にロンドンで作られた金貨です、肖像面が大変面白いコインで、船に乗ったヘンリー世は冠をかぶり左手には盾、右手には剣を持っています。状態は良好で、このようにしっかりと顔の表情が見えるコインはめったにお目にかかれません。
以下はNGC社による本銘柄の鑑定実績ですが、ご覧のように本個体MS63は、鑑定総数31枚のなか同率で最高鑑定です。重量は7グラム以下ですが、直径が34ミリほどもあり見栄えの良いコインです、きっと当時のイギリスは後世ほど豊かではなく、金を薄く延ばして見栄え重視のコインを作ったのでしょう。あるいは当時のヨーロッパ世界に流入する金の量が少なかったという理由もあるかもしれません。過去の落札相場から設定した落札最高額は6,300ドルでしたが、ぎりぎりの6,000ドルでなんとか落とすことができました。
(NGC社サイトより加工し転載)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。
中華ソビエト政府、1934年発行1ドル銀貨(登録番号026)
落札時期 | 2018年4月 |
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お客様の総支払額 | 約134万円(注) |
状態 | NGC-XF40 |
国内コイン商標準価格 | 国内でまず目にすることはありませんが、もし売りに出てくるとしたら、やはり200万円ほどになるでしょう。 |
本コインは今の中華人民共和国のルーツともいえる、中華ソビエト共和国が1934年に鋳造した1円銀貨です。中華ソビエト共和国は1931年に建国されましたが、当時の主席は毛沢東でした。1934年の末までは瑞金という街に政庁があったのですが、蒋介石の国民党政府の攻撃を受けて「長征」のたびにつきます、「長征」ということばは景気よく聞こえますが、実態は撤退で国民党に負け撤退したわけです、本コインは毛沢東の中華ソビエト政府が瑞金に拠点を持っていた1931年から1934年にかけて作られたコインで、現中国共産党からみれば歴史的な意味を持つコインではないかと僕は思います。本コインは状態が良いものが稀です、本個体はNGC社の評価でXF40(美品クラス)ですが、これでも標準的なグレードです、中国のコインは3年ほど前から再上昇中ですが、本銘柄は上記のように共産党政府の歴史を語るうえで大変面白いコインです、今後も期待したいと思います。過去の落札相場から8,500ドルを応札上限と設定していましたが、落札はちょうど8,500ドル・・・ヒヤヒヤものでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税(8%)込みの総額です。
1976年フランス100フラン、ピエフォー金貨(登録番号025)
落札時期 | 2018年1月 |
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お客様の総支払額 | 124万円(注) |
状態 | PF66 Ultra Cameo(FDC:完全未使用) |
国内コイン商標準価格 | めったに市場で見ませんが、あえて言えば180~200万円ほどでしょう |
このコインはフランスで1976年に発行された50フランです、表面はフランスで1800年代なかば以降に発行された5フラン銀貨の復刻版です。この金貨は1974年から1980年の7年間作られましたが、流通を目的として作られたものではありません、以下のように極めてわずかな枚数が作られました。
1974年(241枚)
1975年(74枚)
1976年(54枚)
1977年(50枚)
1978年(149枚)
1979年(400枚)
1980年(500枚)
1981年(241枚)
上記のように各年とも鋳造数は少ないのですが、本コイン1976年銘は54枚が発行されたのみです。このコインのもう一つの特徴は重量です、直径は約41ミリとさほど大きくはないのですが、重量は3オンスをはるかに超え(約103グラム)ずっしりと持ち重りのするピエフォーです、ピエフォーといいますのは通常貨の倍の厚さを持った金貨で、フランスでは1600年代以降しばしば贈答や限定配布を目的に作られてきました。本銘柄は各年号とも希少性は高いのですが、一般的に店頭に並ぶには1979年(400枚)、1980年(500枚)で、1976年銘を目にすることはめったにありません。本コインは海外のオークションで7250ドルで落札できたのですが、ラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
1951年鋳造、イギリス、ジョージ6世、白銅試鋳クラウン、マットプルーフ3枚セット(登録番号024)
落札時期 | 2018年1月 |
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お客様の総支払額 | 3枚セットで約242万円(注) |
