過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
TOPIX対日経225平均
2026年5月30日
5月の世界株は概ね上げましたが、地域によっては下げた市場もあります。上昇が目立ったのは先月に続き日本で、特に日経225平均株価は月初の60,000円から急伸し、現在は65,000円と史上最高値圏です。
今回はその日本株を見てみましょう。
下のグラフは日経225平均株価の直近1か月のグラフです。確かに黄色矢印のように今月は急騰していますが、この間の上昇の大半はAI半導体株の上昇によるもので、TOPIXのほうはさほどではありません、TOPIXの1年グラフも併せてご参照ください。
(日経225平均株価指数1年間の推移、楽天証券サイトより転載)
(TOPIX、1年間の推移、楽天証券サイトより転載)
このカラクリについては先月号でお話ししましたが、両者の差は
- 日経225平均株価指数⇒225銘柄の株価を単純平均したもの
- TOPIX(東証株価指数)⇒構成1661銘柄の株価を、それぞれの時価総額を加味して平均したもの(=時価総額に応じた加重平均)。
つまり日経225はディスコや東京エレクトロンなど値嵩株の影響を受けやすく、TOPIXのほうはトヨタやメガバンク、5大商社などのオールドエコノミーの影響を大きく受けます。
現状どちらが「日本株」の実態を表しているのか・・・、その点に関して様々な意見がありますが、年初来の日経225の急騰を見ていると、機関投資家、個人、外国人、日本人、ほぼすべての参加者は日経225に傾きつつある観があります。
そしてすべての参加者が日経225色に塗り替わった時が市場のピークで、そこからさきはいつもようにバブルの崩壊です。
「潮が引いて始めて、誰が裸で泳いでいたかがわかる」
これは引退されたバフェットさんの言葉ですが、うまく言ったものです。きっと老子の足るを知るという言葉を知っていたのではないでしょうか。
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