過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
イビデンから考えるAIバブル
2025年10月28日
8月のレポートでも書きましたが、僕は以前からイビデンという会社に注目してきました。
この会社は半導体製造の後工程、とくにパッケージ基盤で高い技術を持っています。パッケージ基盤は半導体を収納するコンパクトなケースのようなものですが、近年進む半導体の微細化によって重要な技術になりました。
イビデンは従来の汎用半導体向けのパッケージでも、特にインテルからその技術の高さを評価されてきましたが、いまはインテルだけでなくエヌビディア向けが注目されています。今夏にもう一社の参入がありましたが、それまではエニビディアのAI半導体には、100%イビデンのパッケージが使われていました。
そのような観点で、イビデンの決算は注目です。なぜならばAI半導体の実需動向がつかめるからですし、今後の見通しもうかがうことができるからです。
さてそのような観点で、昨日のイビデン決算です。
結果から申し上げますと文句のつけようの無い好決算でした、売り上げの対前年同期比は7.7%の増加、経常利益は9.4%増でした。さらに同時に発表した今期(2026年3月期)の予想も上方修正しています。特に好調だったのはAI半導体向けパッケージ基盤で、同社は今期のAIサーバー向けの需要について、「前期の2倍近くの需要(同社の社長談)」を見込んでいます。
イビデンの決算からも分かるように、足元でAI半導体の需要はさらに拡大しており、これから同様の業績予想の上方修正があちこちの会社から出てくるでしょう。
日本の7-9四半期の決算発表はこれから本番を迎えますが、開示が進んでゆくにしたがって関連株はさらに買われると僕は思います。
同時にまた、目先の株価上昇は逆に不安要因でもあります。アメリカの決算発表をみてもメタやアマゾン、グーグルなどが、巨大AIデータセンターへの投資を期を追って膨らませてしますが、いまのところこのような投資は需要に対し先行している観があります、世界でチャットGPTを利用する人口は9億人ほどいるそうですが、そのうち有料会員数は10%以下だと聞きます。このような状態が今後続くなら、どこかで巨大テックによるサーバー投資は下方に修正される可能性があります。
そのあたりがAIバブル崩壊のトリガーになるのではないかと僕は思います。特に注目しているのはメタです、同社はマイクロソフトやアマゾンに比べ、AI領域での出遅れ感があり、追いつくため無理な投資を計画しているように感じています。
このあたりは引き続き市場をしっかりとみていきたいと思います、予兆を感じたらこのレポートで書きます。
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