状態 | NGC-PR67(最高鑑定)1枚、NGC-PR65×2枚 |
国内コイン商標準価格 | もちろん過去の事例は見当たりませんが、おそらく500万円ほどはするでしょう |
このコインは1951年に開催されたFestival of Britain という催事のために、ホンのわずかのみ鋳造された試鋳貨です、実際の鋳造枚数は明確にはなっていませんが、一説には7枚とも言われています、今回僕が落札したのは、そのうち3枚セットのロットです、状態は
- NGC社PR67
- NGC社PR65
- NGC社PR65
上記のようにいずれもNGC社の鑑定済みコインです、状態はPR67が一枚、他の2枚はPR65です。マットプルーフというのはつや消し状のプルーフ貨のことです、当時は写真撮影の技術が低く、カメラで撮る際につや消し状のコインのほうが(フラシュの反射を抑えて)きれいに写すことができたからだそうです。もともとは3枚セットのうち1枚は僕自身が購入する予定でしたが、予想以上に安く落札できたとことと、もう一つは3枚セットで初めてしっかりとした来歴を得られるという判断から、3枚とも一人のお客様にお持ちいただくことにしました、なお本セットには、当時の所有者が3枚セットで入手したことを伝える手紙が付属しています。落札額はなんと15,000ドル、最大33,000ドルまで覚悟していたのでたいへん安く落札できました。きっと良い投資になるでしょう!
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
チェコ・スロバキア、1932年10ダカット金貨(登録番号023)
落札時期 | 2018年1月 |
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お客様の総支払額 | 約290万円(注) |
状態 | NGC-MS66(最高鑑定) |
国内コイン商標準価格 | MS63程度なら稀に店頭で見ますが、本コインのような好状態な個体は類品をみません。 |
このコインはチェコ・スロバキアで1932年に作られた10ダカット金貨です。発行枚数はわずか1035枚と少なく、またサイズも大型で図柄も素晴らしいコインです、最近メキメキと人気化しており、オークションのたびに高値を更新しています。NGC社によって鑑定された1932年銘の本コインは21枚ありますが、MS66は最高鑑定です。裏表ともほとんどヘアラインやキズもなく、全体的にオレンジのトーンがのった素晴らしいコインでした。本銘柄は今後有望なコインだと思いますが、なかでもこのコインのような好状態なものは、さらに期待を持ってよいでしょう。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
イギリス、ゴシッククラウン1847年(登録番号022)
落札時期 | 2018年1月 |
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お客様の総支払額 | 約258万円(注) |
状態 | NGC-PF66 |
国内コイン商標準価格 | 本個体のような好状態なコインは稀ですが、店頭で売られるとすれば350万円を超えるでしょう。 |
このコインはよく「世界で最も美しい銀貨」と呼ばれる、通称“ゴシック・クラウン”です、ゴシック・クラウンは全部で8000枚作られましたが、(わずかな手変わりを除き)本コインのようにUNDECIMO”と呼ばれるタイプと“プレーンエッジ”と呼ばれるもに大別できます。通常後者のほうが高値で売買されるのですが、本個体のようにMS66ともなればちょっと別格です、国内のオークションで出てくるUNDECIMOはせいぜいMS64程度までです。NGC社のUNDECIMOタイプの銘柄は294枚と、比較的多くの個体が鑑定されていますが、最も多いのはAU58からMS63までで、228枚がこのレンジに集まります。本個体のようにMS66の高評価コインはわずか4枚のみで、その下のMS65鑑定ですら6枚に過ぎません。ご参考までに最高評価はMS67でたった1枚のみです。したがって本個体はNGCで294枚中2番目の高評価コインということになります。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
フランス、ナポレオン3世100フラン金貨、1869年パリ鋳(登録番号021)
落札時期 | 2018年1月 |
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お客様の総支払額 | 約38万5000円(注) |
状態 | NGC-MS63 |
国内コイン商標準価格 | 50万円前後 |
