過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
今後プラチナはどう動くか
2025年11月28日
今回は久々に少しプラチナを見ておきましょう、まずは下のグラフをご覧ください。
(プラチナ先物価格、直近1年間の推移:楽天証券のサイトより転載)
ご覧のように10月中旬に高値1オンス=1750ドル超えがありましたが、その後は下落傾向にあります、本日は1630ドル近辺まで上昇していますが、それでも1750ドルまではまだだいぶ距離があります。
年末が近づいてきましたので、僕はそろそろ来年の相場を考えています。来年のプラチナは今年に続いて値を上げると思いますが、その幅はさほど大きくならないと思います、イメージとしては10-20%の上昇にとどまるでしょう。
そのように考える理由について順番に説明いたします。
まずは来年の需給です、今年のプラチナ需給は22トンの需要超過とみられていますが、来年はETF保有者による利益確定の売りなどによって、4年ぶりに供給が需要を上回ると予想されています(Worl Platinum Investment Councilによる予測)。
同協会による需給の推移および来年の予想は下のグラフをご参照ください。
(プラチナの需給見通し、2022年以降の推移:日本経済新聞社のサイトより転載)
これはプラチナ相場にとって逆風になることは間違いありませんが、供給超過といっても0.6トンとごくわずかです。あいかわらずプラチナのリース料は高水準ですし、市場における現物需要も旺盛です。ホンのわずかな経済の揺れによって、この0.6トンは吹っ飛び、2026年もわずかながら供給不足が続く可能性は十分あります。
「プラチナ相場は上がるが、上昇率は緩やかにとどまる」と僕が考える二つ目の理由は、金や銀と比べた場合の割安感です。
下の3つのグラフはすべて直近10年間のドル建て価格で、上から順に
- プラチナ
- 金
- 銀
の1オンス当たりの価格です。
なお3つとも楽天証券のサイトから引用させていただきました。



この3つのグラフから、この10年に限るならプラチナの上昇率が小幅にとどまっていることがわかります、つまりプラチナは金や銀に比べ出遅れているということです。
この出遅れの理由は、電気自動車(EV)の急速な浸透という幻想に振り回された結果だと思いますが、以前このレポートで紹介したように、近年すっかりEV熱は冷めています。
以上のように、2026年の需給から見ると中立、価格面からみると過去10年間との対比でまだ割安という見方におちつくと思います。
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