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From the economic column I wrote in the past

日本は衰退してゆくのか

2019年2月

最近ジム・ロジャーズの「お金の流れで読む世界と日本」を読んだので、また日本衰退論について考えるようになりました。

ジムさんがおっしゃるように、日本は本当に衰退してゆくのでしょうか・・・

ジムさんが言う日本衰退説のロジックはこんな感じです。

人口減少⇒税収の減少
高齢化⇒社会保障費増加

これらはいずれも財政悪化の要因だ、ここ数年、安倍さんの紙幣大量供給策によって株価が上昇し景気も回復しているようにみえるが、それは表面的なものであり、紙幣の印刷を止めると景気はすぐ後退する、逆にこのまま紙幣を印刷し続けると、ハイパーインフレ⇒財政破綻へと進む・・・。

上記はジムさんの日本衰退説の概要です、たしかに的を射ている部分もあると思いますが、僕自身の見方はこのような悲観一色ではありません、たしかに今の景気拡大は、紙幣の大増刷に支えられたものには違いありませんが、ここで時間稼ぎをしている間に成長戦略を描ければ、また違った日本の未来が見えてくるのではないでしょうか。

つまり

日本の実体経済の再加速⇒税収拡大⇒財政均衡⇒明るい未来

というシナリオも十分描けると僕は思うのです。ただし今のままでは全くダメで、必要とされる施策がいくつかあると思います。

たとえば優秀な外国人、特に特殊な技能を持った外国人や外国企業の誘致が必要ではないでしょうか、かつてのシンガポールが良いお手本になると思います、単純労働者ではなく特殊な技能を持った外国人の誘致、しかも計画的に量をコントロールしつつ行う優秀な移民の導入です。なにぶんロボット化や店舗のAI化によって、単純な労働へのニーズは減ってゆくと思いますので。

あとお隣の中国の政策にも見習うべきところはあると思います。

中国のように外国の技術をパクれとは言いませんが、例えば中国製造2025のように、自国の製造業に対して補助金を与え、政策的に競争を後押しするという考えはあっていいと思います。企業に直接補助金を与えるのが難しければ、例えば優秀な人材が、外資系コンサル会社や金融機関ではなく、日本の製造業で技術者を目指すよう促す施策です。具体的には理系の学生に対して奨学金を出したり、大学側に補助金を出したりしてもいいのではないでしょうか。とにかく日本が絶頂期だったころ、国力の源泉は日本のメーカーがつくる製品の品質でした。日本人の適性を考えた場合、いまさらアメリカのようなプラットフォーム型企業を育成したり、中国やアジアが得意とする、フィンテック分野に参入して成功するとは思えません。やはり日本人は原点に立ち戻り、最も得意とする「製品の品質」を追求し、その分野で再び世界の覇権を取り戻すしかないのではないでしょうか。

すみません、ちょっと力が入り過ぎました。もちろん他にも選択肢はたくさんあると思います。

申し上げたいのは、このように成長戦略に注力することによって、日本は衰退に陥らず、再び成長路線に戻ることができるのではないかということです。ただし繰り返しになりますが、このままでは本当にヤバイと思います、ジムさんがおっしゃるように・・・

私たちはジムさんと違って、これからもこの国に住み続けなければなりません。