本コインはフランスのパリで1869年に作られた、100フラン金貨です。当時の世界大型金貨の標準サイズです。本コインはパリとストラスブールで作られましたが、一般にはストラスブール鋳のほうが発行枚数が少なく高価です。1869年のパリ鋳は29,000枚発行されており、パリ、ストラスブール合わせてこの年は最も多くの100フランが作られました。ただし本コインのようにMS63の高評価を与えられたコインは決して多くはありません、昨今このナポレオン100フランのうちMS63以上のコインは高額化しておりますが、以下表のように全枚数243枚のうち、MS63以上の評価は21枚に過ぎません。
(NGC社サイトより転載)
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
1854年鋳造、ドイツ、ザクセン・マイニンゲンの2ターレル(登録番号020)
落札時期 | 2017年12月 |
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お客様の総支払額 | 約71万円(注) |
状態 | MS64+(FDC:完全未使用) |
国内コイン商標準価格 | これほど好状態の個体は売買事例ほとんどナシ、あえていえば90万円ほどか。 |
このコインはドイツがまだ多くの公国や王国に分かれていたころ、そのうちの一つザクセン=マイニンゲン公国で作られた2ターレル銀貨です。表面は当時の君主であるベルンハルト2世です。ドイツのコインは銘柄数が極めて多く、一般に収集の対象になりにくいのですが、この2ターレルは例外です。本コインを含みドイツ諸邦(および現オーストリア)において、1837年から1872年まで本コインと同じ規格の2ターレルが発行されたのですが、銘柄数の合計は95銘柄に過ぎません。さらにこの2ターレルで特筆すべきはそのデザイン性です、左の写真であえて裏面(王家の紋章面)の超拡大写真を掲載させていただきましたが、例えば上のほうに描かれた6人の騎士の頭上に配されたデザインをご覧ください。僕自身は無知でデザインの寓意はわかりませんが、一番左の牛(さらにその牛が冠をかぶっています)、右から3つ目の男性の側面像、さらにその右側に描かれた鳥・・・どれをとっても単にデザインが素晴らしいというだけでなく、刻印の精緻さも際立っています。このコインをみて、ゲルマン民族特有の妥協を許さない職人魂を感じるのは僕だけでしょうか・・・。よほど高度な技術とコインに対する思い入れがなければ、このようなコインを作ることはできません。さらに驚くのは、このコインが贈呈用に作られたプルーフ貨ではなく、通常貨だという点です。例えば同時代のイギリスやフランスでも、美しいコインはたくさんありますが、これくらい拡大しますと(たとえ初期打ちの個体でも)どうしても細部に粗というか、手抜きのようなものが見えてしまいます。日常使われるコイン(「通常貨」)としては、むしろそれが当たり前で、本コインやドイツ諸邦の2ターレルのほうが、むしろ“異常”なのです。ちょっと大げさかもしれませんが、このコインを含む“南部ドイツ通貨同盟”規格の2ターレルは、「世界コイン史における美と精緻の頂点」だと僕は思います。
一方で本銘柄を含む同規格の2ターレルは、さほど値が張らないばかりでなく、一部のコレクターを除きさほど注目もされていません。鋳造枚数は本銘柄の場合14,000枚と比較的少ないのですが、通常貨として鋳造されたためか状態の良い個体は稀です。今後値上がりするかどうかはよくわかりませんが、まちがいなく価格以上の価値があるコインだと確信し、お客様にお勧めして落札させていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
1843年鋳造、ドイツ、ブラウンシュバイク・ウォルフェンビュッテルの2ターレル(登録番号019)
落札時期 | 2017年12月 |
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お客様の総支払額 | 約29.5万円(注) |
状態 | MS64(FDC:完全未使用) |
国内コイン商標準価格 | これほど好状態の個体は売買事例ほとんどナシ、あえていえば40万円ほどか。 |
このコインも上のコインと同じく“南部ドイツ通貨同盟”規格の2ターレルです。肖像はブラウンシュバイクの当主だったヴィルヘルム(在位1831-1884)です。この年号の鋳造枚数は約68,000枚ですが、1842年~1850年枚まですべての年号を合わせると27万枚以上になります、例えばさきほどのザクセン・マイニンゲンの2ターレルは1853年と1854年のみの発行(各年14,000枚ずつ)で発行枚数は28,000枚に過ぎません。本銘柄の27万枚は決して2ターレルの中で多いほうではありませんが、逆に希少というほどでもありません。ただ状態はMS64と飛び切りよく、またほかの2ターレル同様に紋章面も素晴らしく、その点を評価してお客様にお勧めした次第です。落札額は24万円と僕の予想落札額に収まり、まずまずの結果でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
