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Looking for valuable coins

2018年のコインマーケットを振り返る

2018年12月

今年の傾向として、昨年まで続いたイギリスの近現代コインの急騰が止まった印象です。例えば以下はジョージ4世の5ポンドですが、直近のオークションの落札実績を見れば、MS63程度の好状態の個体が、1300万円から1500万円程度で落札されるようになってきました。今から振り返りますと昨年あたりがピークで、同状態の個体の落札価格は当時2000万円~2300万円程度でした。

(ジョージ4世5ポンド)

ジョージ4世と並ぶ人気枚柄、ウナ&ライオンにも陰りが見え始めましたし、ジョージ3世の試鋳クラウン「スリーグレイセス」もPR64なら1100万円ほどで落札できるようになってきました。煽り系コイン商の営業活動は相変わらず活発ですが、コインの価格には限界というものがあります、彼らが描いた将来象のように、どこまでも上がり続けるものではありません。

僕が見る限りこれらイギリスのコインはまだまだ割高ですが、例えばウナ&ライオンのPR63あたりが1500万円前後で買えるようになれば、買っておいてもいいのではないかと思います、人気が離散したところは、たいがい買い場です。

その意味で古代は面白いと思います、例えばアレキサンダーのスターテルは未使用クラスが150万円ほどで買えます、オークション相場は今年も少し値を切り上げた印象ですが、それでもまだまだ割安感プンプンです。

(古代マケドニアのスターテル金貨、アレキサンダー大王統治下、紀元前4世紀)

当欄などで度々推奨してきたアンナンは少し強めの推移で、例えば7銭の大型銀貨で数字がつく個体は、コンンスタントに40万円から50万円で落札されるようになってきました。

(アンナン7銭大型銀貨、明命通宝1834年)

ここ5年ほどで2倍ほどに値上がりですが、想定される残存枚数から考えて僕はまだまだ割安だと思います。金貨については残念ながらオークションに登場するのは、1銭からせいぜい3銭までの小型から中型銘柄ばかりで、今年は5銭、7銭といった大型金貨はまだ出ていません、今後ますます希少価値が高まると考えております。

一年を通して割安感が強かったのは、あいかわらずスペイン植民地の8スククードや、ブラジルの20,000レイス、12,800レイスといった18世紀の大型金貨です。

(ブラジルの12,800レイス大型金貨、1730年ホアン5世)

今年もほとんど値動きしておらず、ますます割安感が高まってきました。特に未使用クラスの好状態のコインは今後有望だと思います。

今年一年を通してみると、やはり人気が集中する銘柄には参戦せず、割安感が目立つ銘柄を一つ一つ買いましてゆく作戦が有効でした。おそらくこれからも同様ではないでしょうか。