過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
このような時だから考える、資産の質的分散の大切さ
2022年2月28日
一寸先は闇とよく言われますが、
まさに私たちはその闇を見てしまいました。
多くのウクライナの人たちは国境を超えポーランドやルーマニアに出国したようです、
もし彼らが一枚の金貨をポケットに入れていたとしたら、いくぶんの救いにはなったことでしょう。
これは私たち日本人にとって他人事ではありません。
もしこの出来事の根っこに中国の経済的台頭があるのなら、
アジアでも同じような現象が起きても不思議はありません。
とくに東アジアは南シナ海や尖閣諸島、台湾、北朝鮮など、
紛争の起点となりえる危ない場所がいくつもあります。
仮に局地的な紛争にとどまったとしても、
私たちは被害を免れないことを今回の出来事から学びました。
私たちがまず備えておかねばならないのは、
有事に発動される大規模な経済制裁の影響です。
中国との輸出入の停止、SWIFTからの排除、資産の凍結などが行われた場合、
株価や債券市場、商品相場は大荒れになるでしょう。
中国の経済規模はロシアの比ではありません。
同国からの輸入依存度が高いレアアースやルイチウムイオン電池は入手困難になるでしょうし、逆にアルミや銅などは禁輸によって値崩れするでしょう、一方で貴金属は上昇です。
台湾が侵攻されたら半導体の供給がストップし、
世界経済は大きな被害を受けるに違いありません。
台湾での有事は、ウクライナ有事の比ではないはずです。
ふだん私たちはこのような有事を意識しませんが、
先週来ウクライナで起きたことを見ていると、
意識しないわけにはゆきません。
べつに有事を煽るわけではありませんが備えあれば患いなしです、
いまあらためて資産の質的分散の大切さを知る思いです。
単なる入札代行ではなく、このサイトの主催者である田中がコンサルさせて頂きます、
コイン初心者の方でも安心してご利用いただけます。