中華民国、孫文三羽鳥、一円銀貨(登録番号018)
落札時期 | 2017年12月 |
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お客様の総支払額 | 約122万円(注) |
状態 | NGC-MS64 |
国内コイン商標準価格 | (150万円)参考値 |
このコインは「孫文の三羽鳥」と呼ばれ大変人気のあるコインです。最近の中国コインの復活は目を見張るものがあり、特に「希少性が高く、数字のついた、ケース入りの、高グレードな」という4条件は価格高騰のキーワードといえるでしょう。弊社もこのような条件がそろった中国コインの代行入札をお客様にお勧めしてまいりましたが、この個体はすべての条件を備えた素晴らしいコインでした。「孫文の三羽鳥」自体は国内のオークションでもたびたび出品されますが、その状態はせいぜいMS63までで、本個体のようにMS64の高状態コインを目にすることは本当に稀なのです。それにしても昨年11月に行われた銀座コインオークションで同銘柄のMS63が(オークション会社への手数料込みで)84万円まで競ったのにはちょっと驚きました、2016年あたりまでせいぜい競っても40万円台でしたので・・・。じつは本個体と同時期にMS65という、さらに好状態な個体が出品されていたのですが、案の定最終的に10,000ドル(応札者の総支払額ベースで145万円ほど/輸入消費税込み)まで競り上がり、僕は泣く泣くあきらめました。代わりに落札したのが本個体で、落札額は7500ドル、お客様の総支払額は約122万円でした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、弊社手数料(10.8%)輸入消費税込みの総額です。
古代インド、ダブルディナール金貨(登録番号017)
このコインは古代インドのクシャン朝時代、カドフィセス王(AD113-127年)時代に作られたダブルディナール金貨です。
落札時期 | 2017年8月 |
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お客様の総支払額 | 約374万円(注) |
状態 | 準未使用 |
国内コイン商標準価格 | 売買事例ほとんどナシ、あえていえば500万円ほどか・・ |
通常のディナールは8グラム弱ですが、本コインは約16グラムもある大変希少性の高いコインです、しかもしっかりと打たれており大変美しいコインでした。ダブルディナールは国内でのオークション出品はもちろん、店頭で売られた事例もほとんどありません。本コインはアメリカのGemini LLCオークションで2014年に31,000ドルで落札された現品で、オークション会社への手数料や輸入消費税を含めると、現在の為替レートで総支払額は約450万円でした。今回このコインを売りに出したのはロシア人でした、原油価格高騰で儲けたお金でその人は買ったのかもしれません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
中華民国、貴州省7銭2分銀貨(登録番号016)
このコインは「自動車ダラー」と呼ばれ大変人気のあるコインです。2008年以降の中国コインブームのあと、しばらくこのコインも高原状態でした。が、ここにきて本コインのように「希少性が高く、数字のついた、ケース入りの、高グレードな」という、4条件そろったコインは価格が急騰中です。ねらい目だと思いお客様に提案いたしました。
落札時期 | 2017年6月 |
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お客様の総支払額 | 約120万円(注) |
状態 | NGC-AU50 |
国内コイン商標準価格 | (170万円)参考値 |
中国コインは状態の悪いものが多いのですが、本コインの場合は、めったに数字のついた個体を見かけることはありません。しかも本コインのようにAU以上の評価がつくコインは、さらに希少性が高く将来性は抜群です。ただし国内コイン商の店頭での、本コインのようにAU以上の鑑定済みコインの売買事例はほとんどなく、標準価格の掲載は「参考値」とさせていただきました。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
中国、湖北省7銭2分銀貨(登録番号015)
湖北省の7銭2分銀貨自体は決して珍しいコインではないのですが、上記でも申しましたように中国コインには状態に良いものが少なく、このコインのようにMS65+もの高評価がつくことは稀です。まさに中国1ドル銀貨の世界的なコレクションといってよいでしょう。
