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From the economic column I wrote in the past

次に半導体株に戻るとき、何を買うか

2026年6月30日

冒頭コラムで僕は「AI半導体株バブルは崩壊する」と書きましたが、それが突然やってくるか、それともゆっくりと進むか、その点に関しては確信があるわけではありません、あえていえばハードランディング80%ほど、20%はソフトランディングでしょうか。

もしAI半導体株がソフトランディングするならば、それは「関連株の上昇速度が緩くなっていき、どこかで例えばTOPIX銘柄(注)に追いつかれる」ことを意味しています。

注)ここでいうTOPIX銘柄というのは、例えば銀行や建設、商社、不動産など、もともとAI半導体株ブームには乗っかっておらず、逆に言えば割安感が目立つ銘柄という意味です。脱デフレ銘柄といってもいいでしょう。

逆にハードランディングの場合はどうでしょう。この場合、AI半導体株の急落が一時的にTOPIX銘柄に波及してしまうかもしれません。

でもよく考えてみれば20%のソフトランディングシナリオであろうが、80%のハードランディングシナリオであろうが、私たちがとるべき対策は一つだけ、すなわちAI半導体株からTOPIX銘柄へのスイッチしかありません、もし仮に一時的にTOPIX銘柄がつれ安したとしても、それは一時的なものにとどまるでしょう。

過去を振り返ると2000年のITバブル崩壊はハードランディングでした。先月号の当欄で紹介したように、2000年ピークから2003年までの下落率を振り返ると、IT関連株が80%の下落に対し、NYダウは20%の下落にとどまっています。

AI半導体株バブル崩壊の先、いつ頃半導体に戻るか

以上は前置きで、今回の主題はその先のお話です。

上記の様にどっちにしろAI半導体株を避け、TOPIX銘柄へのシフトが正しい選択だと思いますが、問題はAI半導体株バブル崩壊後の投資行動で、言い換えれば、いつ、どこに戻るかです。

いつ戻るかという点に関していうならば、一つの基準は高値からの下落率が判断の材料になると思います、ここで参考になるのはITバブルです。

(ITバブル前後のNASDQ、NYダウ、S&P500の比較:筆者がChatGPTで作成)

上記のグラフのように、ピークの2000年からボトムまで18か月ほどかかっており、この間の下落率は80%に達していることもわかります。

一方で今回はどうでしょう。

下のグラフは半導体株が上昇し始めた2022年12月から直近までのグラフですが、この間の上昇率は、ちょうどITバブル時と同じく2.7倍ほどです。

(2021年から直近までのNASDAQ指数推移:楽天証券サイトより転載)

上記2回の推移をまとめると以下の通りです。

ITバブル時

  • 1998から2000年年初のピークまで2.8倍ほど
  • そこから下げて相場崩壊後の2001年10月まで、ピーク比で80%のマイナス

このたび

  • 2023から2026年6月現在まで2.7倍ほど

もし前回と同じようにピークからボトムまで18か月かかるとしたらどうでしょう、仮に今がピークだったとしたら、ここから18か月、すなわち2027年末あたりまで半導体株は下げ続け、その時点のNASDAQは5000-6000あたりということになります。

  • 27,000×20%≒5,400

もちろん前回と今回はいろいろ違う部分があります、たとえば前回は、業績を伴わない期待膨張型でしたが、今回はブームの速度が速いだけでAIそのものは現実を伴っています。つまり「期待膨張型」ではなく、「速度早すぎ型」です。

またバブル崩壊はいつも同じ顔をしてやってくるわけではありませんし、その都度の経済状況や社会的環境によって違ったペースで進みます。

したがって上で言う「ボトムまで18か月」や「NASDAQ80%下落」は一つの前例であり、いわば参考程度の値にすぎません。実際にバブルが崩壊した時点で、柔軟かつ機動的に見通しを立てていくしかないと思います。

AI半導体株バブル崩壊の先、何を買うか

一方で「何を買うか」という点に関してはかなり明確に絞ることができます。

まず下落率が大きな銘柄で、その点に関しては実際に崩壊が起きた時点で判断ができると思います。たとえば市場を見渡すと2023年比で3倍、4倍、それ以上になった銘柄がゴロゴロしています、アドバンテスト、ディスコ、イビデン、メック、・・・、この辺りは当然ながら候補になると思います。

もう一つの視点は、長期的な視点で買えるAI関連株です。AI化の進展に伴って、ますます情報量が増え、通信速度も飛躍的に高まらざるを得ないでしょう。しかも今まで常にそうだったように、さらに高速通信に対する要求は加速するはずです、すでに光通信へのニーズは高まっていますが、次は光電融合を前提にしたG6です。G6規格に対する技術要件として、通信ケーブルの光化(ひかりか)はますます重要になってくると思います。現在はまだ「データセンター間」、データセンターを構成する「サーバー間」、サーバーを構成する「半導体間」は主に電気信号で情報をやり取りしていますが、これらがすべて光技術(ひかりぎじゅつ)で統一されるわけです。

この方向性は不可逆的で、関連技術を持った会社には成長が約束されていると思います。

具体的には光ケーブルのフジクラ、光コネクターの精工技研、光測定器のsantec・・、このあたりの光通信関連株には早めに戻りたいと思います。

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