過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
ビットコインから考える近未来の通貨
2019年2月6日
みなさんこんにちは。
通貨とはいったい何なのでしょうか・・・
2017年の末ごろからビットコインの価格は急騰し、
一時1ビットコイン=200万円を超えていました。
ビットコインへの投機熱は、一部の投資マニアから徐々に拡散し、
最盛期には一般のサラリーマンやOLにまで広がってゆきました。
が、その後はたびたび起きる交換業者のずさんな管理によって
詐取が起き、それを契機に仮想通貨の相場は
大きく崩れてしまいました。
この間のビットコイン相場の値動きをみますと、
私たちはいくつか通貨の本質を垣間見ることができます。
まず通貨というものは、それが紙であれ電子的なデータであれ、
使う人々の信任によって価値が維持されるという点です。
二つ目に知ることができたのは、通貨への信任は、
発行量と密接な関係があるという点です。
そもそもビットコインをはじめとした仮想通貨は、
あらかじめ総発行量が決められています。
これに対し、例えば日本円や米ドルといった
政府発行型の通貨はどうでしょう。
通貨の発行量は中央銀行によって管理されてはいますが、
逆に言えばその発行量は中央銀行の判断にゆだねられており
上限がありません。
たしかに信頼性に対する疑念から仮想通貨バブルは崩壊しましたが、
発行量に上限があるという点で、依然その将来性に期待を抱く人たちは
大勢います。
そもそもビットコインが人気化した要因の一つは、
総発行量に上限があるという点ではなかったでしょうか。
これらのことから通貨というものは、
- 「発行体への信任」
- 「発行量の適切なコントロール」
この二点をよりどころに、
はじめて通貨として機能しているといえるでしょう。
そのような観点で、
今の日本円をみればどうでしょう。
上記二点において、
全く揺らぎないといえるでしょうか。
近未来において、あいかわらず日本円のような政府発行型通貨が、
唯一の貨幣であり続けるのでしょうか。
それとも政府が発行する通貨は無くなり、
仮想通貨のように国家による管理を受けない通貨が、
乱立することになるのでしょうか。
いま貨幣が岐路に立っていることは間違いないでしょう。
では今回はこのへんで。
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