落札時期 | 2017年6月 |
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お客様の総支払額 | 約104万円(注) |
状態 | NGC-MS65+ |
国内コイン商標準価格 | (200万円)参考値 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
ドイツ、ザクセン1711年1ダカット金貨(登録番号014)
このコインは神聖ローマ時代のザクセンで作られた1ダカット金貨です、表面は当時の領主フリードリッヒ・アウグストで騎乗の姿です。直径2センチほどの小型の金貨ですが、状態もよくかわいらしいコインです。
落札時期 | 2017年9月 |
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お客様の総支払額 | 約20万円(注) |
状態 | NGC-AU58 |
国内コイン商標準価格 | (20~30万円)参考値 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
オーストリア、1651年1ターレル銀貨(登録番号013)
神聖ローマ帝国時代に現オーストリアのグラーツという街で作られたターレルです、肖像はフェルディナンド3世でハプスブルグ家の王様です、このコインはさして珍しいコインではないのですが、本コインのような完全未使用状態のものは稀です、このコインはNGC社の鑑定で65となっており、これは同社の本コインにおける最高評価です、ちなみに次に高い評価は62ですので、本コインの状態の良さがわかります。
落札時期 | 2017年8月 |
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お客様の総支払額 | 約75万円(注) |
状態 | NGC-MS65 |
国内コイン商標準価格 | 本コインほど高評価コインの売買事例はありませんが、売りに出されたとすれば100万円以上の値が付くと思います。 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
古代帝政ローマ、アウレウス金貨(登録番号012)
このコインは帝政ローマのご賢帝の一人、アントニウス・ピウス時代(AD138-161年)に作られたアウレウス金貨です。状態はよく、皇帝の表情が克明に刻まれています。1900年近くも前に作られたコインには見えません。
落札時期 | 2017年8月 |
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お客様の総支払額 | 約75万円(注) |
状態 | NGC-AU(Surface5/4,Strike5/5) |
国内コイン商標準価格 | 120万円前後 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
古代プトレマイオス朝エジプト、オクタドラクマ(登録番号011)
このコインはプトレマイオス朝エジプトのプトレマイス3世(BC24-222)統治下で作られた大型の金貨です。重量は28グラム近くもあり古代最大の金貨といってよいでしょう。状態もよく大変見栄えのするコインでした。おもわぬ安値で落札でき、おどろいた記憶が残っています。
落札時期 | 2017年8月 |
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お客様の総支払額 | 約185万円(注) |
状態 | NGC AU(Suface 5/5,Strike4/5) |
国内コイン商標準価格 | EFクラスで250万円前後 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
フランス、ナポレオン3世100フラン(登録番号010)
ご存知定番の100フラン金貨です。定番といっても意外と鋳造枚数は少なく、有冠(このコインのように月桂冠をかぶっている肖像)の100フランは全年号合わせても10万枚にとどきません、本コインは1869年のパリ鋳で、29000枚が発行された最多年号です。それでも本コインのようにMS評価のコインは決して多くはありません。
落札時期 | 2017年9月 |
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お客様の総支払額 | 約27万円(注) |
状態 | NGC-MS61(AU) |
国内コイン商標準価格 | 32万円前後 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
