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From the economic column I wrote in the past

相場下落時の心の持ち方を考える

2022年1月28日

株の世界は大荒れですね。

2022年1/27(木)にこの原稿を書いていますが、本日の日経平均は841円安の26,170円で引けました。

(日経225平均株価指数、過去6か月推移:楽天証券サイトより転載)

それにしてもよく下げたものです、特にアメリカ株や日本株の個別銘柄に投資している方は、大きくやられてしまったのではないでしょうか。不本意ながら弊社と投資助言契約をお結びいただいている方も、このひと月で随分と資産を消失してしまわれたのではないでしょうか、この場をお借りしてお詫びいたします。

ただ株式投資にはこのような短期的な下落がつきものです、そもそもなぜ私たちは株式投資によって、たとえば債券投資に比べ高いリターンを得られるかといえば、それは株式の価格変動(これを金融の世界では「価格変動リスク」もしくは単に「リスク」と呼びます)が、債券に比べて大きいからです。

つまり私たちは「リスク」を受け入れたうえで、株式に投資をしているといってよいでしょう。

上記のようなことから考えますと、今すすみつつある株安は、起こるべきして起きているだけだともいえるのです。自分自身も個別株にも投資していますので、こんなときは不愉快ですし、正直申し上げて気が滅入ることもあります。とてもではありませんが「起きるべくして起きている」などと達観できたものではありません。

それでも「株式投資は短期の価格変動に耐え、長期的なリターンを得る作業」だと自分に言い聞かせ、足元の株の下落に向き合おうともしています。

でも僕は思うのです。

このように相場の下落に正面から向き合うのは、僕自身が投資の専門家であり皆さんに助言を行う立場だからです。一方で皆さんは僕のような職業投資家ではありません、株が下がったらその事実から目を背けてしまってもいいと思います。なにより大切なのは株を持ち続けることです、なぜならいずれ株価は急落前の水準を超えるからです。いずれ儲かることが分かっているのなら、無理をして、株価ボードを眺めて不愉快な思いをする必要などどこにもありません。

もう一つ実践していただきたいのは、いつも申し上げるように資産の質的な分散です。

僕自身もこのような株の急落時には「実物資産を持っていてよかった」といつも思います、僕の場合、職業柄、上記のように株の下落と正面から向き合わざるをえないので、余計にそう思うのかもしれません。確かに株は儲かるときは怖いほど儲かりますが、下げるときは目を覆いたくなるほど下がります。そんなときコインや不動産、カラーストーンなど実物資産が僕の心の癒しになってくれるのです。皆さんも日ごろから質的分散を意識していただければと思います。そのことによって株を長期で持ち続けることができ、結果的に株式投資の成功を得やすのです。

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