過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
中国の衰退と半導体投資
2024年12月6日
遠からず中国経済は衰退に向かい、
中国の会社も勢いがなくなる・・・
以前僕はこんなお話をしました。
もしこれが現実になった場合、
私たちの資産運用はなんらかの影響を受けてしまうのでしょうか。
今回はそんなお話をしたいと思います。
まずおさえておきたいのは時間軸です。
たしかに中国は衰退に向かうと思いますが、
それは一足飛びに進むわけではありません。
日本経済の絶頂期は1985-1990年あたりだったと思いますが、
日本経済の衰退は徐々に進みました。
そういえばモーニング娘にこんな歌詞の曲がありました。
「ニッポンの未来は、オウオウオウオウ、
世界がうらやむ、イエイイエイイエイイエイ」
注)Loveマシーン 作詞作曲つんく
調べてみたら1999年の曲でした、
バブルが弾けて10年ほども経ってからの曲です。
バブル崩壊から10年たった時点でも、
バブルの余韻は残っていたことがわかります。
きっと中国の衰退も、
日本と同様ゆっくりと進むでしょう。
たしかに中国経済は巨大ですが、
もし20年、30年という時間軸で衰退するならば、
世界経済や日本経済に与える悪影響は限定的だと思います。
アジアには中国の衰退を補う巨象インドもいますし、
インドネシアやマレーシアなど将来の経済大国候補もいます。
中国経済は時間をかけて縮小し、
その穴をアジアや中南米の新興国が埋めることになるでしょう。
もちろん一時的には日本経済に大きな負の影響を与えると思います、
特に中国への依存度が高い産業や会社は、
悪影響を免れないと思います。
でも上記のように中国の衰退は時間をかけて進むはずです、
多くの会社もまた中国依存を見直してゆくでしょう。
ただし、そのかじ取りは会社によってバラツキが
生じると思います。
目先の利益に引きずられ、中国依存体質から
抜け出せない会社もあれば、早々に見切りをつける会社も
出てくるでしょう。
特に半導体分野は注意が必要です。
大統領が誰になろうと、
すでにアメリカは中国を唯一かつ最大のライバルと見ています。
安全保障の観点や、
経済的な利益の流出阻止の観点から、
アメリカは日米欧の幅広い半導体関連企業に対し、
中国への輸出規制を強めるでしょう。
しかも中国経済は、
冒頭のように衰退方向に進むはずです。
したがって、日米欧の半導体関連企業は、
二重の意味で中国抜きでやってゆくしかありません。
それを見越し、
すでに中国への輸出比率を政策的に下げている会社もありますが、
まだまだ依存度が高い会社もあります。
私たちも、
そのあたりの目利きが求められると思います。
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