オーストリア1924年100クローネン(登録番号009)
私の感覚ではこのコインは現代コインなのですが、よく考えてみると鋳造後100年になろうとしており、そろそろアンティークコインの仲間入りです。このコインの1924年銘には通常貨とプルーフ貨があり、鋳造枚数は合わせてわずか2851枚に過ぎません。売買相場はプルーフ貨のほうがやや高めで、カタログ価格は未使用品が10,000ドル(注)となっております。なお本コインはCameo状と評価されており、評価は一段上がります。
注)フリードバーグカタログの最新版による、なお通常貨は未使用品で5000ドルです。
落札時期 | 2017年10月 |
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お客様の総支払額 | 約160万円(注) |
状態 | NGC-PF64Cameo |
国内コイン商標準価格 | 180万円前後 |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
イタリア、ウンベルト1世1888年100リレ(登録番号008)
このコインはイタリアのウンベルト1世時代の1882年から1891年にかけて作られた金貨です、年毎の鋳造枚数は1880年(145枚)、1882年(1229枚)、1883年(4219枚)、1888年(1169枚)、1891年(209枚)となっていますが、実際に市場に出るのは1882年、1883年と本コインの1888年です。カタログ価格(最新のKMカタログ)では、左記3年号とも10,000ドル(MS60)となっていますが、実際には1883年銘に比べ1882年と1888年銘は一段高い価格で売買されています。
落札時期 | 2017年10月 |
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お客様の総支払額 | 約147万円(注) |
状態 | NGC-MS61(AU/PL) |
国内コイン商標準価格 | 150万円ほど |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
イギリス、ジョージ6世5ポンド(登録番号007)
このコインは新興のネットコイン商がお好きなジョージ6世の5ポンドです、数年前までは地金コイン(ほぼ地金価格で売買されるコイン)でしたが、煽り煽られた結果、このようにPR63程度のごく標準的な個体でも、煽り系のコイン商なら、200万円近い価格で販売するようになってしまいました、さすがにここ数か月は下げ気味ですが、実はオークションではこの程度の価格で買えるのです、皆さんご注意ください。
落札時期 | 2017年10月 |
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お客様の総支払額 | 約106万円(注) |
状態 | PCGS-PR63CAM |
国内コイン商標準価格 | 120万円ほど |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
イギリス、エリザベス2世5ポンド(登録番号006)
現代コインの定番、エリザベス2世の5ポンドです。この銘柄も上記のジョージ6世の5ポンド同様、煽り系コイン商に煽られ2016年央に異常な高値まで上り詰めました。が、その後は急落して今に至っています。今でも1985年銘のPR70が70万円以上の価格で売られているのを目にしますが、すでにオークション相場はこの程度まで下げています。皆さんご注意ください、ただしそろそろ相場も落ち着いたのではないでしょうか。
落札時期 | 2017年10月 |
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お客様の総支払額 | 約42万円(注) |
状態 | NGC-PR70Ultra Cameo |
国内コイン商標準価格 | 50万円ほど |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
フランス、ルイ13世1641年、ルイ・ドール(登録番号005)
ルイ13世から16世統治下にかけ発行された金貨は、ルイ・ドール(ルイの金貨)と呼ばれています。本コインはルイ・ドールの最初期のコインで、この程度の状態のものは稀です。私が最初に設定した応札上限は44万円でしたが、なんとか上限近くの42万円(オークションハウスへの手数料を除く)で落札することができ、ホッとしたのを今でもよく覚えています、アジャストメントマーク(量目調整のためのキズ)もほとんどなく、大変良いコインでした。
落札時期 | 2017年10月 |
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お客様の総支払額 | 約52万円(注) |
