過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
スーパーエルニーニョ
2026年6月30日
なんでもスーパーエルニーニョの発生確率が高まっているそうです、皆さんもエルニーニョという言葉は耳にされると思いますが、ペルー沖の海面温度が平年に比べ高い状態が続く現象です、アメリカの当局は平年に比べ0.5%高くなった場合、エルニーニョを認定するそうです、
スーパーエルニーニョは「スーパー」が付くだけに、エルニーニョの激しいヤツで、同地域の海面温度が平年を2度上回ったときにアメリカ当局(アメリカ海洋大気局)が認定します。
なかなかスーパーエルニーニョは起きないのですが、近年では1982-1983年、1997-1998年、2015-2016年に発生しています。アメリカ当局は今月11日、2026年11月から2027年1月にかけ、スーパーエルニーニョが発生する確率は63%で、もし発生した場合、その規模は観測体制が整った1950年以降で最大級の規模になると発表しました。
スーパーエルニーニョが発生するとどうなるか
これが起きると、漁業だけでなく世界の農業にさまざまな影響を与えます。
例えばこの地域でカタクチイワシの漁獲量が減れば、イワシを飼料にする養殖ウナギの価格が上がります、たしかにウナギが値上がりすると困りますが、私たちが生きていくうえでどうしてもなくてはならないというほどのものではありません。
より深刻なのは穀物はじめ農産物の相場上昇です。
日本の食品メーカーが輸入を依存するオーストラリアでは、2026-2027年の小麦生産量が、5年平均に比べ23%下回ると当局が発表しています。
インド政府は砂糖の生産減少に備え4か月間輸出を禁止していますし、インドネシアはコメやトウモロコシの備蓄を過去最大レベルに引き上げました。フィリピンではコメの作付の前倒しが起きてしますし、中国は気温上昇による電力需要の増加を予想し、石炭の備蓄を増やしています。
本当にスーパーエルニーニョは起きるのか、
起きたとしてその規模は、
そしてどの程度の期間続くのか、
今の段階では予測不能ですが、商品相場や株式投資にどの程度影響が出るのか、それとも出ないのか、今のうちから少しずつ勉強しておきたいと思います。
なお下のグラフは小麦先物価格の10年グラフです、ロシアによるウクライナ侵略で急騰した後、徐々に落ち着いてきましたが、足元は脱炭素による穀物需要の増加見通(注)しで少し値を上げています、今後はここにスーパーエルニーニョ問題が加わるかもしれません。
注)穀物由来のエネルギーへのシフトが起きる結果です
(小麦先物価格10年間の推移、楽天証券サイトより転載)
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