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Looking for valuable coins

資産を円安やインフレから遮断するために

2022年3月28日

今回のMonthly Reportのコモディティ欄で僕は以下のように申し上げました。

「本格的な停戦が成立すれば、いずれ資源インフレも終息に向かうでしょう。でも僕は長期的には「為替は国力を反映する」と考えています。この先どう考えても日本の国力が強くなる方向に進むとは思えません、侵攻終息でいったん円安が止まったとしても、長期でみれば円は売られることになるでしょう。その場合、世界的な資源価格が下がっても、日本国内のパンや麺類の価格は高止まり、場合によってはさらに上昇する可能性すらあると思います。」

つまり日常的に消費するモノの部分で起きるインフレは避けられないということです。お給料や年金などが物価にスライドして増えるなら、あるいは生活費の上昇以上に給与や年金が増えるなら何の問題もありませんが、残念ながらそんな明るい近未来はやってこないと思います。

であれば生活の質を落とさないために、今のうちから手を打っておくのが得策です。でも今私たちがとれる具体的な方策は2つしかありません。

一つ目は自分自身の技能や知識を増やし、それにみあった収入を得る努力をすること。
二つ目は自分の資産を円安やインフレから遮断すること。

です。

一つ目いついて僕なりの考えがないわけではありませんが、本レポートの趣旨から外れますので割愛させていただきます。

では二つ目、私たちはどのようにすれば「自分の資産を円安やインフレから遮断」することができるのでしょうか?

実はさほど難しいことではありません、資産のすべてを外貨建て資産に移動すればいいだけです。

でも現実にはすべての資産を外貨建てに移すことなどできません、なぜなら私たちは日本で生活し、消費の大半を円で支払って生活しているからです。人によって金額は異なりますが、まあ大雑把に申し上げて基本的な生活費1-2年分は円建てで持っておいた方がよいでしょう。他にも大きな円建ての出費、例えばお子さんの教育費や介護付きマンションの入居一時金など、すでに支出が決まっている大きなおカネについては、別途、円建ての現預金で持っておかれた方がいいでしょう。なぜなら為替は大きく揺れることがあるからです、長期的に見て円安が進むとしても、タイミング悪く、資金のニーズがでてきたとき、たまたま円高に振れることだってあるのです。

逆に言えばそれ以外の部分は外貨建て資産へのシフトが選択肢になります。

株もいいですし、米国の金利がここまで上がってきますと、米国の超長期債も選択肢になります。世界的なインフレを想定されるなら、海外不動産や海外のアンティークコインなど実物資産も現実的な選択肢になるでしょう。外貨の中でも質的な分散が必要で、株や債券といったペーパーアセットと、コインや不動産といった実物資産へ分散しておくと、安全性はさらに高まるでしょう。

これらの外貨建て資産は現地通貨建てでも成長が期待できますから、たとえば資産総額の半分をシフトするだけで、わが国で起きえる円安やインフレによる悪影響をカバーするに十分だと思います。