状態 | NGC-MS62(AU) |
国内コイン商標準価格 | 60万円ほど |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
ベトナム(アンナン)3銭金貨(登録番号004)
このコインはフランス統治下のベトナム(当時アンナンと呼ばれていました)で鋳造された3銭金貨です。アンナンの金貨銀貨は贈呈用に少量が作られたもので、しかも首から下げるためコインの上下に小さな穴が開いているものが大半です、かりに「穴なし」のコインがあったとしても、さらにこのコインのように鑑定会社から数字付きで評価されるコインの数はさらに絞られます、このコインは1848年~1883年にかけて王位にあったTu Duc王の時代に作られたコインで、大変貴重なコインです。
落札時期 | 2017年9月 |
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お客様の総支払額 | 約118万円(注) |
状態 | NGC-AU58(EF+) |
国内コイン商標準価格 | 200万円(ご参考) |
上記のように、鑑定会社から数字付きの評価を受けるコインは大変希少です、私の知る限り国内オークションで数字付き鑑定のアンナン金貨の出品は、すくなくともリーマン・ショック以降はありません、国内コイン商の店頭販売も数点しかないのではないかと思います、したがって上記200万円という価格はご参考程度にお考え下さい。落札時のことはいまだに記憶に新しいのですが、実際の落札額(7500ドル)は、私が設定した最高落札額を、を大きく下回っていました、今振り返ってもラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
ブラジル20,000レイス金貨1726年(登録番号003)
このコインはブラジルのホアン5世統治下に発行された20,000レイス金貨です、なんと重さが54グラムほどあり、ずっしりと重みのある金貨です。リーマン・ショック直後の数年このコインは急騰しましたが、その後はやや下げ、ここ数年は動いておりません。逆に割安感がでてきたと思います。
落札時期 | 2017年9月 |
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お客様の総支払額 | 約236万円(注) |
状態 | NGC-MS64+(UNC+) |
国内コイン商標準価格 | 売買されるとすれば300万円以上か・・・(ご参考) |
この銘柄は1724年~1727年の4年間のみ発行されたコインです、鋳造枚数に差があり、1724年銘は希少です。そのほかの年号はさほどの価格差はありませんが、この個体のようにMS64+の評価は稀です、なお本コインの場合、国内で一般的に販売されるコインの平均的なグレードはAU58クラスですが、稀にMS63の個体がオークションに姿を見せたり、コイン商で販売されたりします、でもこのコインのようにMS64+クラスの個体を国内で、私は目にしたことがありません。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
オーストリア、フェルデイナンド・カール1646年2ターレル(登録番号002)
このコインは神聖ローマ帝国時代に、現オーストリアで鋳造された2ターレル銀貨です、以前本に書いたこともありますが、2ターレルは1ターレルに比べ鋳造枚数が少なく、高値で売買されます。
落札時期 | 2017年8月 |
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お客様の総支払額 | 約15万円(注) |
状態 | NGC-AU55(EF) |
国内コイン商標準価格 | 30万円前後 |
安く落とせてラッキーでした。
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。
イギリス、ジョージ3世クラウン銀貨、1819年(登録番号001)
このコインはさして希少なコインではないのですが、MS65は希少性が高いです、PCGS/NGCを合算しても、本個体(上記のようにMS65)を上回るコインは一枚しかありません。スタートビッドが3000ドルとやや高めだと感じましたが、結果的には1ビッド上の3100ドルで落札することに成功しました、思惑通りでした。それにしても美しい!
落札時期 | 2017年9月 |
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お客様の総支払額 | 約48万円(注) |
状態 | NGC-MS65 |
国内コイン商標準価格 | あえて想定するなら60万円前後か・・ |
注)オークション会社に支払う手数料(10%~20%)と、輸入消費税込みの総額です。