過去に書いた経済コラムよりFrom the economic column I wrote in the past
メープルリーフ金貨、50万円超えの時代
2025年1月30日
2025年の最初のひと月は、多くのセクターが買われていますが、目立ったのは貴金属や非鉄金属の上昇です、今回は金を少しだけ見ておきましょう。
下のグラフはドル建ての金価格、直近年間の推移です。
(Gold現物価格1年間の推移、楽天証券サイトより転載)
ご覧のように今年に入って再び値上がり基調で、足元1オンス≒2760ドルは、昨年10月に付けた史上最高値に迫っています、円建てではさらに値上がり傾向が明確で、足元では1グラムあたり、税込み手数料込みで15,000円超えの史上最高を更新中です。
もっとビックリするのは「1オンスの地金型金貨(ぢがねがたきんか)」の売値(私たちにとっては買値)のほうです、金をバーで買う場合、手数料(ウリとカイの値差)はせいぜい0.56%ほど(注1)になります。
注1)実際にはさらにバーチャージが加算されます、バーチャージは売買するバーの重さによって違います、1キロや500グラムのバーならゼロですが、たとえば100グラムのバーには16,500円が加算され、これだけで金の中値に対して1.1%ほどに相当します。
でも、地金型金貨の場合は手数料はもっと高いです、下は田中貴金属の2025年1月30日現在の店頭価格ですが、ご覧のように手数料込みで50万円ほどになります。
- メイプルリーフ金貨(1オンス/税込み)
店頭販売価格:500,761円
店頭買取価格:456,507円
上から計算すると中値は478,634円(注2)ですから、手数料は4.6%(注3)ほどにもなる計算です。
注2)(500,761円+456,507円)÷2=478,634円
注3)(500,761円÷478,634円)-1≒4.62%
上記のようにドル建ての金価格が値上がりしている点に加え、日本人が日本で買う場合、消費税や小売会社のバーチャージや地金コインの手数料などが加算されますのでご注意ください。特にメイプルルーフ金貨やウィーンフィル金貨など、地金型金貨の売買には案外と高い手数料がかかっています。
それにしても1オンスの地金型金貨が50万円なんて・・・随分と高くなったものです、またまた昔の話ですみませんが、僕がこの事務所を作った20年前には5万円ほどでした。
まさに隔世の感ありというやつです。
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